【経営企画】のキャリアアップに役立つ資格5選|転職に活かせる!

経営企画は少数精鋭でエース級の人材を配置され、経営の根幹に位置する部門です。

転職を考えている人にとって、経営企画職の求人に書かれる「求める人物像の条件」は気になるところです。

特定の業務領域の経験を求める求人企業が多いですが、資格を取っておけば「あなたの知識とスキルを分かりやすく伝えてくれます」ので選考通過率を上げてくれるでしょう。

更に資格を取得するメリットとして、資格の試験領域で「仕事では身につけられない知識」を網羅的に習得することができます。

経営企画への転職を考えている方、経営企画に携わっていて専門性を上げていきたい方におすすめの資格を紹介します。

 

1.MBA(経営学修士)

グローバル企業や大手企業の経営陣になると当たり前のようにMBAを持っています。戦略、ファイナンス、マーケティング、オペレーション、アントレプレナーなど包括的に知識を習得することができます。一定の社会人経験を経て、経営について学ぶことで実務経験との相乗効果があります。

MBAを取得していることで経営企画に求められる知識が身についていると評価されます。

昨今の留学事情は、海外の一流大学へ社費もしくは自費留学する人も多かったですが、国内の経営大学院で取得する人も増えてきています。

海外留学は費用がかかるだけでなく、2年間のブランクが出来てしまうためです。アイビー・リーグ級でなければ希少価値が出なくなりつつありますので、希望者数が減っているようです。

また、MBAを学歴として見る企業が少なくなっており、いわゆる学歴ロンダリングの効果は薄くなってきていますので、経営企画を目指し海外へ渡航、留学は費用対効果が悪いです。現在では平日夜、土日、オンラインで受講してMBAを取得できますので、国内留学はおすすめです。

 

2.簿記2級以上、ビジネス会計検定

経営企画に求められる業務は、

・経営計画、予算立案・作成・管理

・事業収益性分析・管理、KPI管理

・市場分析、業界他社分析

・資産、不動産管理

など会計知識が必要となる業務が多く、経営に関わる業務であれば基本的な知識です。

採用要件に有資格者を条件に入れている会社もあります。会計資格として有名な「簿記」は仕訳など業務的な知識が求められるものですが、「ビジネス会計検定」は財務諸表の読み方や分析など、実践的なものとなっており注目されています。

経営企画の業務経験が無くとも、資格を取得しておくことで基礎的な知識が身についていることをPRできるでしょう。

 

3.公認会計士・USCPA

簿記・ビジネス会計検定でもご紹介しましたが、経営企画に最も重要なスキルは財務・会計知識です。公認会計士は社会的信頼性が高く、評価される資格です。

専門性があるので財務・経理部門との連携できる人材として重宝されます。経営分析や財務分析など経営企画の中核を担うポジションになるでしょう。

また、USCPAを持っておくと英語スキルやIFRSを取り入れている企業から評価されます。グローバル、大手企業や海外進出を検討している企業に評価される資格として注目されています。

 

4.TOEIC、英語スキル

英語を始めとする語学力を身につけておくと市場価値が上がります。

海外のグループ会社のマネジメント、海外本社とのコミュニケーションなど海外に事業を展開している会社であれば語学力が必要になります。

契約書や決算情報などの文書読解能力があればビジネスレベルの語学力が求められます。

一般的にTOEICを語学力の評価指標とされており、700点以上のスコアであれば経歴書に書けるレベルにあります。語学力をPRしていくのであれば800点、もしくは外国語を使った業務経験を伝えましょう。

 

5.中小企業診断士

中小企業診断士は、大手企業というより中堅以下の企業の経営企画職に評価されます。

中小企業診断士を取得する過程では、経営について経済学、財務・会計、企業経営論、オペレーション、法務などの知識から経営改善策を立案していきますので、経営企画に求められるスキルです。

専門用語は一通り身についていますので、経営会議で話される議題に臆することもありません。経営企画の経験が無くとも、転職しやすい資格としておすすめです。

 

6.身につけておくと活かせるスキルとは

資格以外にも経営企画職に必要なスキル、あれば転職活動で評価されるスキルについてご紹介します。

Excel、Powerpoint

マイクロソフトのオフィススキルはほぼ必須と言って良いでしょう。経営数値のデータ抽出、分析のためにエクセルの関数を使用する職場です。

Excelは「VLOOKUP」「SUMIF」「INDEX」「MATCH」などの関数を使いこなせるレベルであれば十分です。

事業計画書や社内資料ではPowerpointを使うことも多いので、業務経験が必須の求人は多いです。経営企画部のスタッフクラスは、Excel、Powerpointを主に使いますので求人要件に書かれていなくとも必要なスキルです。

 

統計知識・分析スキル

データサイエンティスト、データアナリストとしてデータ分析業務を主に担当するポジションが増えています。主に統計学、SQL、Rなどの専門知識に基づき分析します。

事業分析について外部のコンサルティングファームやアナリストに外注することもありますが、自社内の経営企画部門で行う会社も多いので、統計知識は活躍します。

 

経営陣とのコミュニケーション経験

経営企画は社長以下経営陣の直下に位置する管理部門です。

経営陣と直接コミュニケーションをとりながら、経営判断に必要な情報提供、必要な関連情報のリサーチ・分析を日々行います。

経営陣の思考や考え方を理解し、共通言語で話さなければなりませんので、経営側の視点を持っておくことが大切です。

経営会議に出席する、承認を得るなど日々の業務で接する機会がある人は、PRになります。

 

7.経営企画は「知識」と「経験」で評価される

経営企画は会社によって求められる機能が変わります。機能の切り分けとともに業務の切り分けを行います。大きく分けて4つのタイプに分けられます。

「経営戦略型」 経営計画策定、予算策定、事業収益性分析、市場分析、経営課題抽出・分析など
「業務管理型」 業務システム導入・管理、オペレーション管理(KPI、PDCAサイクル化)プロジェクト管理など
「企業総務型」 経営会議、取締役会、株主総会、事務局、資料作成、議事録作成、社内規定整備、登記手続き、CSRなど
「財務会計型」 年次・月次予実管理、IR、PMI/セットアップ、M&A、アセット管理など

 

会社によって経営企画に求める機能が違えば、求めるスキルも変わります。何より経営陣へのサポート機能として、社内状況を把握し分析、報告していきます。

同じ会社であっても、総務や財務・経理部門や企画部門の経験が活かせる会社は多くあります。事業会社での経験を積んでいる方であれば経営企画職として活躍できるでしょう。

 

8.経営企画へ転職するなら

経営企画の経験が無い人は「経営企画に活かせるスキル」を身につけるために、資格の習得を考えている方が多いと思います。

経営企画の目指す人は資格と取ってから転職を考えることも手段の一つですが、経営企画への転職で評価されるのは「実務経験」と「経営企画に活かせるスキル」です。

資格をとりつつ経営企画に活かせる部門に異動を希望して経験を積んでおくと、市場価値を上げることが出来ます。

資格取得に向けて勉強していることを上司などに伝えておくことで、社内異動を検討してもらえる材料にもなりますので相談してみるのもよいでしょう。

 

どんな仕事においても、業務経験に勝るものはありませんが、資格をとることで周囲の信頼や評価を得られますので取得しておいて損はありません。

経営企画は少数で構成されるため転職、社内異動できる機会は少ないので、チャンスが来た時に評価されるよう資格をとってみてはいかがでしょうか。