エクゼクティブ、経営層の転職で選ばれる転職エージェント4選

エグゼクティブ、経営層のポジションで転職をお考えですね。

 

こちらのページでは、社長、取締役、執行役員、部門長、CXO、社外取締役の役職者の方の転職におすすめの転職エージェントをご紹介します。

「現在のポジションより条件の良いところはないか」、「スタートアップの事業責任者のポジションに興味がある」、「外資系の非公開求人扱いで、部長クラスの空きがある企業はないか」といったように、これからのキャリアを考えて更にステージを上げていきたい方は多くいらっしゃると思います。

しかしながら、そのようなポジションが公の形で募集されることは稀であることは周知のとおりで、一部のヘッドハンターやエージェントが内密に進めているケースがほとんどです。

それは、企業の事業戦略の都合や人事の情報漏えいなどを理由に、ポジションが上がれば上がるほど、求人情報は得にくくなります。

エクゼクティブ層の求人紹介、ハンティングは欧州のイメージをお持ちの方が多いと思われますが、2000年以降は日本市場も活発になってきています。市場規模は年々増加し、数倍にも増え続け、今後も増えると予想されています。

その理由の一つに、ビジネス環境の変化が早く、事業の幹部クラスの人材のニーズがあるからです。

インターネット、ITなどの技術の進歩と、海外展開を積極的に行っている企業が多く、ビジネス手法が変化してきています。

新たに新規分野に参入する場合においても、手法を導入する場合でも一から社内の人材を教育していては、ビジネスとして遅れをとってしまいます。そのため、それらの事業をけん引してくれるトップを外部から招へいする動きが増え続けています。

日本の労働市場においても、大手企業の終身雇用制度の崩壊が取りだたされ、一つの企業で勤めあげる就業観も薄れつつあり、優秀な人材が転職市場に出てきています。

そのため、経営トップ層の採用をする企業はこれまで外資系企業だけのものとされていることが、今では日系企業やスタートアップなどあらゆる企業で進められています。

そのような中、あなたがどのようにして、希望するポジションの求人の情報を得るかが一つの鍵になります。それらの情報をもつ優秀なエージェント、ヘッドハンターが運用しているサービスをご紹介します。

この記事を読めば、エクゼクティブ、経営層のポジションに転職するために役立つ転職エージェントを見つけられるとともに、その活用方法を知り、思い描く転職を実現させることができるでしょう。

 

1.転職エージェントには2種類ある

転職エージェントには以下の2種類に分けられます。

  • 総合型転職エージェント
  • サーチファーム型転職エージェント(いわゆるヘッドハンターが在籍)

転職エージェントのサービスに共通することは、採用企業がいて、転職者との間に『担当者』がつくことです。それがヘッドハンターやエージェントと言われています。

少しご説明しておくと、転職者側から見て大きく異なる点は接点の持ち方にあります。総合型転職エージェントは、まず登録をして、キャリアや志向にマッチした求人の紹介を受けてから応募の流れになります。

登録型の転職エージェントは、いかに登録者数を増やし、かつ豊富な保有求人とマッチングして、スピーディーに転職を決めるかが、強みとなります。

一方、サーチ型のエージェントサービスは企業から求人依頼があった場合、今転職を積極的に活動している人材に加えて、自社の人脈やネットワークを駆使して、マッチングする人物に転職を促すやり方を取っています。中には、転職など考えてもなかった人にも連絡を取るため、すぐに候補者が見つかるとは限りません。

絶えず候補者となる人材のデータベースを蓄積しておき、ネットワークを広げておくことがサーチ型の転職エージェントの強みとなります。

そのため、サーチ型転職エージェントの方が、転職潜在層の時から接点をもつため、長期にわたりコンタクトをとる傾向があります。

 

2.エクゼクティブ、経営層の転職で選ばれる転職エージェント2

総合型転職エージェントは、登録型のサービスで、国内では大手人材会社が運営しています。

リクルートエージェント、dodaエージェントサービス、Spring転職エージェント、JACリクルートメントなどです。どこの会社もエグゼクティブ専門の部署を配置し、専門の担当者がいます。こちらでは過去の実績とハイクラスの求人保有数から下記の2社をおすすめしています。

JACリクルートメント

リクルートエージェント

 

