「どこか待遇が良い事務所がないか探している」
「税理士科目合格だけれどもおすすめの転職先を探している」
「興味のある事務所があるけれども、転職したいのでエージェントに相談したい」
税理士におすすめの転職エージェントをお探しではありませんか?
税理士の転職には経験やスキルを身につけながら、自身の興味のある分野や強みとしていきたい分野に強い事務所へ転職して、キャリアを積んでいく方法が多いです。転職においては知人紹介や事務所への自己応募、転職エージェント経由で転職を決めています。
こちらのページでは税理士の転職におすすめの転職エージェントとエージェントを使いこなすコツをご紹介していきます。転職エージェントは税理士の転職に強い会社選びと良い担当者を見つけることが転職の成功につながります。
1.税理士の転職と転職エージェント
1-1.税理士の主な転職先
税理士のキャリアは、転職しながら経験やスキルを身につけていく人が多いです。実務経験者、官報合格者のキャリアは大きく分けて3つのキャリアに分かれます。
- 会計事務所・税理士法人
- 事業会社 経理・財務関連部署
- コンサルティングファーム
会計事務所や事業会社への転職理由は実務経験を積みたいと考えて転職します。近年では税理士事務所の設立件数が増え続けており、一つの転職先として確立してきています。顧問企業の業界や事業規模、アドバイザー内容により経験できる領域が変わりますし、自己学習できるかどうかは各事務所や会社によっても大きく違います。実務が忙しければ、当然自己学習の時間の確保が難しくなります。実務経験を積みながらスキルアップを考えている人は、職場選びが大切です。
コンサルティングファームは、ファーム各社、得意とする領域が異なり、中長期経営戦略、資産税、M&A、企業再生などそれぞれの領域で求められるスキルが違います。クラアントと折衝する場面が多いので、営業要素が強くなるため一定の経験を積んでから転職する人が多いです。
あなたの経験に応じて、転職先が得意とする領域や進みたいポジションを決めていくことが大切です。
1-2.科目合格者歓迎だけれども選考が通らないのはなぜ?
税理士求人の内、半数近くの会社が科目合格者でも採用したいと考えています。しかしながら、科目合格しているにも関わらず、選考が通らないケースも多いです。科目合格者で採用不採用が分かれる理由は以下の2つが挙げられます。
- 業務上必要な科目が受かっている人を優先して採用している
- 合格科目数が少ない人は採用を見送る
会計事務所などであれば、「所得税法」や「法人税法」の合格者が評価される傾向にあります。資産運用等をメインに行っている会社であれば「相続税法」が評価されます。また、科目合格数が3科目以上でなければ評価しないという会社も多く、会社によって科目合格者の合格基準が違います。
科目合格者の基準は、求人票に書かれていないケースも多く、事前に問い合わせるか転職エージェントを活用して採用基準を確認しておきましょう。
転職エージェントは求人企業から人材確保の依頼を受けて採用活動を行っていますので、求人情報以外にも採用目的や求める人物像、過去の選考履歴など選考対策に必要な情報を持っていますのでおすすめです。
1-3.転職エージェントのサービス概要
転職エージェントが提供してくれるサービスはこちらです。
サービスの概要
- キャリア相談に乗ってくれる
- 非公開求人を紹介してくれる
- 事務所内や配属先の部署の雰囲気を教えてくれる
- 履歴書・職務経歴書を添削、面接対策をしてくれる
- 希望条件に合った求人検索、応募、面接日時の調整を代行してくれる
- 年収交渉を代行してくれる
転職エージェントは非公開求人を紹介してくれるだけでなく、未経験からの転職に不安がある場合はキャリア相談に乗ってくれます。同じような経歴の転職事例などを教えてくれますので、転職先の業界や年収の大まかなイメージがつきやすくなります。
税理士事務所、会計事務所によって事務所の風土や仕事の進め方が違います。規模の小さいところであればトップの人柄に大きく左右されます。事務所の雰囲気に馴染めず再転職する人もいるぐらいなので、カルチャーマッチも大事です。転職エージェントは事前に事務所の社風や社長の人柄を教えてくれるので理解が深まります。
選考が進むと、経歴書の添削、面接対策に必要な情報を教えてくれます。書類選考が通らない、面接が通らないという人は、過去に採用された人の傾向など具体的に教えてくれますのでエージェントのアドバイスを受けておくだけでも通過率を改善できますので特におすすめです。
2.転職エージェントを使うべき理由
