外資系企業の転職につよいエージェントをお探しですね。
こちらのページは、外資系の転職を検討されている方に、業界別に強みをもつ転職エージェントとその活用ポイントを紹介します。
転職活動を始めるときに「エージェントはどこを活用すべきか?」、「年収アップさせるためにはどうすればよいか」、「学生の友人のあいつはどうやってあの企業に転職したのか」といった疑問を持つと思います。結論として、外資系への転職にはエージェントの活用は必須です。それは業界の常識として、採用企業のほとんどが転職エージェントでしか採用活動を行っていないからです。
例外として、ロースキルの運用部隊、第二新卒などの採用は求人サイトなどエージェント以外の方法で採用する場合があります。
高年収、ハイスキルのポジションはエージェント、ヘッドハンティング会社に依頼しています。また、そのハイスペック求人は一部のエージェント、ヘッドハンティング会社に集中します。ハイスペック求人の中でも、百万~数百万単位で年収に差があります。選考を突破し、内定後の給与交渉までたどり着くかは、エージェントの有効活用方法を理解しておくことで転職活動を有利に進めることができます。外資系への転職には、日系企業の選考にはあまりない、英文レジュメの提出が求められたり、度重なるインタビュー(面接)が続きます。各選考ごとの準備を入念に行うことで、通過率を上げることができます。
この記事を読めば、あなたの外資系へのキャリアップへ導く転職エージェントの見つけ方と、その転職エージェントを120%活かした転職方法が理解でき、最高の転職を実現できるでしょう。
1.転職エージェントを活用すべき理由
外資系の転職を成功させるために、業界ごとに強い転職エージェントを選び、それぞれの属性に合った選考対策を講じることです。
転職エージェントを活用すべき利用として、以下の4の点を理由でおすすめしています。
- 求人の質と量の確保
- レジュメの作成に関するアドバイス
- 各社の選考対策
- 給与交渉による高年収獲得
求人の質と量の確保
外資系の求人企業の採用傾向として、求人を非公開にして採用活動を行います。その場合の多くは転職エージェントを利用します。
情報漏えい防止や同業界の競合からのヘッドハンティングを検討するような場合や、自社の採用にかかる書類選考や各種広告の調整する工数を削減するためなど企業により理由は様々です。
外資系企業の採用はエージェントを利用することが一般的です。企業によっては、エージェントを活用しない転職者は優秀ではない、という評価をする風土さえあるぐらいです。
採用企業の中には、一部の転職エージェントだけに依頼するケースが多いため、転職エージェント各社は自社たけに受注している、いわゆる『独占案件』を持っていることがほとんどです。
1社だけに依頼を出すやり方については、採用企業としても転職エージェントとしても、お互い優先度を上げるなど、双方にとってメリットあります。
転職者が各社の『独占案件』を獲得するためには、複数の転職エージェントを活用しておくことが近道です。
そのうえで、各社の求人案件の内容を精査し、活用する転職エージェントを選択することをおすすめしています。
レジュメの作成に関するアドバイス
日系企業の選考にはない英文レジュメの提出が求められます。選考時の英語力の確認においては、TOEICのスコアなどは参考程度に過ぎず、レジュメと選考のインタビュー内容で決まるといってよいでしょう。
レジュメの作りこみにおいては、ネット上の情報である程度は作成できると思います。しかし、ポジションごとのスキルPR、細かな表現方法への配慮は専門家にアドバイスを受けて完成させていくことが効率的です。
エージェント各社、業界専門コンサルタントを配置し、過去に書類選考通過した事例とノウハウも持っており、高いレベルのフィードバックをうけることができます。大半の人は2、3日程度では完成しないため、エージェントとやり取りをしながら完成させていくと良いでしょう。転職活動の序盤で、レジュメ作成のサポートが丁寧なエージェントを選ぶことで、後の転職活動が非常に楽になります。
各社の選考対策
外資の中でも業界や規模は様々で、選考するポジションや職種により選考フローが大きく異なります。
注意すべきポイント
- 選考フローと面接担当者のポジションが日系企業と異なる
- インタビュー(面接)の出来は準備で決まる
日系企業含め、一般的な選考の流れは、現場上司や担当者、人事部、役員が2~3回に分けて面接を行うケースがほとんどです。
選考順序には二つのパターンがあります。
採用決定権者が入社後の直属のボス(上長)であるパターンが良くあるケースです。
