職務経歴書の書き方をプロが解説!【職種別タイプ別・見本付き】

職務経歴書の書き方について見本をお探しではありませんか?

今回は、営業職、ITエンジニア、技術職、管理部門、販売職の5つの職種別の見本とアルバイト、派遣社員のタイプ別2つの見本を準備しました。

それぞれサンプルをダウンロードできますので、是非活用してみてください。

 

 

1.職務経歴書を書く前に押さえてくこと

1-1.職務経歴書を使って面接で質問される

職務経歴書は、企業との面接でスキルチェックのために使用される書類です。そのため、職務経歴書に書いてある内容をもとに質問をされていきます。

職務経歴書は書類選考を突破することに加えて、面接でどのような経歴を評価してほしいのか、どのような質問がされるのかをイメージしながら、作成しておくことが重要です。

 

1-2.テンプレート選びについて

あなたのこれまでの経験やスキルを分かりやすく伝えるために、採用担当者に伝わりやすいテンプレートを選ぶ必要があります。

あなたがどのテンプレートを選ぶべきか、テンプレートの特徴、メリット、デメリットを詳しく紹介しています。テンプレートをダウンロードして活用してください。

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1-3. 業界研究・企業研究で必要な情報を集める

職務経歴書に書くべき項目を決めるために、情報収集を行います。相手の求める人物像、欲しい情報を把握してから作成に移ると効率的に書類を作成することができます。

企業研究で調査しておくべき項目は以下の通りです。

  • 応募企業が決まっていれば必ずチェックしておくべき項目

・求人票(求める人物像、必須資格・経験)

・企業のホームページ(経営理念、組織体制、人事体制・教育制度、製品・サービス、取引先、沿革)

  • 更に情報を深めるための項目

・新聞、ニュース、情報サイトでのトピックスや技術動向

・転職エージェントからの内部情報、企業情報

これらの項目からあなたのこれまでの業務経験、仕事、キャリアの方向性について、接点を見つけ出す作業を行います。

特に職務経歴要約、自己PR、志望動機を書くときに、「なぜ応募企業に応募したのか、なぜ同じ業界の同業他社ではなく、応募企業なのか」という疑問に対して、説得力のある文章に仕上がります。

 

2.「経歴別」職務経歴書の見本と書き方のコツを解説!

職種別 職務経歴書サンプルのダウンロードはこちら

職種別

 

タイプ別

2-1.営業

営業職で押さえておくポイント

・(誰に売ったか)営業の対象者

法人向け、個人向け、海外、国内、業種、業界、部門など

・(何を売ったか)営業商品の説明

商品、単価、利用シーン、その他製品の特長

例えば小売りであれば消耗品を売っていたのか、デザイナー家具架電などの家財を売っていたのかなど具体的に書くと分かりやすいでしょう。

・(どのように売ったか)営業のスタイル

まず新規開拓なのか、既存営業なのかを記載します。そのうえで訪問営業か、電話営業などのこちらから営業をかけるスタイルなのか、問い合わせ対応、ネット経由などの反響型の営業スタイルなのかなど営業スタイルを記載します。

更に詳しく説明する場合は、提案から受注までの期間、訪問回数、提案書の作成有無などを具体的に書いていきましょう。

既存営業の場合は、「月に一度訪問した、作業依頼に対して、他部署と調整しながら提案した」などの訪問頻度や具体的な行動を書いていきましょう

・(どれぐらい売ったか)売上

売上金額、客単価、目標達成率、顧客獲得件数など数値にしておきましょう。

あなたらしい強みをPRするポイント

  • 実績、受賞歴(社内表彰、売上数値、利益など)
  • 競合他社、他の営業担当者と差別化したポイント、工夫したところ
  • どのようなコミュニケーションスタイルで取引先との関係を構築したのか

他の候補者との差別化をするためにも、あなたらしい営業スタイルを伝えることが大切です。

取引先との関係構築の方法は人それぞれで、「毎月一度は、必ず訪問して顔を覚えてもらおうとした」人もいれば、「相手の悩みを聞き出すために丁寧なヒアリングをこころがけた」人もいます。

関係構築の方法は一つではありませんので、信頼関係構築することが得意という表現に集約せず、あなたのこれまでの具体的な行動を入れておくと伝わりやすいです。

 

2-2.ITエンジニア

ITエンジニア職で押さえておくポイント

・開発環境

取引先の分野、システム概要、OS、ソフトウェアのバージョンなど

・プロジェクト規模、工程、役割

人数、期間、参加企業数を入れ、要件定義、設計、構築などの担当工程を入れます。その他あなた自身の担当する業務内容を入れておき、プロジェクトの全体像とあなたの業務範囲を伝えておきましょう。

・マネジメント経験

役職、マネジメント人数を書きます。

あなたらしい強みをPRするポイント

  • 相手の要望にプラスαの働きをした経験
  • 顧客折衝や調整などのヒューマンスキルのPRで差別化

ITエンジニアの場合、プロジェクトでの経験以外にも、業務改善提案などの事例があると評価が高くなります。

例えば、「~~その他、与えられた業務以外に業務改善提案を積極的に行い、エクセルによる作業を自動化させ、業務効率化し、1日3H分の工数削減につながっています。」というように、業務改善提案を追加情報に入れてもよいでしょう。

その他、技術力のPRに加えてあなたのヒューマンスキルを入れておきましょう。特に上流工程や運用フェーズにおいては、取引先との折衝が多くなります。ある面営業的な立ち位置で対応することになりますので、そのような業務もいれておくと良いでしょう・