税理士の転職で転職エージェントを使う理由は3つあります。
理由1.求人の質と量を確保するため
転職エージェントは、採用企業から内々で求人依頼を受けて求人活動をするケースがあります。いわゆる『独占案件』と呼ばれる求人で、転職サイトや他の転職エージェントが知りえない求人情報です。転職エージェントが企業と強いコネクションを持っている、過去の実績がある場合に独占案件として企業から依頼を受けます。
転職エージェント各社は必ずこの独占案件を保有しています。各社の独占案件を獲得するためには、複数の転職エージェントを活用して、独占案件を網羅しておくことが一番近道です。
理由2.業界情報、企業の選考情報を入手して選考対策を強化するため
応募したい企業の選考対策に必要な情報を受けられることもメリットです。
転職エージェントは求人会社が求める人物像や採用される人の傾向など選考情報を把握しています。履歴書や職務経歴書の書き方、自己PRのポイントなどアドバイスしてくれます。また、面接対策として面接担当の情報、想定質問集など面接対策に必要な情報を教えてくれます。転職サイトではこれらを全て自分で行わなければなりませんので、選考対策を転職エージェントを活用すると手間が省けます。
理由3.企業へあなたの魅力をPRしてもらい、通過率を上げる
転職サイトの場合、自己応募となりますが、転職エージェント経由で応募する場合、応募書類に加えて「推薦状」を添付してくれます。書類上では伝わりにくい、あなたのヒューマンスキルなどあなたに代わって魅力をPRしてくれます。
転職支援実績があって、求人企業とのコネクションが強い転職エージェントであれば、面接までしっかりセッティングしてくれますので心強いです。
3.税理士の転職におすすめの転職エージェント5社
税理士の転職におすすめの転職エージェント以下の3つの観点から厳選して5社紹介します。
- 税理士の求人の質と量
- 書類添削や面接対策の選考ノウハウが充実している
- キャリアアドバイザーの質
MS-Japan|管理部門の転職No1。事業会社への転職におすすめ
『MS-Japan』は、管理部門に特化した転職エージェントとして、管理分野において業界No1です。大手企業の財務経理、内部監査の幅広いポジションはもちろんのこと、優良会計事務所、税理士法人の求人を扱っています。一般企業への転職が強い傾向にあり、監査法人や会計事務所からのキャリアチェンジを考えている人におすすめです。
マネージャークラスの求人も多くマネジメントに興味のある人も登録すべきエージェントです。
特徴・おすすめポイント
- 事業会社管理部門分野で業界No1の転職エージェント
- スタッフクラスからマネージャークラスまで幅広いポジションの求人を保有
会社 | 株式会社MS-Japan |
求人数 | 公開求人数 927件(科目合格者歓迎求人776件) |
オフィス | 飯田橋、横浜、名古屋、大阪 |
dodaエージェントサービス|業界No2。キャリアアドバイザーの質が高い
『dodaエージェントサービス』は、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)が運営する転職エージェントです。求人数はリクルートエージェントに劣らず、保有しています。おすすめしたい点はキャリアアドバイザーの質が高いことです。キャリア相談や履歴書や応募書類の添削など丁寧に対応してくれますのでおすすめです。
全国の主要都市に拠点を持っていますので、近いオフィスで面談、転職支援を受けることができます。BIG4を始め大手会計事務所から地元エリアの求人を紹介してくれます。
特徴・おすすめポイント
- キャリアアドバイザーの質が高く、面談の評価◎
- 大手人材会社が運営しており、全国に拠点を持っている
会社 | パーソルキャリア株式会社 |
求人数 | 公開求人数 574件(科目合格者歓迎求人404件) |
オフィス | 東京、埼玉、横浜、札幌、仙台、名古屋、一宮、岡崎、大阪、京都、神戸、岡山、広島、福岡 |
マイナビ税理士|大手マイナビの転職ノウハウが充実。女性税理士の転職支援あり
『マイナビ税理士』は、人材大手マイナビが税理士に特化して運営する転職エージェントです。全国に営業支部を持っており、北海道から九州までのエリアを網羅しています。他のエージェントにはない女性の税理士転職を支援するサポートを行っています。キャリア相談なども対応していますので登録してみると良いでしょう。
特徴・おすすめポイント
・大手人材会社の転職ノウハウあり。経歴書の添削を依頼すれば効率良く仕上げられる
・女性税理士ならではの相談ができる
会社 | 株式会社マイナビ |
