経営企画の転職に強い転職エージェントをお探しではありませんか?
経営企画は、経営戦略の策定から中長期計画の作成、予算化、実行支援および付随する情報のリサーチ・分析・管理など経営陣の意思決定をサポートするための機能組織で業務は幅広く、奥が深いです。
経営に携わりたいと考えるビジネスパーソンなら一度は経験しておくべきポジションです。
事業運営の中核にある情報を扱うため、経営に直結する業務であることを実感するとともに、これまでの経験が経営視点に転換しキャリアアップできるでしょう。
以前勤めていた会社で経営企画職の採用を行っていた経験があり、管理部門に強いとされる転職エージェントを30社近く利用してみて実際に使って役に立った転職エージェントを厳選して紹介します。
1.経営企画に転職するには?
経営企画の転職は他の職種と比べて特殊な点が2つあります。
1つは、会社によって経営企画部門の機能が違うことです。
「経営企画」という呼び名でもやっていることが違います。各社経営企画室(部)の機能は主に4つの領域に分かれています。
- 経営戦略系・・・経営計画策定、事業収益性分析、市場分析、経営課題抽出・分析など
- 業務管理系・・・オペレーション管理(KPI、PDCAサイクル化)プロジェクト管理など
- 企業総務系・・・経営会議、取締役会、株主総会、社内規定整備、CSR広報など
- 財務会計系・・・年次・月次予実管理、IR、M&A、アセット管理など
企業ごとに組織機能が違い、それに応じて求める人物像が違います。
会社選びを間違えてしまうと、「経営戦略に携わりたいと考えていたのに、株主対応やIR広報の業務ばかりで、転職しなければよかった。」などと後悔することになりかねません。
活かせるスキルを見極めながら、経験していきたい領域がフィットする会社を選ぶことが大切です。
2つ目は、他の職種と比べて採用のハードルが高いことです。
経営企画の業務は経営に直結する情報や業務ばかりで、経営陣の意思決定をサポートする立場としてスピーディーに対応していかなければなりません。
膨大なデータのリサーチと分析、レポーティング、他部署との連携など業務は多岐に渡りますので、即戦力の人材を求める会社が多いです。
上場企業の経営企画職ともなると、経営企画経験者やハイキャリア人材だけが採用される求人です。
採用のハードルが高めの経営企画職でも、転職活動の進め方次第で内定は取れます。
経営企画職に転職するには、
- 経営企画の経験がなければ、経験がある業界で転職する
- 企業ごとに評価するポイントが違うので、PRポイントを複数準備する
- 求人リサーチと面接対策は、転職エージェントを使う
のコツを押さえておくと成功確率を上げることができます。
経営企画職の業務が会社によって違いますので、
「これまで経営企画の経験が無い」という方でも、PRの仕方次第で即戦力性を感じて評価されます。
選考対策は自分だけで行うのではなく、求人企業に採用される人の傾向や評価するポイントを把握している転職エージェントを利用したほうが選考通過率を上げることが出来ます。
次章では経営企画職の転職におすすめの転職エージェントを紹介します。
2.経営企画の転職に強い転職エージェント5選
経営企画の転職先として事業規模、上場非上場かどうかも大事です。会社すなわち「求人の質が良い」ことと転職をサポートする「エージェント担当者の質」が高いかどうかを基準におすすめの転職エージェントを厳選して5社紹介します。
MS-Japan
おすすめ度
【公式サイト】https://www.jmsc.co.jp/
管理部門の転職で実績No1の『MS-Japan』。管理部部門の転職に特化し、管理系求人を最も保有しています。
管理部門の経営企画、人事、法務、財務など専門領域ごとにコンサルタントが配置されています。それぞれ業務の理解度が高く、スピーディーに対応してくれて担当者の質が良いです。
「ベンチャー・メガベンチャーの経営企画」「IPO準備中の経営企画」「上場企業」など幅広い求人ラインナップがあり、非公開求人も多めですので登録して満足できるエージェントです。
選考について電話かメールで面接対策に役立つ情報を教えてくれるので安心感があります。経営企画に転職を考えている人は登録すべきエージェントです。
JACリクルートメント
おすすめ度
【公式サイト】www.jac-recruitment.jp/
ハイキャリア、高年収の転職に強い『JACリクルートメント』。年収600万以上のハイキャリアの人材の転職に絞って転職支援しています。
外資系や日系大手を中心に経営企画職の求人を紹介してくれます。
