「職務経経歴書を手書きにすればよいか、パソコンにすればよいのか?」と悩んでいませんか?
職務経歴書を手書きで作成すれば、丁寧さや人柄が伝わりますので良い面もありますが、作成に非常に労力がかかっていまいます。
こちらでは、企業の採用担当者としての経験から、手書き、PCそれぞれの書類に対して、企業の採用担当者の印象やどのように評価されるのかを詳しくご説明します。
1.職務経歴書の目的
職務経歴書の目的は、書類選考の時に経験とスキルチェックを行うためです。そのためにも書類の「見やすさ」が大事です。もちろん書類選考が突破したときに面接で会う前の第一印象を決める書類でもあります。
採用担当者として、職務経歴書のレイアウトや見た目で評価させることはほとんどありません。職務期経歴書の作成については、あなたのキャリアを上手くPRできるかということと、書類の出来栄えそのものでマイナス評価をされないことが重要です。
筆者の考えとして、職務経歴書は「PCで作成する」ことをおすすめしています。
PC、手書きそれぞれのメリットとデメリットを細かく説明していきます。
2.職務経歴書をPCで作成したときのメリット・デメリット
2-1.メリット
・字体、レイアウトが一定で読みやすい
PCで作成すれば、字の綺麗さに問題はなく、縦横のレイアウトが整っていて、読み手側としては見やすいです。また、文字の字体の変更フォント、太文字、色などカスタムできる方法も多くより個性的な職務経歴書を作成することができます。
・内容の変更、誤字脱字などの修正がすぐにできる
職務経歴書は通常2枚、多くて3枚の分量になります。全部で1000~1500文字近く書くことになります。その間一度も書き間違いが許されないことを考えると、パソコンは誤字脱字があってもすぐに修正が可能です。
また、作成途中に経歴書に書く内容を変更できる柔軟な対応できることも助かるところです。
・レイアウトを自由に設定できる
自分の経歴のボリューム合わせて書くことができます。応募する企業によって強調する個所を変えたいときに便利です。書店等で売られている職務経歴書の場合、スペースが一律になっていますので、経歴ごとに分量を変えられるため応用が利く
・データが残っているため、時間短縮できる
転職活動で応募する企業は平均して10社近くなることがあります。そのため、応募するたびに職務経歴書を作成することは非常に労力のかかることです。パソコンにデータが残っているため、印刷をするだけで準備ができてしまうので、非常に効率的です。
また、応募企業ごとに履歴を残すこともできるので、面接目に提出書類を確認しておけることもメリットのうちの一つです。
2-2.デメリット
・使いまわししている書類だとバレることも
職務経歴書をPCで作成することの唯一のデメリットがあまりに便利なため、データを使いまわし出来てしまうことです。
そのため、横着して応募する企業すべてに全く同じ職務経歴書を提出してしまうと、採用担当者に使いまわしだとバレてしまいます。
志望動機と自己PRは使いまわしすると危険!