求人数 | 公開求人数 296件(科目合格者歓迎求人252件) |
オフィス | 竹橋 |
JACリクルートメント|高年収、ハイキャリア向けの転職に強い
『JACリクルートメント』は、業界No3の外資系転職エージェントです。外資系企業ですがサービスは他の国内転職エージェントと変わりません。外資系やコンサル、BIG4、大手事務所など高年収のポジションを中心に扱っています。高年収の転職者を対象にしているため、年収が600万を下回ると求人を紹介されにくくなる傾向にあります。年収を上げたい、マネジメントポジションに就きたい、専門性を上げたいという人におすすめです。
特徴・おすすめポイント
- 高年収、ハイキャリア向けの転職に強い
- 年収を上げたいという転職相談など丁寧に対応してくれる
会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
求人数 | 公開求人数 405件(科目合格者歓迎求人 ※非公開) |
オフィス | 神田、埼玉、横浜、静岡、大阪、京都、神戸、広島 |
ジャスネットキャリア|公認会計士・税理士・経理職に特化したエージェント。派遣も対応
『ジャスネットキャリア』は財務・経理分野に特化した転職エージェントです。正社員の転職だけでなく、派遣求人も扱っています。派遣期間を経て正社員登用される転職スタイルで、会社の雰囲気などを見てから決めたいという人がこちらのサービスを活用しています。
コンサルティング系、事業会社など業界や職種などジャンルごとに担当者が分かれていますので、一定の業界知識がある人が担当してくれます。
特徴・おすすめポイント
- 経理、財務分野に特化した転職エージェント
- 業界専門エージェントのため、独自のコネクションで独占案件あり
会社 | ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 |
求人数 | 公開求人数 596件(科目合格者歓迎求人296件) |
オフィス | 新橋、大阪、名古屋 |
4.転職エージェントの登録の流れ
①登録する
PCやスマートフォンで2分~5分程度で登録が可能です。
名前、住所、年齢、電話番号、メールアドレス、会社名、税理士資格の有無など決められた項目に沿って入力していきます。
②連絡がくる
登録が完了すると転職エージェント担当者から電話もしくはメールで面談日時の連絡がきます。面談の場所はエージェントのオフィスで行います。現在働かれている方は勤務の後の19時以降や土日など面談可能な候補日をいくつか準備しておくと良いでしょう。
③個別面談に行く
面談は直接対面もしくは電話面談を行います。面談の際は履歴書と職務経歴書を持参します。事前にメールなどでデータを送っておけば不要です。面談時には、経験のヒアリングや転職理由、次の仕事の希望条件を確認されます。資格取得後のキャリア相談など幅広い相談に対応しています。
④求人紹介を受ける
面談で聞き取りが終わると、面談の最中もしくは終了後に求人を紹介してもらえます。2~20件程度紹介してくれる場合が多いです。
気になる所について、転職エージェントでも分からなければ、担当者経由で求人企業へ確認してくれますので、十分理解した上で応募意思を固めることができます。
⑤職務経歴書の添削
こちらは必要に応じて行います。修正すべき個所を教えてくれます。提出する書類に不安のある人はぜひアドバイスを受けるようにしましょう。
⑥応募する
企業への応募は転職エージェント経由で応募します。
その場合、応募書類はエージェントとの面談時に提出した書類を企業に提出するため、応募時には改めて書類を作成する必要はありません。
応募の都度、写真の準備や経歴書を準備するのは大変ですので非常に助かるサービスです。
人によってまちまちかもしれませんが、書類選考通過率はかなり高いと思います。これまで転職サイトなどを利用していた時と比べると確率は上がる傾向にあります。
⑦面接対策
企業の書類選考が通過し、面接が決定した場合、事前に面接に向けて準備しておくべきポイントを教えてくれます。過去に質問されたリストや知っておくべき業界知識やニューストピックなど様々です。
その他、選考の流れをも事前に教えてくれます。1次面接は現場担当者、2次面接は人事責任者といったように事前に会う人を教えてくれるだけでも心の準備ができるので、安心できることでしょう。
⑧採用企業との面接
面接の結果は転職エージェント経由で連絡がきます。
面接で上手く説明できなかった、PR出来なかった場合には転職エージェントから追加であなたの魅力を採用企業へプッシュしてもらうことが出来ます。