大手エージェントでは唯一、企業と転職者のサポートを一人で担当する体制をとっています。求人企業の担当者から直接求人を紹介してもらうので、面接前に細かい事前情報を教えてくれます。
年収交渉も強いエージェントですので、高年収の転職に絞っている人におすすめです。
クライス&カンパニー
おすすめ度
【公式サイト】https://www.kandc.com/
『クライス&カンパニー』は、30・40代のハイクラス転職に強い転職エージェントです。独立系の中小エージェントですがしっかり大手企業の求人を取り揃えています。
キャリアコンサルタントの質は登録制のエージェントの中でもトップクラスです。丁寧なキャリア面談により中長期的なキャリアの視点から転職支援を行いますので、「経営企画の先のキャリア」も考えます。
ポストコンサルの転職に強いことでも知られており、異職種から経営企画への転職に強いです。キャリアが浅い人はサービスが限られてしまうかもしれませんので30歳目前あたりから他のエージェントに併用しておくと役立つエージェントです。
dodaエージェントサービス
おすすめ度
【公式サイト】https://doda.jp/consultant/
大手転職エージェントの中でもキャリアアドバイザーの質、求人の質が高い『dodaエージェントサービス』。大手有名企業、メガベンチャーなど経営企画のキャリアに箔がつきそうな求人を紹介してくれます。
大手だけあって求人数が多く、「良さげな」企業の求人をいくつか紹介してくれます。登録後もメール宛におすすめ求人を随時配信してくれるので、案件が尽きません。
経歴書の添削アドバイスなど丁寧に対応してくれるので、転職初期に登録しておくと役立ちます。
経営企画の転職は、「焦って転職を決めて経営陣を相性が合わなかった、、」などとならないためにもタイミングも重要です。じっくり幅広く情報を集めたい人におすすめです。
リクルートエージェント
おすすめ度
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
転職業界でNo1の『リクルートエージェント』。豊富な求人データベースを持っており、幅広く求人を提案してくれます。
業界最大手だけあって、初回の登録面談からどんどん求人を提案してくれます。
専用の管理画面で求人検索(非公開求人も検索可)できて、応募企業との面接調整も簡単にできます。リクルートエージェントはツールが使いやすいので、エージェント対応がやりやすいです。
選考に進むと『AGENT Report』と呼ばれるレポートで、採用企業ごとに業界分析、選考ポイント、入社事例などをまとめた資料を事前に送ってもらえます。
機械的な対応だという印象を持たれがちですが、情報量と営業力がある会社なので内定をしっかり勝ち取ってくれるエージェントです。
3.経営企画未経験でも転職できる?
経営企画は新卒の時から配属されることは稀で、いくつかの部署を経験したり、別会社での経験を評価されて配属されるケースが多いです。
経営企画へ転職を考えている人で最も多い質問は、
「未経験でも経営企画に転職できるのか?」
という質問疑問です。結論から言うと経営企画へ転職は未経験でも内定をとれる職種です。それぞれケースとして多い事例について紹介します。
〇〇企画、〇〇管理、財務経理部門の経験者であれば十分転職可能
事業会社での以下のような部署での経験を持っている人であれば、経営企画職に活かせるスキルが身についていると評価され、内定をもらうことができるでしょう。
・〇〇企画・・・営業企画、事業企画、ビジネス企画など
・〇〇管理・・・経営管理、業務管理、事業管理、営業管理など
・財務・経理・・財務諸表、管理会計、原価計算など
・その他業界経験があれば尚可
それぞれの業務経験の中で、求人企業が求めるスキルがあることを職務経歴書や面接を通じて伝えていきます。
「前職では営業企画職ではアンケート調査や5F分析を使って競合分析し、営業戦略を提案する経験があります。表層的な情報から掘り下げていき、本質的な課題を抽出する過程で培った分析思考と論理的思考が〇〇の経営企画職においても活かせる~~」と培ったスキルを、相手の求める人物像にフィットするように伝えられれば、評価されます。
< 求めているスキル一例 >
- 分析スキル・・・統計知識、統計ツール使用経験、レポーティングスキルなど
- 企画スキル・・・リサーチ、課題抽出~定義、計画作成、進捗管理スキル
- 会計スキル・・・予実管理、財務会計、管理会計それぞれの業務経験など
その他、資格を取っておくこともPRできるポイントになります。
>> 【経営企画】のキャリアアップに役立つ資格5選|転職に活かせる!
