・未経験からでも経理に転職できるの?
・経理で年収アップ転職するにはどうすればいいの?
・20代のうちに自分の専門領域を持ちたい
などと20代の経理の転職についてお悩みではありませんか?
「経理の仕事はAIに奪われるのでは?○○十年後になくなる職種」などというニュースにより経理職に対して不安に思う人は増えてきています。
しかし、一方で経理人材を採用する企業が増え続けており、年々、採用年収が上がり続けている状況にもあります。(経理の平均年収502万円、doda調べ)
「今の仕事を続けていても、給料が上がるまで時間がかかる。」と思いつつ、次の転職先を探そうとしても、経理の求人が出回り過ぎていて、応募してもすぐに落ちてしまうということになり、どうやって転職を進めていけばいいのか分からないと困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
こちらのページでは、経理の転職支援を行ってきた経験と、現在企業の管理部門長として経理の採用を行っている経験から、未経験の人、経験者の人におすすめの転職方法を紹介します。
また、「すでに転職活動を進めているけれど、選考に通らない」と悩んでいる人にも選考通過率を上げるためのポイントをご紹介します。
1.経理の転職について
経理の転職には営業や事務などとは採用事情が違います。同じ経理でも会社によって採用要件が違うので、求める経験・スキルを必ず確認して把握しておきましょう。
経理を募集している会社について評価軸が大きく分けて3つあります。
1.ポテンシャル重視型:
大手企業のグループ会社や中規模以上の会社に多いです。経理部の組織が出来ており、オペレーションも固まっているので、欠員補充や若返りなども目的で採用しています。
この場合は、業務経験やスキルというより、コミュニケーション能力や人物重視で評価します。
2.経験重視型:
ほぼ全てジャンルに当てはまりますが、特に大手企業に多い採用です。大手の場合は人気があるので応募に困らないので、即戦力人材が採用されています。
3.カルチャーフィット重視型:
カルチャーフィットを大事にするのは、ベンチャーやスタートアップの会社に多いです。経理の業務経験があればなお良いですが、会社の社風や価値観に合っていなければ業務経験豊富な人材でも採用されません。
ベンチャーなどは人材が足りないうえ、オペレーションも出来ていないので経験者であればスムーズなのですが、現実的に経理以外の仕事を兼任することも多いためミスマッチになりかねないです。そのため、最低限のスキルチェックの上で、カルチャーフィット重視で評価されます。
2.未経験から経理に転職する方法
まずは20代の経理未経験の人が経理職に転職する方法についてです。
経理に転職するメリット
まずは経理に転職するメリットについてご紹介します。経理のキャリアを積むと以下のようなメリットがあります。
経理に転職するならば、年齢的にも採用意欲がある会社が多いだけでなく、経験が全てなので出来るだけ早い時期から経験を積んでおく方が経理職としてのキャリアの幅も広がります。
未経験からでも転職できる方法とは?