その他にエンジャパンなどもエクゼクティブ専門のサービスを運営していますが、やはりこの2社が圧倒的な実績を持っています。

JACリクルートメント

JAC リクルートメント』は、イギリス発祥の外資系転職エージェントで国内業界No.3に位置します。ハイクラスのポジションを専門的に扱っており、海外、グローバル案件については国内実績No.1です。

大手企業や海外企業の求人も豊富で、高年収の割合が高く、業界トップクラスです。海外では、マレーシア、インド、タイ、中国、韓国など9か国へ展開しており、国内は全域のエリアを網羅しています。

また、JACリクルートメントは、企業と転職者の担当を一人で行うため、企業の採用に関わる情報を深くヒアリングしています。そのため面談後に紹介される求人のマッチ度も高いと評判です。

保有する案件の質と量はもちろんのこと、選考ノウハウとキャリアコンサルタントの質は非常に高いエージェントと言えます。一度登録しておくと、案件が発生したときに、紹介してもらえるため、すぐに転職を考えていない方でも、相談いった形で面談することも可能です。

JACリクルートメントの公式サイトを見る

 

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、求人件数、転職決定数など業界No1の転職エージェントです。エグゼクティブ専門部署がおり、リクルートの中でもエース級の社員が配置されています。対企業への営業力も強く年収交渉などのシーンでは強くプッシュしてもらうことができ、心強い面があります。

求人紹介件数も他のエージェントと比較しても圧倒的に多い、国内企業のポジションが多く、スタートアップなどの求人も扱っており、多様な求人を紹介さてもらえます。

リクルートエージェントの公式サイトを見る

 

登録型の転職エージェントは、比較的短いスパンで転職を考えている方におすすめのサービスと言えます。

 

 

3.自分のキャリアを求めているサーチファームのヘッドハンターからコンタクトを取るには

サーチ型の転職エージェントは、リクルートなどの人材会社のように知名度はありませんが、外資系、国内独立系など多く存在します。

LIXILグループの瀬戸社長をヘッドハンティングした国内系ファームの縄文アソシエイツや、コーンフェリーやエゴンゼンダーインターナショナルなどの外資系ファームがあります。

これらのサーチファームに登録しておくこともできますが、サービスを受けるためには基本的にはヘッドハンターから連絡を待つことになります。

中には、「事前に求職相談は行っておりません。」とホームページに記載されるところもあるぐらいです。

連絡を待っているだけでは、転職活動が前に進みませんので、サーチ型の転職エージェントサービスを受けるためには、以下のサービスの利用を薦めています。一度登録しておくと、このサービスを利用しているサーファームに在籍するヘッドハンターから連絡がきます。

 

ビズリーチ

ビズリーチ』は、高年収の管理職、専門職のハイクラスに特化したサービスです。サービスの概要はこのような流れです。

プラチナスカウトメールは無料会員でも閲覧可能(配信者が料金負担のため)

スカウトメールは有料会員のみ閲覧可能(一月会員費:2980円~)その他有料会員の場合、特集求人への応募も可能です。

しかし、無料会員でも転職提案力のある、本気度の高いヘッドハンターからプラチナスカウトメールをもらえるため、最初は無料会員で十分だと考えています。

登録すると、ヘッドハンターもしくは求人企業からスカウトきます。

ヘッドハンターからくるスカウトメールには、紹介できる企業とポジション、具体的な求人を添付されて送ってきます。加えて、ヘッドハンターの顔写真、会社、経歴、得意の業界などが紹介されており、自分に合ったヘッドハンターを選ぶことができます。

注意点として、登録すると1か月で(特に登録直後)100通ほど来ます。ヘッドハンターの選定に工数がとられかねないので、転職活動の序盤に活用するより、転職活動に慣れてきた中旬以降に活用するのが良いでしょう。

また、自称エクゼクティブ専門のヘッドハンターの担当者から連絡がくるケースがありますが、ただの小規模のエージェントである場合があります。

見極める基準として、オフィスビルを確認することです。サーチファーム型のヘッドハンティング会社は、高額な報酬を採用企業から得ています。そのため、実績のある会社は、丸の内トラストタワーや虎ノ門など好立地にオフィスを構えています。

雑多なオフィスビルにあるような会社は信頼性が低い傾向にあります。もちろんヘッドハンターとして独立して動いているような優秀なヘッドハンターもいるため、この限りではありません。ヘッドハンターを選ぶこと重要な作業のため、十分確認しておきましょう。