・要件定義、各所打ち合わせなどのヒアリング能力

・スケジュール調整、定期報告などの調整能力

取引先との折衝経験を箇条書きしておくだけでなく、「毎週一度打ち合わせの場を設けた」、「取引先の現場担当者に積極的に訪問して、情報収集に努めた」などの具体的な行動を入れておくと説得力のある文章になります。

 

2-3.技術職(機械・電気系)

技術職で押さえておくポイント

・扱った製品の説明

取引先の業界や使用用途、取引先の分野などを記載します。

・部署規模、工程、役割

扱う製品に関わる役割について、設計、製造、サービスなど担当工程を記載します。その中であなたの業務内容を書きどのような技術要素があるのかを記載します。

・業務で使用したツール

設備名、業務ソフト、CADの種類など細かく書いていきましょう。次の職場で使用しているツールの経験の有無は合否に直結しますので、携わったツールは経歴欄に書いていきましょう。

しかし、活かせるスキルなど特記してPRする項目に「少し使ったことがある程度」であれば記載するのは控えておきましょう。この項目は即戦力性をPRする目的があるため、習熟度が低いものは書くと逆効果です。

あなたらしい強みをPRするポイント

  • 業界知識、業務知識、製品の関する知識
  • 協力会社、顧客折衝などのヒューマンスキルで差別化

即戦力性をPRするために、業界知識など関連知識をPRできるところを入れておきましょう。

また、「外部の拠点と遠隔で納期調整しながら仕事を進めた」など調整、折衝スキルも評価されるポイントですので、盛り込んでおきましょう。

2-4.管理部門

管理部門で押さえておくポイント

・会社の事業規模

従業員人数、売上、上場非上場、拠点数、グループ会社の数など

・経験した業務内容

人事部門の場合、採用、教育、人事制度、給与計算、労務管理、労働組合などいくつかのカテゴリに分かれています。どの業務をどれぐらいの規模で担当したかを書いていきましょう。

経理部門の場合、担当業務によって業務レベルがある程度伝わります。売掛計算なのか、月次計算なのか、年次計算なのか担当業務を具体的に書いておきましょう。

総務部門の場合、会社の規模などにより業務量や種類が様々です。消耗品の購入からオフィスなどの契約管理、株主貴総会の手配など業務が多岐に渡ります。次の仕事で関係する業務から順に記載していくと良いでしょう。

あなたらしい強みをPRするポイント

  • 業務改善、効率化の経験
  • 業務ソフト、パッケージの導入経験

管理部門の経理、人事、総務の職務経歴書は他の候補者と似ている経歴になりがちです。

業務内容が伝わりやすいというメリットもありますが、差別化することを考えなければなりません。

業務改善事例の書き方は、「社内文書の申請書類が7種類のフォーマットを運用しており、業務が煩雑化したため、フォーマットを見直し、1種類で運用できるようにした」など成果を数値化するようにしておきましょう。

 

2-5.販売

販売・サービス職で押さえておくポイント

・店舗の情報

商品、従業員数、売上規模、単価、時間帯、来客数、売り場面積など

・お客様の属性

年齢層、性別、職業、志向、タイプなど

あなたらしい強みをPRするポイント

    • 顧客観察能力、マーケティング、分析する素養を入れる
  • お客様とのコミュニケーションの取り方で工夫したところ

他の業種・職種でも活かせるようなスキルや仕事の進め方をPRすることが大事です。仕事が違っても、販売、サービスで培った仕事のやり方や姿勢が他の業務でも活かせそうだと思われることが重要です。

 

3.「タイプ別」職務経歴書の見本と書き方のコツを解説!

雇用形態の違いによって、職務経歴書で注しておくポイントが違います。それぞれ職務経歴書の書き方の慣習に従って書いていくことで、ビジネスマナーのPRに繋がりますので、参考にしてみてください。

3-1.派遣

派遣の仕事を職務経歴書に書くときに押さえておくポイント

派遣社員の経験を書くべき人

・求人企業にPRできる業務経験・スキルを持っている

派遣社員の経験を書くべきでない人

・短期間の派遣

・次の仕事に全く関係のない経験

詳しくはこちらのページで職務経歴書の書き方のコツを解説しています。

派遣の職務経歴書の書きかたは?基礎知識と注意点を解説【サンプル付】

 

3-2.アルバイト

アルバイト・フリーターの経験を職務経歴書に書くときに押さえておくポイント

アルバイト・フリーターの経験を書くべき人

・リーダー経験がある(店舗のシフトリーダーなど)

・正社員と同様の仕事を任せられている経験

・業務改善の企画、提案、実績のある場合(売上拡大のために工夫した、など)

アルバイト・フリーターの経験を書くべきでない人

・求人企業の業界、職種と全く関係がない

・短期間のアルバイト、派遣の仕事

・当時の仕事を覚えていない、説明できない

・学生のアルバイト経験だけ

詳しくはこちらのページで職務経歴書の書き方のコツを解説しています。

フリーター・アルバイト経験ばかりでも職務経歴書は必要?事例付き

 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

職務経歴書の書き方について、サンプルをダウンロードして、参考にしてみてください。こちらのページで注意点を紹介していますので、作成が終わったときにチェックしてみてください。

職務経歴書を書いてみたけれども内容が不安だ、という人は転職エージェントに添削を依頼してみるとスッキリしますので、おすすめです。

誤字脱字の確認はもちろん、求人企業から人材確保の依頼を受けているため、採用側の視点で書類を見てもらいますので、PRポイントが正しいか?分かりやすいか?を第三者の視点からチェックしてくれます。

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その他、職務経歴書の添削や応募前の転職のサポートが丁寧な転職エージェントをこちらのページでまとめておきましたので、参考にしてみてください。

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