【現役社員が解説!】派遣会社のキャリアシート/スキルシートとは?

・派遣会社で使われているキャリアシートは何が書かれているの?

・履歴書とどう違うの?

・個人情報が漏れたりしないの?

などと派遣会社で利用されているキャリアシート・スキルシートについてお調べではありませんか?

キャリアシートとは、経歴情報を派遣先に伝えるための営業ツールとして派遣業界で使用されています。こちらのページでは派遣業界での経験からキャリアシートの内容や役割、実際に派遣先がどのように評価しているのかについてご説明します。

 

1.キャリアシートとは?

キャリアシートの役割とは

キャリアシートの役割はこちらです。

  • 登録情報の個人情報を伏せて派遣先に人材情報を伝えるフォーマット
  • 派遣先のスキルチェックの判断材料にする

 

派遣先から業務が遂行できる人材の依頼を受けている派遣会社は、業務遂行できるかどうかを判断してもらうために、キャリアシートとして定型フォーマットとして提出しています。

キャリアシートのフォーマットは派遣会社によって違います。A4用紙1枚で完結させます。経歴の多い人や専門職の場合は複数枚になることがあります。

 

キャリアシートに書かれていることとは?

書かれている項目

①経歴の概要
②保有資格
③保有スキル・活かせるスキル
④派遣スタッフの登録番号・ID
⑤備考(就業上知っておくべき事項)

キャリアシートには、派遣会社の登録情報と登録面談の情報をもとに、派遣先の担当に人物概要を伝えるために、個人情報を無くして提出されます。

派遣先の業務を遂行できるかどうかを判断できるように、キャリア概要、保有資格、活かせるスキルを主に記載します。語学力や経験が必要な場合は具体的に書いていきます。

その他派遣開始するうえで、知っておくべき事項(就業可能日、就業の有無、残業対応など)を派遣先の要求に対して追記します。

派遣会社によって書く項目

①イニシャル
②年齢・年代
③住まいエリア
④推薦・提案理由、派遣会社からのコメント
⑤派遣料金の目安

こちらは、派遣会社によって様々です。営業担当が管理しやすいようにイニシャルを記載する会社もあります。

その他、派遣先の要求事項として年齢制限を設けている場合は、年齢もしくは30代などと年代を記載します。

「推薦・提案理由、派遣会社からのコメント」は派遣会社の営業力につながる項目ですが、人柄やコミュニケーション能力など、直接会わないと伝わりにくいヒューマンスキルが書かれることが多いです。

派遣先の担当者が依頼したい、会ってみたいと思うように派遣会社各社、工夫している項目です。

 

※これは書いてはいけない

個人情報保護の観点から個人と特定できる情報はNGとされています。派遣法によると派遣先が選考をしてはいけないことになっているので、個人情報を記載するとそのような疑いがかかるからです。

派遣会社としても誰か特定できてしまったり、経歴情報を多く伝えすぎて人選されてしまうと営業的なデメリットも大きいので、個人情報を伏せています。

個人情報とは?

  • 氏名
  • 学歴
  • 勤務先、勤務歴
Check!

 

2.キャリアシートが作られて、使われるまでの流れ

キャリアシートは、登録情報をもとに作成されます。その後求人に応募した後に、派遣会社から派遣先へキャリアシートが提出されます。

選考が進んでいくと派遣先との顔合わせ・職場見学に移りますので、その面談の時にはキャリアシートの内容について詳しくヒアリングされ、スキルチェックを受けます。

派遣会社に提出した履歴書と職務経歴書が加工されて、キャリアシートとして派遣先に提出されているとイメージしておけば良いでしょう。

派遣先のスキルチェックで高評価を受けるためにも、経歴や保有スキル、実績について出来るだけ派遣会社に伝えておくと良いです。

 

3.キャリアシートは顔合わせの前に確認しておくこと

派遣先との顔合わせの前に、当日の面談前までにキャリアシートを確認しておくと良いです。

派遣会社に提出した情報がどのように派遣先に伝わっているかを共有しておくと、顔合わせの面談の時に情報の差違が無くなり、会話がスムーズに進みます。

 キャリアシートは派遣先によって加工・変更される

キャリアシートは派遣先から依頼されている業務内容を遂行できる人材かどうかを判断してもらうために作成されています。

言い換えると、派遣先に合わせてPRポイントを絞って作成しているので、派遣先ごとに内容を変えていることがあります。

営業力のある派遣会社であれば、このような工夫をしていますので、同じ派遣会社を通じて、複数の派遣先と顔合わせをするときには、事前に確認しておきましょう。

 

こんなキャリアシートの作り方をしている派遣会社は使わない方が良い

キャリアシートの内容から派遣会社の質が分かります。このようなキャリアシートを作り方をしている会社は要注意です。

NG例1.応募者の履歴書を直接加工している

履歴書をコピーして、マジックで塗っているだけで提出している派遣会社がいます。中小零細の派遣会社や年配の営業担当の人に多めです。

このような派遣会社はコンプライアンス意識が低く、社会保険に加入していない、入社後のサポートが雑など様々な弊害がでます。

入社前に雑な対応をしている派遣会社は、入社後の対応も雑なので利用を控えておくのが無難です。

 

NG例2.履歴書・職務経歴書を丸写し

キャリアシートに入力しているが、もらった情報をそのまま横流ししているだけの会社です。このように機械的に進めている会社は営業力が弱い場合があります。

そうすると、派遣料金の交渉や勤務条件の交渉や調整など、上手に進めてくれないと派遣スタッフの人が働きにくくなりかねませんので、こちらも要注意です。

 

キャリアシート以外のキャリア情報の伝え方

キャリアシートを使わず、候補者の経歴を伝える方法についてご紹介します。

  • 営業担当から口頭で経歴を伝える
  • メールで経歴の概要を箇条書き

どのような手段で伝えているかどうかは、派遣先との顔合わせの前に確認しておくようにしましょう。

 

4.まとめ

派遣会社で使用されるキャリアシートは、応募~入社までの選考フローで使用される派遣業界独自の営業ツールです。キャリアシートの情報をチェックしておくことで、派遣先との顔合わせもスムーズに進みます。

また、キャリアシートを確認することで派遣会社の良し悪しも評価できますので、是非チェックしてみてください。

 

こちらの記事が派遣で仕事を探しているあなたのお役に立てれば幸いです。