 

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト』は、リクルートが運営するハイクラス専門の転職エージェント紹介サイトです。

大手の登録型転職エージェントやヘッドハンターがこちらのサイトに登録しています。『転職者であるサイト登録者』と、『転職エージェント・ヘッドハンター』のマッチングするサービスです。転職者の登録料は、ビズリーチと違い無料です。転職エージェントが保有する求人を1万件以上登録しており、あなたの経験や希望に合致した場合、スカウトがくる流れになります。

登録型の転職エージェントからの連絡も多いため、自社の登録をあっせんするような連絡も来ますので、登録しておいて、気長に連絡を待つことも、使い方の一つです。

 

4.転職エージェントを活用すべき理由

外資系の転職を成功させるために、業界ごとに強い転職エージェントを選び、それぞれの属性に合った選考対策を講じることです。

転職エージェントを活用すべき利用として、以下の4の点を理由でおすすめしています。

  • 求人の質と量の確保
  • 採用企業の求める人物像と内情を知っておくため
  • 給与交渉による高年収獲得

求人の質と量の確保

エグゼクティブ、経営層のポジションは基本的に非公開求人として扱われます。求人情報を市場に多く出すことはせず、一部のエージェントだけに依頼するケースが多いです。転職エージェント各社は、自社だけに依頼を受けている『独占案件』を持っていることがほとんどです。

転職者が、そのエージェント各社の『独占案件』を獲得するためには、複数の転職エージェントを活用しておくことが近道です。

そのうえで、各社の求人案件の内容を精査し、活用する転職エージェントを選択することをおすすめしています。

採用企業の求める人物像と内情を知っておくため

一番の理由は、採用企業の募集背景や求める人物像のミスマッチを起こさないためです。ボスとなる上司との相性やカルチャーに合うかどうか、ワークスタイルにアレルギーがないかといった具合です。

実は企業の多くはスキルや経験、実績だけで人を選んでいるわけではないのです。

もちろんトップとして、事業を成り立たせなければなりませんので、事業拡大できる人材なのか、部下や後継者を育てることができるのか、その人独自のネットワークを持っているのか、学ぶ姿勢があるのか、などあらゆる視点から求められる資質を評価されることは事実です。

しかし、実は採用企業の多くは、その人の価値観や就業観、思考回路、人間性などを重視しています。

ミスマッチがあっては、お互いのために良くありません。単に給与が高いからという理由で応募するのではなく、採用企業の求める人物や一緒に働く人間を深く知ることが重要です。

その他には、求められる役割を確認しておくと入社した後に、上手く動けるようになります。

募集背景も新規事業の計画がどれだけ進んでいるのか、グランドデザインを描くところからなのか、収益化のフェーズなのかなどによって役割が全く異なりますので、それらを知っておくことも重要なことです。

給与交渉による高年収獲得

エクゼクティブ層は高年収の求人が多くあります。求人を見ると1,500万から3,000万といったように幅広く設定されています。

もちろん採用者の年収は、経験、スキル、実績などの評価から決定していきます。しかし採用企業としては良い人材を採用することが目的なので、年収設定ありきで採用する人物を決めているわけではありません。

極端な話ですが、国内大手企業のように賃金テーブルが明確に決められている場合でない限り、100、200万程度の増減の年収設定は交渉の範ちゅうです。

評価を勝ち取るために、インタビューへの万全の対策と実行に加えて、転職エージェントからあなたを採用企業にプッシュしてもらうことも有効です。

高い営業力とコネクションを持った転職エージェントを活用することも、転職の成功率を上げ、高年収を獲得する手助けになります。

是非、転職エージェントからも後押ししてもらうようにしましょう。

 

5.転職エージェントを活用するポイント5つ

背伸びしない

履歴書や職務経歴書の記載内容に、事実と違うことを書いてしまうことです。

これまでの実績を客観的に説明するときに、実績数値や貢献内容が自身の実績と違う説明をするケースがたまに見受けられます。

担当範囲や期間の設定の仕方で、数値が違ってくることもありますが、明らかに違うと思われるような場合は、面接を重ねていくとつじつまが合わなくなる例があります。

つじつまが合わないときは、説明能力の問題もありますが、実績や経験を大きく見せようと事実と違う説明をしています。

エージェントも過去に登録した転職者の情報を残しています。

その時に、事実と違うと発覚するケースは多いです。例えば、転職エージェントに登録した時に、数年前の登録情報と違う?といったケースです。

そうなると、虚偽の報告をする方だと、要注意人物と見なされ、求人の紹介を受けにくくなってしまいます。

 

