管理部門のキャリアアップに役立つ転職エージェント5選

管理部門での転職を検討しているが、どこの転職エージェントを活用すればよいかお悩みではありませんか。

こちらのページは「専門性を高めたい」、「キャリアアップ・管理職になりたい」、「経験が浅めでサポートを受けたい」人に目的別におすすめの転職エージェントをご紹介します。

 

管理部門は経理、財務、人事、法務、総務、経営企画、知的財産など会社の経営に無くてはならない存在です。大手企業でもベンチャー企業でも必ずそれらの機能がある部署が存在しますので、汎用性の高い職種です。

しかし、それぞれの求人には学歴フィルタ、在籍している会社でフィルタがかけられていることもあって選考通過が難しい領域でもあります。

採用ポストが少なく、優良案件が出てくる頻度が低めなので、上手に転職活動を進めていく必要があります。上手くいけば思ってもいなかった大手企業の内定も勝ち取れますので転職エージェントを有効活用していきましょう。

現在、現役の転職エージェントとして活動しつつ、現在勤めている会社の採用責任者として年間数百名の採用活動を行っている経験を基に、エージェントと採用側の観点から管理部門への転職の成功につながるポイントを紹介します。

 

この記事を読めば、管理部門でのあなたの専門分野を高め、キャリアアップにつながる企業を紹介してくれる転職エージェントが見つかり、思い描いた転職が実現できるでしょう。

 

1.知っておくべき「採用側の視点」

管理部門の採用において重視されるポイントは、応募者が「スキルマッチ」と「カルチャーマッチ」しているかどうかです。

 

スキルマッチとは、企業の求める経験、スキルを指します。採用企業によって選考水準に大きな差があります。未経験でも一から管理部門の経験を積んでもらいたいと考える企業もいれば、即戦力で特定の業界、職種の経験が必須という企業もいます。

管理部門の求人のほとんどは経験者募集ですが、求人を探す上で一番困るところは、採用条件が比較的ハードルが低く記載されていることです。

「中途採用に関わる経験2年以上」、「労務管理に関する何かしらの経験」のような求人に応募してもスキル不足を理由に不採用になってしまうことがあります。

このような求人は、採用基準を下げている訳ではありません。

これまで採用した何十名という多種多様な社員の経歴を求人要綱に書いてしまうと収拾がつかなくなってしまいますので、過去の採用者の共通項を導き出し、「これは採用ポストの業務に必要条件だ」というものが求人票に載ります。

そうすると、至って単純な「人事に関わる経験◯◯年以上」というような記載になってしまうのです。しかし採用側からすると記載条件は該当しているのが当然で、プラスαの部分を評価し、かつ他の応募者との相対評価で採用者を決めてきます。

 

加えてカルチャーマッチしていることも管理部門には重要です。バックオフィスの機械的なオペレーションへのスキルマッチングだけ注目されがちですが、自社の社風や価値観と合っているかどうかも同じぐらい見られます。

人事施策や財務戦略など経営に直結する業務が多く、他部門と比較して経営陣との距離が近いことから、カルチャーフィットしているかどうか、更には上長との相性まで考慮して選考されます。

 

転職者からすると、「どのような人材を求めているかという採用側の実情」を知っているかいないかが合否に関わってきます。

 

応募のスキルミスマッチが防げますし、面接での受け答えについて、大きく対応が変わってきます。その採用側の実情や採用基準に関する情報は、ネット上ではもちろん、その会社の従業員でさえ知らないことです。

管理部門の選考を突破するためには、採用企業の実情把握して準備するかが最も重要です。あなたのキャリアの志向性と採用企業の方針が合っていないと非効率な転職活動となります。

次章に、管理部門の採用に強い転職エージェントを利用して、エージェント担当者から採用企業の実情を聞き出し、効率的な転職活動につなげていきましょう。

 

2.管理部門の転職におすすめの転職エージェント5

管理部門でキャリアを積みたいと考える方で、転職活動で何を実現したいかは人それぞれです。「専門性を高めたい」、「管理部門での転職は初めてなので、転職活動のアドバイスがほしい」といったタイプ別に転職エージェントを使い分けておくことをおすすめします。

エージェント名 専門性 ハイキャリア
管理職
サポート
MS-Japan
リクルートエージェント
JACリクルートメント
doda
Spring転職エージェント

国内には転職エージェントは何百社とありますが、管理部部門を希望して転職活動をするときにおすすめのエージェントはこちらです。評価欄が空白にしていますが、こちらに挙げていない会社と比較してみても質の高いサービスを受けることができます。

 

「専門性を高めたい」と考えている方におすすめ

MS-Japan

おすすめ度 

【公式サイト】https://www.jmsc.co.jp/

MS-Japan』は、管理部門に特化した転職エージェントです。管理系の求人を最も保有しており業界No1です。経理、財務、人事、法務、財務など専門領域ごとにコンサルタントが配置されていて、担当者の質も良いです。

「高年収求人」「資格合格後の未経験求人」「IPO準備段階の求人」「50代・60代向けハイキャリア」など幅広く求人ラインナップがあるので、非公開求人をしっかり持っているので対応力があります。

業界トレンドに詳しく、各企業の過去の選考ノウハウを持っているので、的確にアドバイスしてくれるので心強いです。管理部門を目指す人にとって、あらゆる階層の方におすすめです。

