歯科衛生士として働いているけれども、
・雰囲気の良いクリニックの求人を探している
・残業時間が少ない職場を探している
・歯科衛生士の転職で転職エージェントを使うべき?
などと転職活動に関するお悩みをお持ちではありませんか?
歯科衛生士の転職で最も重要なことは、「職場選び」ではないでしょうか。院長、歯科衛生士、スタッフの少数で運営するクリニックでは、運営方針やスタッフの雰囲気、仕事の進め方が全然違います。
クリニックや医院のホームページを見ても、見栄えの良い情報ばかりで参考程度にしかなりません。歯科衛生士の求人倍率は20倍を超えており、超売り手市場と言われていますので、一人あたり20件のクリニック・医院の求人がある状態ですので、転職がしやすい状況と言えるでしょう。
その中で自分に合った職場選びを実現するために、情報収集として有効な転職エージェントと転職サイトの活用方法とおすすめの転職エージェントをご紹介します。
こちらのページを全て読めば、歯科衛生士として自分に合った転職エージェントと転職サイトが分かり、転職活動が成功に近づくことでしょう。
1.歯科衛生士の転職事情
歯科衛生士は離職率が高い職種と言われています。公益社団法人 日本歯科衛生士会の調査によると7割以上の歯科衛生士の人が転職を経験しており、更に半数以上が2回以上転職しています。(出所;公益社団法人 日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査報告書(平成27年3月))
歯科衛生士の転職理由で最も多いものは女性のライフスタイルの変化から結婚、引っ越し、出産などの理由から退職しています。その次に多い理由は仕事や人間関係が理由です。
これまで転職相談として寄せられた悩みや不満ではこのような事例が多かったです。
- 院長、スタッフとの人間関係が辛い...
- 業務量が多い、残業が多い、休みがとれない...
- 勉強会が数少ない休みの日に開催される、業務外として扱われる...
- 給料が安い、社会保険などの福利厚生が不十分...
- 歯科衛生士の業務外の仕事をやらなければいけないことに不満...
- 院長と患者の板挟みにあって、ストレスになっている...
このような悩みに向き合いながらも、患者さんを目の前にすると今の仕事を続けていかなければいけないのが今の実情です。
転職を考えても「今の職場を辞めて次の仕事を探しても、同じような職場になってしまうかもしれない。」という不安もあるかと思います。次の就職先を探そうとしても、病院HPや求人を探しても、建前の情報しか書かれていませんので、働くとなったときに必要な情報が少ないです。
ハローワークなどに無料で掲載されている求人は情報量が少なく、残業がどれぐらいありそうか、スタッフの雰囲気が分からないなどと、どこを選べばいいのかと不安になってしまうことも多いと思います。
職場の悩みを解消させる転職を成功させるためには、転職エージェントの活用をおすすめしています。転職エージェントは採用を考えている歯科医院や病院から人材確保の依頼を受けて募集しており、病院の採用背景や事情を把握していますので、求人票以外の内部情報を持っています。
転職エージェントのサービス
- キャリア相談に乗ってくれる
- 非公開求人を紹介してくれる
- 採用背景や社内情報など求人票以外の情報を教えてくれる
- 履歴書・職務経歴書を添削、面接対策をしてくれる
- 希望条件に合った求人検索、応募、面接日時の調整を代行してくれる
- 年収交渉を代行してくれる
一部の人気の歯科医院や病院の求人は非公開求人として扱われますので、転職サイトに掲載されず、転職エージェント経由で採用されます。
歯科衛生士として、働きやすい職場の求人を紹介してもらうためにも転職エージェントを活用していくことが転職成功の近道となります。
2.歯科衛生士の転職を成功させるポイント
歯科衛生士として転職をしようとする場合、こちらのポイントを押さえながら転職活動をすすめていくことが大切です。
ポイント1.質の良い求人を探す
ポイント2.求人の内部情報(職場環境や働き方、人間関係など)を調査する
ポイント3.経歴書の準備、面接対策を万全にする
こちらのページでは、転職エージェントの特徴と転職の成功を網羅した活用方法についてご紹介します。