転職エージェントの勧める求人を見定める

転職エージェントに登録し、面談の時に職種などの希望条件を伝えると、5件から50件程度求人の紹介を受けます。それらを一つ一つに目を通して、応募するかしないかを自分で決めていきます。

エージェント担当者から全ての採用企業に関する説明を受けることはありませんが、求人数が少なければ、それぞれの求人に関する簡単なコメントを転職者に伝えることがあります。

そのコメントには、その業界の最新情報や企業のホームページに知らない情報があります。しかし、中には転職エージェント側の都合で、転職エージェントが早く内定者を出したいという思惑で応募をうながすよう、情報操作している場合があります。

それは、採用企業側から強いプレッシャーを転職エージェントにかけられている場合や、転職エージェントも営業活動を行っていますので、目標数値(応募数や採用決定数)を迫られているからです。

転職エージェントの都合の良い表現をする場合は、採用企業の社風や給料相場などです。

裏取りとして他の転職エージェントからも、同じ求人に関する情報を聞いておくことです。紹介を受けた企業やポジションについて、同じ質問することにより、また違ったコメントをもらえることがあります。

 

複数のエージェントに登録する・絞り込む

複数のエージェントを利用することのデメリットとして、転職エージェントに登録し、直接あったり、電話で面談したりしなければならず、手間がかかりますが、それ以上に得られるメリットがあります。

複数のエージェントに登録する大きなメリットは下記の2点です。

  • 各会社の非公開求人の紹介を受けることで、網羅できる
  • 自分にあったエージェント担当者に出会う確率が上がる

良いエージェント担当者に出会うことが、転職を成功させる大きな要因の一つになります。エージェント選びは、やはり自分に合うか合わないかといった基準で選ぶことが重要です。

 

連絡はこまめにとっておく

エグゼクティブ、経営層の転職は、中長期的な期間をかけて活動することが多いです。担当者クラスの時には、求人件数も多く、1か月から3か月程度で内定を決めることができます。

しかし、ハイクラスのポジションとなると求人が発生する頻度は少なくなり、希望条件に合致する求人があるとは限りません。

エージェントと長い付き合いになることは想定しておいてよいでしょう。そのため、現在の転職活動状況の報告や希望条件に変更があった場合などは連絡するようにしておきましょう。

経営層ともなると、入社後、あなたが転職していた時にお世話になっていたエージェントに求人依頼を出すこともあり得ます。今回の転職が最後の転職になるとは限りませんので、エージェントとの関係構築に努めることをおすすめしています。

 

複数のエージェントから同じ企業に応募しない

複数のエージェントに登録していても、同じ採用企業に応募しないようにしましょう。転職サイト経由の場合でも同様です。同タイミングで応募した場合、採用企業としてもどちらの転職エージェントと対応して良いか困惑してしまいます。

その場合、必ず採用企業側から両方のエージェントに連絡がいきますので、結果的に採用企業と転職エージェントの双方に、情報管理ができない転職者という見られ方をされ、応募が出来なくなったり、エージェントからサービスが受けられなくなることもありますので、注意しましょう。

また、採用企業の中には過去1年以内に応募した転職者は選考対象外にする会社もあるため、仮に過去に応募したことのある場合は、エージェントに確認しておくとよいでしょう。

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。エクゼクティブ、経営層の転職で選ばれる転職エージェントと活用方法のポイントをご紹介しました。

今すぐに転職を考えている方には、登録型の総合転職エージェントの活用をおすすめしています。中長期的に考えていきたいという方には、ヘッドハンティング型の転職エージェントサービスのサイトを活用することをおすすめします。

サイト登録後に、サーチファーム型のヘッドハンターやエージェントから連絡を来ることを想定して、情報収集しておくとよいでしょう。

おすすめの登録型総合転職エージェント

JACリクルートメント

リクルートエージェント

 

ヘッドハンティング型の転職エージェントサービス

ビズリーチ

リクルートダイレクトスカウト

 

こちらの記事が、皆さまの転職の成功につながれば幸いです。