もう一つが直属の上司に加え、同じ部署の同僚、他部署管理職、ディレクター(役員)クラスなど多種多様な視点からのインタビューを行い、あらゆる視点から候補者を評価するパターンがあります。
外資系の企業も選考順序が日系企業と似ているように見えますが、評価方法が異なります。各選考フェーズの面接担当者ごとにスコアをつけて、総合評価して合否を決めるような場合です。
例えば、5人の面接担当者がいて4人が不採用と評価しても、1人だけが採用と評価した場合には、採用するという企業もあります。それは、それぞれの意見が異なっていてもお互いの考え方について尊重し合う風土があるからそのような選考方法をとっています。
このパターンは時間と人件費をかけていて、一見非効率な面接の仕方というように見えますが、外資企業の中には、優秀な人材確保のために真剣に取組んでいます。
候補者を見るときは、即戦力として活躍できるかというスキルチェックに加えて、あらゆる視点からの問いに柔軟に対応できるか、自社の社風にフィットするかということを非常に重視しています。
これから外資系企業へ転職を考えるにあたって、会社の社風、風土と採用へのスタンスと選考フローを把握して、選考へ準備していくことで応募企業への深い理解を得られることはもちろん、選考突破の確率は上がっていきます。
ネット上の情報だけでは不十分ですが、専門のエージェントを活用して情報収集すると効率的です。
給与交渉による高年収獲得
外資系企業への転職を考える方の多くは、年収UPを狙っています。高年収を獲得する条件に、充分なスキルPRができていることが前提です。
外資系企業が高い年収を支払うのには理由があります。
一般的には、外資系企業は自国(海外)で事業が成功して海外進出しているため、一定の収益を上げています。競合のいる自国以外での採用となると、現地(この場合は日本)での同じ給与帯で、募集しても優秀な人材が採用できないことを知っています。
そのため採用したいポジションに合ったスキルや実績、経験を持った人材を採用しようと給与設定を高くしているからです。
高年収のポジションの内定を獲得するには、採用したいポジションにスキルマッチして、あなたを採用すべきと採用担当者に理解させなければなりません。
インタビューへ万全の対策としっかりPRすることに加えて伝えきれなかった魅力をエージェントからプッシュしてもらうことも有効です。
それは主観的なPRだけでなく、転職市場から見た客観的なPRを加えておくことで、採用企業側の意思決定を促すことになるからです。
このように高い営業力とコネクションを持ったエージェントを活用することも、転職の成功率を上げる手助けになります。
2.外資系に強い業界別転職エージェント9選
転職エージェントは大きく分けて、大手総合型転職エージェントと、業界に強い特化型の転職エージェントと二つに分けられます。
転職エージェントの活用方法として、総合型転職エージェント2社の登録と希望している業界に強い特化型の転職エージェントの活用をおすすめしています。
複数の転職エージェントを活用すべき理由は、以下の2点です。
- 各社独自の非公開求人を網羅でき、求人の幅、量を確保できる
- 自分にあった転職エージェント担当者を選ぶことができる
外資系へ転職を考えている方の中には、外資系に特化したエージェントの利用を想像する方も多いと思います。
大手総合型転職エージェントにも外資、業界専門の部署を設置して、専門の営業担当が配置されています。大手総合型転職エージェントは求人件数が多いことと、選考対策の事例とノウハウの蓄積があるため、中小規模の転職エージェントと比較して情報の量から考えて、非常に有効です。
専門業界に特化した転職エージェントは業界出身者、管理職経験者がおり、採用企業の目線でアドバイスをもらえるといったメリットもありました。現役転職エージェントとしての経験と業界知識も踏まえてご紹介していきます。転職を考えている方それぞれに合ったエージェント選びのご参考してください。
今回は、現役の転職エージェントとしての業界知識と、実際にエージェントを利用してみた中から、求人の質と量に優れており、キャリアコンサルタントの質が良いこと、選考対策のノウハウをもとにしたサポートがあるかどうかを基準に9社を厳選してご紹介します。
- 2-1 全業界に強い総合型転職エージェント 3社
- 2-2 金融業界
- 2-3 コンサルティング業界
- 2-4 IT業界
- 2-5 製造業
- 2-6 医療・製薬業界
- 2-7 消費財業界
2-1.全業界に強い総合型転職エージェント
JACリクルートメント