2-1.転職サイトと転職エージェントの特徴まとめ
転職サイトと転職エージェントの特徴について9つの項目でまとめました。
転職エージェントの特徴は、登録すると転職をサポートしてくれる「キャリアアドバイザー」とよばれる担当者が付くことです。応募から面接、入社までキャリアアドバイザーが代行してくれます。転職サイトの場合、登録後、応募や面接日時の調整等は自分自身で行います。
転職サイトのメリットは自分のペースで転職活動ができることと、地方エリアでも使えることです。転職エージェントの場合、首都圏を中心にサービスエリアが限定されています。
転職サイトに掲載されていない採用動向や内部情報を転職エージェントから入手しつつ、転職サイトでも情報収集することをおすすめしています。
3.歯科衛生士の転職におすすめの転職エージェント
近年では歯科衛生士で転職エージェントを使って、転職する人が増えてきています。オープニングスタッフ募集やブランクがある人、年収アップを目指す人など転職の目的別に対応してくれる転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントのサービスの流れ
①登録する
②面談(対面or電話)
③求人紹介を受ける
④職務経歴書の添削(希望があれば)
⑤応募する
⑥面接対策
⑦採用企業との面接
⑧内定、給与交渉
どの転職エージェントも転職サポートの流れは同じです。こちらで紹介する転職エージェントの内、自分に合った転職エージェントを2社程度登録しておくと良いでしょう。
ファーストナビ歯科衛生士
『ファーストナビ歯科衛生士』は、歯科医師、歯科衛生士の転職支援で業界No1のファーストコネクトが運営する転職エージェントです。他の転職サイトや転職エージェントと比べて圧倒的に求人を保有しています。
北海道に本社を構えていますが、全国のエリアに対応しており電話やメールでしっかり転職サポートしてくれます。歯科衛生士として転職を考えている人はまずは登録しておくべき転職エージェントです。
おすすめポイント
- 求人数:11,930件
- 全国のエリアに対応
- 休みや年収交渉など雇用条件について、交渉してくれる
- ブランクOK、50代の転職OKなどと転職に不安がある人も丁寧にサポートしてくれる
デンタルハッピー
『デンタルハッピー』は、歯科衛生士の転職支援に特化した転職エージェントです。扱う求人について、事前の院長インタビュー、スタッフインタビュー、デンタルハッピーが過去に転職支援して働いている人などからクリニック情報を蓄積しています。
キャリアアドバイザーや営業担当者が歯科医院の院内環境を確認しています。クリニックの雰囲気が分かるように動画撮影してくれており、求人案内のときに分かりやすく説明してくれます。
おすすめポイント
- 求人数:非公開
- 関東エリアのみ対応
- 住まい近隣のカフェなどで対面カウンセリングしてくれる
d.style
『d.style(ディースタイル)』は、歯科医師向けのWebメディア「WHITE CROSS」を運営しているWHITE CROSS株式会社が運営する転職エージェントです。こちらは歯科医師や業界出身者が設立した歯科業界専門の会社で、クリニックの運営支援やコミュニティ運営を行っています。
転職エージェントとしては後発ですが、メディアの知名度と業界コネクションをもとに関東を中心に独自案件を持っています。こちらに登録しておくと歯科業界メディアの各サービスを利用できますので、情報収集として有効です。
おすすめポイント
- 求人数:非公開
- 情報メディアを運営しており、業界情報が充実
- 業界専任のキャリアアドバイザーがついてくれる
- WHITE CROSS Liveで配信されるセミナーや教育コンテンツを使える
4.歯科衛生士の転職におすすめの転職サイト
転職サイトは転職エージェントのような非公開求人や応募書類の添削サポートなどのサービスありませんが、気軽に求人検索してできますので、情報収集としておすすめです。
転職サイトの中でも求人数が多く、求人掲載内容が充実しているサイトを厳選してご紹介します。
ジョブメドレー
『ジョブメドレー』は、医療、介護業界専門の転職サイトです。転職サイトの中で最も求人数が多いサイトです。