経理の未経験採用の求人には応募は数十倍~百倍近い倍率になります。転職サイトに掲載されている未経験募集の求人に応募しても、選考が中々進まない、、ということになりかねません。
雇用形態 | 求人数 | 給料 | 難易度 |
正社員 | 少ない | やや低~中 | 高 |
契約社員 | 少ない | やや低 | 中 |
派遣社員 | 多い | やや低~高 | 低 |
特に正社員経験が無い人の転職は、キャリア的に不利になり、更に大変なので派遣社員として経理の仕事につくことをおすすめしています。
経理の派遣は時給レンジが高く、未経験であっても1,300円~1,500円の求人が豊富です。月収27~8万近くなるので、正社員で採用されてもここまでの給料になるまでに数年かかります。
未経験から経理の経験を積める上に、業務経験が積めるメリットがあります。更に派遣の場合は選考基準のハードルが低いので転職がしやすいです。
また、派遣スタッフなら全員無料で利用できる簿記やビジネススキル、エクセル・パワポの訓練できるE-ラーニングもおすすめです。実践的な内容になっていて、資格取得を目指す人におすすめです。
「まずは簿記の資格を取ってから、転職活動しよう」と考えている人は、派遣スタッフとして働きながら勉強すると、理解も深まり効率が良くなります。
経理の派遣におすすめの派遣会社
3.経験者の転職で年収アップする方法
20代で既に経理の経験がある場合の転職についてです。
経理の転職で年収を上げる方法は、給与レンジの高い会社に転職することが最も効果的です。給与レンジが高い会社を見分ける方法は3つあります。
一つ目は業界です。レンジの高い業界は金融業界、IT業界、医療業界の順に続きます。年収レンジが高い業界の特徴は利益率が高い、採用意欲のある会社が多いことが特徴です。
同じ経理の業務であっても、介護業界で年収350万円であっても金融業界では年収500万円を超えることは珍しくありません。
それぞれの業界特有の経理処理を行う科目がありますが、経験や知識のベースがあれば、一度経験すれば問題ないので、業界経験が無いことが不利になることはほとんどありません。
業界を変えて、転職することで年収アップすることが可能になります。
二つ目は、事業規模が大きい会社に転職する方法です。同じ業界でも大手企業に転職すれば良いだけです。大手になればなるほど利益率が大きくなっていきますので、年収も高くなります。
大手企業の募集は頻度が低く、必然的に倍率も高くなりますので、他の転職者と差別化したPRポイントを練るなどの転職活動に戦略が求められます。
三つ目は、IPO経験がある、国際会計基準を熟知している、などの特殊経験がある人は、採用企業の求める経験・スキルに合致している場合、ピンポイント採用されるので年収交渉しやすく、年収アップ転職が可能になります。
自身の経験が採用市場価値があるかどうかについては、求人の募集要項をざっと目を通しておくと求める人材像が見えてきますので、分かるようになります。
経験者の転職におすすめの方法とは?
経理経験者の転職には次のような方法があります。
・ハローワークから紹介してもらう
・会社の採用ページに自分で応募する
・転職サイトから応募する
・転職エージェント経由で応募する
・知り合いから紹介してもらう
経理の転職においては、転職エージェントを活用することをおすすめしています。転職活動を進めるうえでは、業界の情報収集や企業分析、応募書類の作成、スケジュールの調整など転職活動でやるべきことが多く、かなりの労力がかかります。
転職エージェントを利用することで、これらの転職活動に必要なものを代わりにやってくれます。経理の転職を成功させている人は転職エージェント経由で内定を獲得しています。
転職エージェントのサービスは以下です。
これら全てを無料で行ってくれます。転職エージェントは、あなたが転職すると採用企業から報酬をもらうようになっていますので、真剣にサポートしてくれます。
経理経験が浅い20代の転職に効果があるものとして、転職エージェント経由で応募するときには、履歴書と職務経歴書に加え、『推薦状』を添付して提案してくれます。
第三者から見たあなたの魅力をPRしてくれて、直接会わなければ伝わらない人間性や転職への意欲などと書き加えてくれるため、採用担当者が興味を持ちやすくなるので、選考通過率を上がります。
面接になると、過去の面接事例や採用された人の傾向など、面接対策に必要な情報を事前に教えてくれます。実績のある転職エージェントになればなるほど、面接対策の質が良いので、転職の成功確率が上がります。
4.まとめ
20代での経験が30代以降のキャリアに大きく影響します。20代のうちにできるだけ業務経験を積んでおくことが何よりも大切です。経理の転職は、倍率の高い職種なので、戦略的に考えていく必要があるので、自分のキャリアに合った転職方法で進めるのが転職の成功の近道になります。
特に経理経験が無いうちは、競争倍率が高い中で内定を獲得しなければなりませんので正社員という選択肢だけでなく、派遣として経理のキャリアを始めるのも、一つのキャリアモデルになっています。
経験がある人は、採用ポジションを非公開にする会社が多いので、転職エージェントに紹介してもらいつつ、選考対策に必要な情報を教えてもらうことで、年収アップ転職も可能になります。経理の転職に強いパソナキャリアやMS-Japanに登録して、転職市場の情報をもらいながら考えれば、転職活動の方向性が見えてくると思います。
こちらの記事が経理の転職を考えるあなたのお役に立てれば幸いです。