『JAC リクルートメント』は、イギリス発祥の外資系転職エージェントで国内業界No.3に位置します。海外、グローバルポジションについては国内実績No.1です。
おすすめポイント
- グローバル・外資系などハイキャリアの求人が豊富
- キャリアコンサルタントの質が高い
大手企業や海外企業の求人も豊富で、高年収の割合が高く、業界トップクラスです。海外では、マレーシア、インド、タイ、中国、韓国など9か国へ展開しており、国内は全域のエリアを網羅しています。特徴として、年収、スキルの低い方は転職サービスを提供しない傾向にあり、ハイレイヤー転職者に絞っています。
また、JACリクルートメントは、企業と転職者の担当を一人で行うため、面談担当者が直接企業の採用に関わる情報を深くヒアリングしています。そのため面談後に紹介される求人のマッチ度も高いと評判です。
筆者が利用した時は、連絡や調整などのレスポンスも良く、選考時は想定質問集をメールでいただき、企業面接で受けた8割近い質問を網羅していました。保有する案件の質と量はもちろんのこと、選考ノウハウとキャリアコンサルタントの質は非常に高いエージェントと言えます。外資系への転職を考えている方には、必須ともいえるエージェントです。
リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は求人件数、転職決定数など業界No1の転職エージェントです。
おすすめポイント
- 公開・非公開問わず求人件数、転職決定数No1
- 豊富な選考対策のノウハウとサポート
- 高い営業力
業界最大手であり、求人件数も多く保有しています。『AGENT Report』と呼ばれるレポートで、採用企業ごとに業界分析、選考ポイント、入社事例などをまとめた資料を求人票とは別にもらうことができます。
筆者が利用したときのキャリアコンサルタントは、業界知識が一般的な情報しか知らず経験年数が浅い印象を受けましたが、選考ノウハウの共有は完全に仕組み化されており、サービスの提供レベルは申し分ないと言えます。求人紹介件数も他のエージェントと比較しても圧倒的に多いため、外資系と希望条件を伝えて活用することで、非常に心強いエージェントです。
Spring転職エージェント
『Spring転職エージェント』(アデコ株式会社)は、世界60か国に事業を展開する人材業界ではNo1に位置しています。
おすすめポイント
- グローバルネットワークを活かした外資系求人が多い
- キャリアカウンセリングの質が高い
2018年オリコン顧客満足度で転職エージェント部門のNo.1を獲得しています。(※「利用のしやすさ」「担当者の対応」「紹介案件」「紹介案件の質」「交渉力」の評価からランキングされています。)
外資系企業の求人が多い理由に、グローバル企業が自国含む他の海外拠点も求人依頼を出すためです。そのため、非公開求人も多く扱っています。紹介できる求人数も多く、希望条件に近いため満足度が高いと評判です。
2-2.金融業界
アンテロープ
『アンテロープ』は、金融、コンサルティング業界に強みをもつ転職エージェントです。
おすすめポイント
- 外資系をはじめ金融系に強くPE、投資銀行などのキャリア相談も可能
- 事業会社のマネジメント、M&A関連にも精通
コンサルティング業界に加え、外資系金融機関、証券、投資ファンド、M&Aアドバイザリー、生保など金融に強みを持っています。業界出身者も多く、金融業界でのキャリアを始め、金融系からコンサルタント業界への転職を検討している方にはおすすめです。
2-3.コンサルティング業界
ムービンストラテジックキャリア Consultant転職
『ムービンストラテジックキャリア』は、コンサルティング業界に特化した転職エージェントです。元BCG出身者が設立した会社で、業界出身者が多く在籍し、コンサルティングファームに強いコネクションを持っています。
おすすめポイント
- ケーススタディ、面接対策のノウハウが豊富
- 戦略系コンサルファームに強い
大手転職エージェントと比較して規模は大きくありませんが、ポイントはマッキンゼー、ボストン・コンサルティング・グループなど戦略系のコンサルティングファームへの転職に強いです。
これまでの実績や事例から応募書類の記述、ケーススタディなどの選考テクニックを熟知しています。企業へ推薦すべきかどうかという基準を把握しており、ある種、転職エージェントでの0次選考ならぬ人選も行っていますコンサルティングファーム業界内の転職でステップアップしていこうと考える方にもおすすめの1社です。
2-4.IT業界