登録すると希望条件にマッチした求人を紹介してくれるキャリアサポートもついています。いち早く希望条件に合致した求人を知りたい人は登録しておくと役立ちます。
歯科業界だけでなく、医療業界で知名度抜群のメドレーのメディアですので、転職サイトではこちらを登録すれば問題ないと言えるでしょう。
おすすめポイント
- 求人数:11,609件
- 全国エリアに対応
- ジョブメドレー経由で入社するとお祝い金が5千円~1万円もらえる
とらばーゆ
『とらばーゆ』は、転職支援業界最大手リクルートが運営する女性のための転職サイトです。歯科衛生士としての業務範囲や院内情報について細かな部分までヒアリングされています。
給与や休みや勤務体系がやや条件ゆるめに書かれている求人が多いため、あなたの希望通りの条件となるかどうかが分かりにくいです。転職サイトにしか掲載されていない求人もあるため、興味のあるクリニックがあれば、応募してみて希望条件を伝えてみて確認してみるのもおすすめです。
おすすめポイント
- 求人数:532件
- リクルートが運営する転職メディアで知名度が高い
- 地元のクリニックなど独自案件も多い
5.転職エージェントと転職サイトの有効活用テクニック
1.転職エージェントの担当者から求人情報以外の内部情報を確認しておく
転職サイト担当者は求人票に書かれていないような情報を持っています。選考を受けてみたり、入社後に思っていたのと違うとミスマッチしてしまう原因になりますので、気になるところを必ず確認しておきましょう。
- 採用目的、欠員状況
- スタッフの雰囲気
- 経営状態、方針、サービス姿勢
- 有給消化率、休みの取りやすさ
- 主な応需科目、業務範囲
- 教育・研修制度など
2.複数の転職エージェントに登録する
こちらの記事で紹介した転職サイトは扱っている求人や得意とする業態が違います。転職エージェントを複数登録することで、自分に合った転職エージェントやキャリアアドバイザーを見つけることができます。
転職エージェントのキャリアアドバイザーとの相性の良し悪しがありますので、合わないと感じた場合は利用を控えても問題ありません。
転職エージェント各社が抱える独自案件を網羅しておくためにも2~3社登録し自分に合った転職エージェントを見つけると良いでしょう。
3.選考対策は転職サイトのノウハウを教えてもらう
転職エージェントの担当者が面接対策をしてくれることは以下の2つです。
- 過去に行った面接の質問事例、評価ポイントを教えてくれる
- 採用活動の経緯や採用したい人物像を教えてくれる
過去に採用された人の傾向や評価するポイント、これを言ったから不採用になったなどの過去の選考事例をもとに面接対策してくれます。
4.すぐに転職すると伝える
転職エージェントの登録では、必ず質問を受ける一つに、転職時期を確認されます。
大半が、「良いところがあればすぐに」、「1か月以内」、「3か月以内」、「時期は決まっていないが転職を考えている」といった具合です。その場合は、「良いところがあればすぐに」と回答しましょう。
そうすることにより、転職エージェントの担当者の優先度が上がりますので、優良案件を紹介してもらいやすくなります。より早く情報を提供してもらえるようにしましょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
歯科衛生士としての転職で成功するには、求人情報以外に、院内情報や働くスタッフの雰囲気など幅広く情報収集がおすすめです。
働きやすいエリアで、雰囲気の良い医院は、クリニックの外観では分からない部分が数多くあります。転職エージェントを活用する場合は、自分に合った職場選びを第一に、希望条件をしっかりと伝えておきましょう。歯科衛生士は売り手市場と言われていますので、じっくりと求人選びを行って、転職活動をすすめてもらえればと思います。
おすすめ転職エージェント
ファーストナビ歯科衛生士|求人数最多。経歴添削など丁寧にサポートしてくれる
デンタルハッピー|クリニックへの事前インタビューで院内情報が充実
d.style|業界コネクションが強く、独自案件あり
おすすめ転職サイト
ジョブメドレー|医療・介護専門の転職サイト。お祝い金制度あり
とらばーゆ|女性向けの転職サイト。業界大手のリクルートが運営
こちらの記事が皆様の転職活動のお役に立てれば幸いです。