ポストコンサルとしても人気
ポストコンサルとして事業会社の経営企画職へ行く人は多いです。
コンサルファームでの「先進国や新興国への進出支援PJ」や「シンクタンクの戦略策定PJ」「M&A支援」などの事業戦略に携わるPJを経験していると転職しやすいです。
プロジェクトでメンバークラスであっても、論理的思考やレポーティングスキルなど評価されます。
複数のPJを経験しているコンサルから転職する場合、大手企業の経営企画に転職する人も多く、継続的に案件にチャレンジすれば経験とフィットする求人に出会えます。
コンサル業界への転職に強い『アクシスコンサルティング』は、ポストコンサルから経営企画への転職実績も豊富で、コンサル時代の業務経験の棚卸しからフォローしてくれます。転職準備の段階から効率的に進めることができるのでおすすめです。
4.企業分析にチェックしておくべきポイント
経営企画は経営陣との距離が近い管理部門として、経営陣と密にコミュニケーションを取ります。経営企画での転職失敗の一つに、経営陣との相性が合わず再転職するケースが稀にあります。
事業の計画や方向性、課題だと思っていること、経営陣のキャリアを事前に調べておくと良いです。ネットですぐに調べられるものばかりですので、経営陣の人柄を知るうえで有効ですのでチェックしておきましょう。
ブログ、Twitter
経営者がブログやTwitterなどのSNSを使って発信している会社があります。特にIT・Web、ベンチャー企業に多いです。
サイバーエージェントの藤田社長など社外向けに発信しつつも社内向けに情報共有や危機意識共有の目的で書くこともあり、人柄をイメージしやすいです。
書籍、メディアのインタビュー
大手企業の経営者の中には、書籍を出版している方も多いです。経営哲学、仕事術、経験談、思考など深く理解できるのでおすすめです。
また、雑誌やWebメディアのインタビューも直近一年程度であれば情報の鮮度としては良いです。スマホアプリ『NewsPicks』では企業特集、業界特集記事が掲載されたりしますので、情報収集としておすすめです。
5.まとめ
経営企画への転職では、会社ごとにPRポイントを整理し、刺さるPRを伝えれば内定を獲得できます。経歴書の準備や面接などの選考対策は転職エージェントを使うと情報が集まりやすいので活用していきましょう。
転職エージェント各社、保有している求人が違いますので、それぞれの「独占案件」を紹介してもらうために3社程度登録しておきましょう。
転職エージェントは使いようなので、職務経歴書をブラッシュアップ専用、求人紹介専用のエージェントと、各社の強みとサービスを使い分けることもおすすめです。
また、経営企画の転職は情報収集が大事で、業界情報を知らない、対応が遅いなど「良くない担当者が担当した」場合は、すぐにエージェントを変えておくべきです。
エージェント担当者の良し悪しで転職活動の効率も結果も変わります。
経営企画の転職は今後の長期的なキャリアに影響するので重要です。エージェントのサポートを受けて進めたほうが成功確率を上げることができます。
こちらの記事が経営企画の転職を考えるあなたのお役に立てれば幸いです。