マイケル・ペイジ・インターナショナル・ジャパン
『マイケル・ペイジ・インターナショナル・ジャパン』は、ロンドン発祥の36か国で展開する転職エージェントです。世界各国に顧客を持っており、トップクラスの実績を持っています。
おすすめポイント
- IT、経理財務分野に強い
- 年収800万以上のハイクラス層に手厚い
有名どころの外資系企業はもちろんのこと、これから日本へ進出を予定する新興企業など幅広い求人案件があります。しかし、英語力やスキルをドライに評価する傾向にあるため、英語力に不安のある方やスキルマッチしないといった方は、求人を紹介してもらえないケースもあります。
筆者自身の利用した感想としては、やり取りのスピードは早く、答えも早くでて良いですが、かなりビジネスライクな印象です。人によっては、かなりスムーズに転職活動を進めることができると思いましたので、IT業界を視野に入れている方などは大手転職エージェントと重ねて登録しておくと良いエージェントです。
2-5.製造業
ISSコンサルティング
『ISSコンサルティング』は外資系に特化した転職エージェントです。主に製造業、消費財・高級財業界に強みを持っています。自動車、機械、化学メーカーの求人を多く保有しています。
おすすめポイント
- 製造業(外資含む)出身の専門コンサルタントによるコンサルティング
- 代表、部門責任者、各部署担当者など希望する役職ごとに適切な支援を受けられる
光学機械メーカーなど製造業の中で一定の経験を経てキャリアコンサルタントへ転身している専門担当が配置されています。
製造業のプロダクトマネージャーなどの管理職ポジションの求人はもちろんのこと、設計、開発などの技術職の案件も扱っています。エンジニアとしてキャリアを築いていきたい方で、他の転職エージェントで希望の求人を紹介されなかったなどの方には、おすすめです。
2-6.医療・製薬業界
メディサーチ
『メディサーチ』は、製薬、医療機器、化学薬品などのメディカル業界に強みを持った転職エージェントです。
おすすめポイント
- 創薬、臨床開発などの専門職種を扱っている
他の転職エージェントでは、MRや営業、管理部門などの求人が多くなりがちですが、こちらのエージェントは創薬、臨床開発、GMP、学術、品質保証といった専門的なポジションの紹介も行っています。
もともとは製薬業界に特化した転職エージェントで、各領域の医師とのコネクションも持っており充分な業界知識を持っています。規模は大きくありませんが、製薬業界へ進む方にはおすすめです。
2-7.消費財業界
アズール&カンパニー
『アズール&カンパニー』は、消費財、高級財に強みを持ったエージェントです。8割以上が外資系求人を扱っています。
おすすめポイント
- ラグジュアリー、FMCG、スポーツ、エンターテイメントなど消費財業界に強い
- 店舗、オンライン、ECなどのカテゴリごとの支援体制あり
主に30~50歳を中心に転職支援を行っています。業界に特化しながらも、業界ごとにチーム体制を組みサポートを行っています。業界を絞っているような方には、非常に良い転職エージェントです。
3.転職エージェントを120%活用する方法術
タイプごとに選考対策を万全にする
転職エージェントで面談をすると「外資系の経験がなくても大丈夫か?」、「競合への転職の時に注意しておくことはないか?」といった相談を受けます。
外資系への転職を考えるうえで、それぞれの経験に応じて適切な準備を行うことで、転職を成功させる確率が大幅にアップさせることができます。
そのためには、自分がどの分類にあるかを認識しましょう。
外資系企業の就業経験 | |||
あり | なし | ||
応募職種の経験 | あり | タイプ① 外資系経験あり・経験職種●外資ならではの仕事の進め方を理解している ●人事、評価システムを理解している ●本国本社との調整経験があるとベター |
タイプ② はじめての外資系・経験職種●日系企業での経験から外資系にチャレンジ ●業界、製品知識を持っている ●競合への転職となり得る |
なし | タイプ③ 外資系経験あり・未経験職種●外資ならではの仕事の進め方を理解している ●英語力など活かせるスキルPRのポイントを整理 |
タイプ④ はじめての外資系・未経験職種●ポテンシャル採用 ●あくまで人物重視の評価 |
タイプ①外資系経験あり・経験職種
既に外資系での就業経験を持っており、仕事の進め方、働き方などの理解もあり、転職活動は比較的スムーズに進みます。このカテゴリ内では、一定の経験とスキルを持っており、競合企業からのヘッドハンティングや転職するケースも多く、タイミングが良ければ高額オファーも提示されます。