⑨内定、給与交渉
内定後の入社までの調整もすべて転職エージェントが行ってくれます。面接段階で質問されない限り希望給与など転職エージェント経由で交渉してもらうことをおすすめしています。
5.転職エージェントを最大活用するテクニック
1.複数の転職エージェントに登録する
こちらの記事で紹介した転職エージェントは扱っている求人や転職支援するスタイルが違います。転職エージェントを複数登録することで、自分に合った転職エージェントや担当者を見つけることができます。転職エージェントも相性の良し悪しがありますので、あわないと感じた場合は利用を控えても問題ありません。また、転職エージェント各社が抱える独自案件を網羅しておくためにも2~3社登録し自分に合った転職エージェントを見つけると良いでしょう。
2.定期的に連絡を取っておく
キャリアコンサルタントから定期的に「転職活動のご状況は?」、「紹介した求人案件への興味は?」、「希望条件に変わりはないか?」というように連絡が来ます。
転職エージェント側のシステム・データベースで、転職者一人ひとりの履歴が保存されています。こちら側の状況を伝えておくと、その内容と最終連絡日の履歴が残ります。そうするとエージェントとしては、「まだ転職活動見込みがありそうだ」ということになり、新しく求人が発生した場合など、優先的に紹介してくれる確率が上がります。
メールや電話でなくとも転職エージェントの登録者が利用するシステムへのログイン日も一つの基準になります。定期的にログインしておくなどしておくとおすすめです。
3.転職エージェントから求人企業の求める人物像を確認しておく
転職エージェントは求人企業から人材確保の依頼を受けて募集を行っています。「有資格者を求めているのか?」、「欠員補充なのか?」、「未経験からでも教育していく姿勢で素直な人を求めているのか」など採用目的や求める人物像を確認しておきましょう。選考段階で企業の求める人物像に合わせてPRポイントが変えることで選考通過率を上げることができます。
4.面接対策は転職エージェントを利用して万全にする
転職活動で避けて通れない面接を突破するために転職エージェントを上手く利用して、面接対策を万全にしていきましょう。転職エージェントが面接対策をしてくれることは以下の3つです。
- 過去に行った面接の質問事例、評価ポイントを教えてくれる
- 採用活動の経緯や採用したい人物像を教えてくれる
- 模擬面接をしてくれる
求人企業と面接でぶっつけ本番で臨んでしまうと、面接の独特の雰囲気や質問の数々で緊張して上手く話せないということは良くある話です。事前の情報をもとに頭の中でシミュレーションを立てる、想定質問集に対して、回答例を準備しておくなどの準備をするだけでも面接の出来栄えは違います。
また、転職エージェントが行ってくれる模擬面接も有効です。本番同様の面接の流れを再現し、想定される質問を行います。志望動機など説明していくうちにスラスラと話せるようになりますので、繰返し練習しておくと面接力アップにつながります。
5.すぐに転職すると伝える
転職エージェント担当者から必ず質問を受ける一つに、転職時期を確認されます。
大半が、「良いところがあればすぐに」、「1か月以内」、「3か月以内」、「時期は決まっていないが転職を考えている」といった具合です。その場合は、「良いところがあればすぐに」と回答しましょう。
そうすることにより、転職エージェントの優先度が上がります。求人を紹介してもらえないと、転職活動の第一歩にならないので、「良いところがあればすぐに」と回答することで、より早く情報を提供してもらえるようにしましょう。
6.まとめ
税理士のキャリアは働く会社によって、身につけられるスキルと年収が違いますので今後のキャリアを大きく左右します。更にはキャリアステージごとに働く職場を変えていくことでキャリアの差別化につながります。
職場選びにおいては、積みたい経験によって会社を選ぶ方法も大事ですが、事務所の社風との相性も大事です。
転職エージェントを利用しながら、求人と合わせて転職先の情報を集めておく方法をおすすめしています。
おすすめ転職エージェントまとめ
・MS-Japan|管理部門の転職No1。事業会社への転職におすすめ
・dodaエージェントサービス|業界No2。キャリアアドバイザーの質が高い
・マイナビ税理士|大手マイナビの転職ノウハウが充実。女性税理士の転職支援あり
・JACリクルートメント|高年収、ハイキャリア向けの転職に強い
・ジャスネットキャリア|公認会計士・税理士・経理職に特化したエージェント。派遣も対応
こちらの記事が皆様の転職活動のお役に立てれば幸いです。