採用担当者からすると、「この志望動機だったらウチじゃなくてもいいのでは?」と感じて、志望度の低い応募者だとして不採用になってしまいます。
また、自己PRについても、企業ごとに評価するポイントが違いますので、まったく同じ自己PR文で提出しても逆効果になってしまうことがありますので、注意しましょう。その他。応募する求人であまり必要のない資格などは都度削除しておくと良いでしょう。
3.職務期経歴書を手書きで作成したときのメリット・デメリット
自宅にパソコンが無い人やプリントアウトできる環境にない場合や、手書きで出したいという場合は手書きで提出します。書店、100円ショップ、コンビニに販売されています。
履歴書とセットで売られていることがほとんどです。たまに履歴書のみのものもありますので注意しましょう。
3-1.メリット
・個性や人柄がPRできるため、採用担当者に印象付きやすい
字が綺麗な人や、特徴のある人、達筆な人は採用担当者の印象に残りやすいです。もちろんそれだけで合否が決まることはありません。
しかし、書類選考通過後の面接のときに、会話のネタになったりしますのでメリットの一つです。
・丁寧度、本気度が伝わる
丁寧に書いた職務経歴書は採用担当者にも分かります。パソコンによる職務経歴書の作成が一般的になっているため、わざわざ手書きで書いたという熱心さ、本気後が伝わることがあります。
3-2.デメリット
・パソコンスキルがないのでは?と思われてしまう
事務職の求人などパソコンスキルが求められる求人の場合、このように評価されることがあります。これまで経験した仕事でパソコンを使ったことが無い人であればなおさらそのように見られる可能性があります。
職務経歴書の作り方でパソコン(Word、Excel)の 基本操作ができているかのチェックも兼ねていますので、求人職種によってはPCで作成したほうが良い場合あります。
・作成に時間がかかる
職務経歴書を手書きでやろうとすると、作成に時間がかかります。仕事をしながら転職活動をするような場合、中々時間がとれない人は手書きを控えたほうがよいでしょう。その分職務経歴書に書く内容をしっかりを考える時間に使った方が有効です。
4.職務経歴書を手書きで良い場合と悪い場合(選考を落とされてしまう)
4-1.良い場合
基本的に職務経歴書は手書きで問題ありません。中には企業から「手書きで提出すること」と定められているケースも一部ありますので、その場合は手書きで提出することになりますので、従っておきましょう。
4-2.悪い場合(最悪、選考を落とされていしまう)
4-2-1.外資系
職務経歴書を手書きで作成すると時間と労力のかかるため、作業効率が悪いのではと評価されてしまいます。また、手書きで提出してもPRに繋がらないような評価風土でもあるため、手書きでの提出は控えたほうが良いでしょう。
4-2-2.IT・ベンチャー系
この業界では、PCスキルが無い?普段から使っていないのでは?と評価される傾向にあります。昨今では、ネット上で職務経歴書のテンプレートをダウンロードできるため、PCによる作成が一般的です。そのため、あえて手書きで出したとしても、逆効果ですので控えておきましょう。
5.職務経歴書を手書きで作成するときの注意点
5-1.修正液の使用はNG
基本的に文字の修正はNGです。修正液だけでなく、修正テープであっても同様です。職務経歴書もビジネス文書ですので、修正液の使用はできません。間違ってしまった場合は、1から書き直しする方が良いでしょう。
1,000文字以上書く必要がある職務経歴書を手書きで作成する一番のリスクは「書き間違い」でしょう。不安のある人はPCで作成することをおすすめします。
5-2.字の綺麗さに自信がなければやめておいた方がよい
字の汚い人は職務経歴書の手書きはおすすめしません。書類全体の見た目が悪いだけで、内容がスッと頭に入ってこないと非常にもったいないことです。
採用担当者の印象も良くありません。経歴書の内容ではない部分でマイナスポイントに繋がってしまうことは避けるようにしましょう。
5-3.しわ・汚れのある書類はNG
書類の取り扱いができない人だと評価されてしまう可能性があります。またボールペンで記入したときのインクのにじみや裏映り、他の書類へインク飛びなど、書類の見た目が悪くなってしまう原因の一つです。
使う筆記用具は、細いボールペン、もしくは万年筆を使用するようにしましょう。
5-4.手書きの職務経歴書で良い企業かどうか見極める
応募する企業が手書きで出してよいのかどうかを見極めておきましょう前述の「外資系」、「IT・ベンチャー業界」は控えておきましょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
PC、手書き共にメリット、デメリットがありますが、職務経歴書の作成はPCで作成する方が良いでしょう。あくまで、「書類が見やすいかどうか」がポイントとなりますので、PCの方が良いです。
その他、職務経歴書の書き方や内容をどうすれば良いか悩んでいる人は、職務経歴書の作成に関して、添削を依頼することも良いでしょう。
こちらのページ詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
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