しかしながら外資系と言えども、米国、ヨーロッパ、アジアなど文化や慣習が違うため、仕事以外の面で戸惑う方もいます。
特に本社のある海外拠点との折衝など時差やワークスタイルなど細かな部分が違いますので、企業の風土などを転職エージェントに確認をしておくことで、ミスマッチが少なくなります。
仕事以外の部分でミスマッチで転職回数を重ねてしまう方も見られますので、細かなポイントですが確認するようにしましょう。
タイプ②はじめての外資系・経験職種
このタイプが一番割合多くいます。外資系企業は中途採用中心で、新卒採用の割合が少ないため働く機会そのものが少ないからです。
外資系の就業経験が無くとも、日系企業での経験やスキルがマッチすればかなりスムーズな転職が実現します。それは外資系企業も日本の市場顧客を相手にするため、日本の市場、製品知識を持った人間が欲しいという需要は多くあるからです。
こちらのタイプで一番の悩みは英語を始めとする語学力とワークスタイルの違いです。
語学力の募集要項を見ても、①ビジネスレベル(交渉、折衝を求める)、②日常会話(メールや会話ができる)、③旅行英会話(中学生の英語)と評価基準の違いが、転職者からすると分かりにくいことが実情です。
応募前には求人の英語レベルを確認しておく必要があります。
日常英会話レベルだと思ってレジュメを提出し、いざ面接となったときに「英語で回答してください。弊社の業界内の最近の気になるニュースの事例を挙げて、それに対するあなたの考え方を教えてください。」のように尻込みしてしまうような質問もあります。
語学力に不安のある方は、英語の自主学習をすること以外にも、自身の英語を活用した経験を棚卸しやエージェントと模擬面接をするといった準備が必要です。
働き方においては、外国語での会議進行など仕事の進め方や、人事評価制度などに戸惑うことがあります。
しかし事前に制度を調べておくことで、充分対応できます。自分に合っているかどうか判断できるよう情報収集しておくと良いでしょう。
タイプ③外資系経験あり・未経験職種
外資系企業に勤めた経験があり、未経験職種にチャレンジするケースです。外資系企業ならではの報酬体系や働き方が自分にフィットしていると感じるが、キャリアチェンジしたいと思い転職活動を開始するような場合です。
例えば、外資系企業でSEとして働き、コンサルタントに転身するなどがあります。
この場合、専門性やスキルなど仕事の成果に直結するものが求められます。実績を前面に出すよりスキルや語学力といったソフトスキルをPRすると有効です。
そのためには、自身のキャリアの棚卸しを行い、活かせるスキルを整理することで充分に未経験職種への転職が可能となります。
エージェントを活用する際は、レジュメの作成・作りこみのアドバイスを受けることをおすすめしています。
タイプ④はじめての外資系・未経験職種
この場合は、仕事を覚えることに加えて、外資系ならではのワークススタイルや文化に適応していかなければいけないので、かなりの適応能力を求められます。
このケースは、少ないように感じますが、外資系企業に在籍している方には良く見られるケースです。
例えば、財務省などの官公庁に勤務している方が外資系投資銀行へ転職する、MBAなどを取得するために学生であった方が外資系コンサルティングファームに行くなどキャリアを聞くと千差万別で、多様なキャリアを持った人材が在籍しています。
採用側も意識的に行っている面もあります。採用される人材には共通して言えるのは、経験やスキルの専門性は違うものの思考能力、英語力などハイポテンシャルな人材であるということです。
採用企業から考えて経験、専門性に基づいた評価ができないと、その他のポイントで評価しなければなりません。
応募を考える場合、自身に『これだ』という分かりやすい能力証明ができることが必要です。
昨今では、公認会計士などの資格だけ持っていますということだけでは、差別化が難しくなりつつあります。「アフリカのエリトリア(ややマイナー)でNPO法人を一から立ち上げて、自分自身で資金調達して、国の2割の小学校を設立して教育制度の構築を行いました。」のように誰もが聞いて、行動力、文化適応能力を裏付けする証明になり、かつ印象づくような経験があれば引く手あまたと言ってよいでしょう。
こちらの例はさすがに極端ですが、採用担当から評価に値する経験をPRすることが重要です。
自身にキャリアが弱いと感じる部分がある方は。日系企業でキャリアを積んでから外資系企業へ挑戦してみるという長期的な視点へ切り替えることもおすすめしています。
嘘をつかない
履歴書や職務経歴書の記載内容に、事実と違うことを書いてしまうことです。
意外にも、事実と違うと発覚するケースは多いです。例えば、転職エージェントに登録した時に、数年前の登録情報と違う?といったケースもよくあります。
そうなると、虚偽の報告をする方だと、要注意人物と見なされ、求人の紹介を受けにくくなってしまいます。
転職エージェントの勧める求人を見定める
転職エージェントに登録し、面談の時に職種などの希望条件を伝えると5件から50件程度求人の紹介を受けます。それらを一つ一つに目を通して、応募するかしないかを自分で決めていきます。
エージェント担当者から全ての採用企業に関する説明を受けることはありませんが、数が少なければ簡単なコメントを転職者に伝えることがあります。
そのコメントには、その業界の最新情報や企業のホームページに知らない情報もあります。しかし、中には転職エージェント側の都合で、転職エージェントが早く内定者を出したいという思惑で応募をうながす情報操作をしている場合があります。
それは、採用企業側から強いプレッシャーを転職エージェントにかけられている場合や、転職エージェントも営業活動を行っていますので、目標数値(応募数や採用決定数)を迫られているからです。
転職エージェントの都合の良い表現をする場合は、採用企業の社風や給料相場などです。裏取りとして他の転職エージェントからも紹介を受けた企業やポジションについて、確認することにより、また違った情報をもらえる場合があります。
「あの企業は、求人が出ているのですが、事業計画が達成していない期が続いていて業績不振で部署ごとで人員調整をかけているらしいです。」などの社内情報を違うエージェントから情報入手できることもありますので、多方面から情報収集しておくことをおすすめしています。
複数の転職エージェントに登録する・絞り込む
複数の転職エージェントを利用することのデメリットは、転職エージェントに登録し、直接あったり、電話で面談したりしなければならず、手間がかかりますが、それ以上に得られるメリットがあります。
複数のエージェントに登録する大きなメリットは下記の2点です。
- 各会社の非公開求人の紹介を受けることで、網羅できる
- 自分にあったエージェント担当者に出会う確率が上がる
良い転職エージェント担当者に出会うことが、転職を成功させる大きな要因の一つになります。エージェント選びはやはり自分に合うか合わないかといった基準で選ぶことが重要です。
すぐに転職すると伝える
転職エージェント担当者から必ず質問を受ける一つに、転職時期を確認されます。
大半が、「良いところがあればすぐに」、「1か月以内」、「3か月以内」、「時期は決まっていないが転職を考えている」といった具合です。その場合は、「良いところがあればすぐに」と回答しましょう。
そうすることにより、転職エージェントの優先度が上がります。就業中の方の本音は「現職のことを考えると3か月以内は時間が欲しい」と思うのが大半です。しかし、転職エージェントとしては、採用企業が3か月先の入社する方に内定を出す、すなわち内定を出してから入社まで待つ、ということはあまりないことを知っています。
そのため、転職エージェントからすると、求人を紹介する優先度が下がってしまい、あまり求人を紹介してもらえない可能性があります。
求人を紹介してもらえないと、転職活動の第一歩にならないので、「良いところがあればすぐに」と回答することで、より早く情報を提供してもらえるようにしましょう。
複数のエージェントから同じ企業に応募しない
複数の転職エージェントに登録していても、同じ採用企業に応募しないようにしましょう。転職サイト経由の場合でも同様です。同タイミングで応募した場合、採用企業としてもどちらの転職エージェントと対応して良いか困惑してしまいます。
その場合、必ず採用企業側から両方の転職エージェントに連絡がいきますので、結果的に採用企業と転職エージェントの双方に、情報管理ができない転職者という見られ方をされ、応募が出来なくなったり、転職エージェントからサービスが受けられなくなることもありますので、注意しましょう。
また、採用企業の中には過去1年以内に応募した転職者は選考対象外にする会社もあるため、仮に過去に応募したことのある場合は、転職エージェントに確認しておくとよいでしょう。
4.まとめ
コンサルティング業界で転職するときに活用すべき転職エージェントの活用方法とポイントをまとめました。
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こちらの記事が、皆さまの転職の成功につながればと思います。