 

リクルートエージェント

おすすめ度 

【公式サイト】https://www.r-agent.com/

リクルートエージェント』は、求人件数、転職決定数など業界No1の転職エージェントです。ほぼすべての業界に対応している総合型転職エージェントです。メディア運営、企業への高い営業力とコネクションがある業界最大手です。

リクルートエージェントの特徴として、非公開求人が多めなので登録すれば大手企業の求人をしっかり紹介してもらうことができます。取引先の業界が広いので、異業種の管理部門ポストや珍しいベンチャー案件などを紹介してくれるので、管理部門のキャリアを考えるうえでも役立つ提案をしてくれます。

専用の管理画面で求人検索(非公開求人も可)できて、応募企業との面接調整も簡単にできるので、使いやすいです。

案件への選考が進むと『AGENT Report』と呼ばれるレポートで、採用企業ごとに業界分析、選考ポイント、入社事例などをまとめた情報がもらえるので、選考対策に役立ちます。

幅広い選択肢から求人を選んでいきたい人におすすめです。

 

ハイキャリア・管理職へ進みたいと考えている方におすすめ

JACリクルートメント

おすすめ度 

【公式サイト】www.jac-recruitment.jp/

JACリクルートメント』は、イギリス発祥の外資系転職エージェントで国内業界No.3に位置しています。海外、グローバルポジション、ハイキャリアの転職では国内実績No.1のエージェントです。

JACリクルートメントは、企業と転職者の担当を一人で行うので企業の採用に関わる実情を深くヒアリングした情報を教えてくれます。大手企業や海外企業の求人も豊富で、高年収の割合が高く、キャリアアップ志向の方には満足できるエージェントです。

年収500万円を超えている人であればマッチングして、選考を進めてくれます。企業担当者と直接連絡できる安心感がありますし、面接までセッティングしてくれて年収交渉も強いです。JACリクルートメントを利用して転職した人は、次の転職でも再利用する人も多いので、リピーターが多いおすすめの転職エージェントです。

管理職などのハイキャリア層への転職を考えている方には、必須といえるエージェントです。

 

サポート重視で、じっくり転職先を選びたい方

dodaエージェントサービス

おすすめ度 

【公式サイト】https://doda.jp/consultant/

リクルートに次いで業界No2の総合転職エージェントの『dodaエージェントサービス』。企画系、管理系の転職に強く、大手企業からベンチャーまで幅広く求人を紹介してくれます。

キャリアアドバイザーの質が高く、キャリア相談や職務経歴書の添削アドバイスなど丁寧に対応してくれます。企業ごとに応募経歴書のブラッシュアップも手伝ってくれるので、心強いエージェントです。

面接前には、想定質問リストや知っておくべきニューストピックスを教えてくれるので転職者に寄り添ってサポートしてくれます。使っておいて損の無いエージェントなので、他の転職エージェントと併用して活用すると非常に有効です。

 

Spring転職エージェント

おすすめ度 

【公式サイト】https://www.springjapan.com/

Spring転職エージェント』(アデコ株式会社)は、世界60か国に事業を展開するグローバル人材会社です。グローバル企業が自国含む他の海外拠点も求人依頼を出すことが多いので、グローバルネットワークが強いです。外資系求人やグローバル企業の求人を多く紹介してくれます。

キャリアアドバイザーは、一流企業からの転職経験者が多く、経験豊富な方が担当してくれます。企業との年収交渉もしっかり対応してくれるので、管理部門で管轄する事業規模をスケールアップしたいという方におすすめできるエージェントです。

2018年オリコン顧客満足度(「利用のしやすさ」「担当者の対応」「紹介案件」「紹介案件の質」「交渉力」で評価)では、転職エージェント部門のNo.1を獲得しています。

 

3.転職エージェントを活用すべき理由

管理部門の転職を成功させるために、業界に強い転職エージェントを選び、「専門性を上げたい」など、それぞれの指向に合った選考対策を立てることです。転職エージェントを以下の3の点を理由におすすめしています。

  • 求人の質と量の確保
  • レジュメの作成に関するアドバイス
  • 各社の選考対策

求人の質と量の確保

管理部門の求人の特長の一つに、求人数が少ないことが挙げられます。

求人を出す場合は、大きく分けて二つあり、『増員したい場合』と『欠員が出て補充したい場合』です。

一つ目の理由の『増員したい場合』は、業績が上がり業務量が増えた、組織強化したいなどの場合で企業の事情により様々です。

二つ目の理由の『欠員が出る場合』は、退職者が出た、異動したといった理由です。

しかしながら、管理部門の就業環境は比較的安定しているため、離職率が低いため求人はあまり出てきません。求人数は多くないものの、安定職を希望する転職者多く、非常に倍率の高い職種です。

また、管理部門の求人の採用枠は少ないことも特徴に挙げられます。管理部門は少人数で運営すること一般的です。そのため、1名や2名といった少人数の採用枠に対しても、転職サイトに求人を掲載すると百名以上の応募が来ることなど珍しくありません。それらの応募者の選定を行う作業を少人数の中で行うことはかなり負担になってしまいます。

そのため、それらの工数を削減するために外注する、すなわち転職エージェントを利用する企業が多いです。

採用側の観点からすると、外注する窓口が多くいると業務もその分増えてしまうため、一部の転職エージェントに依頼することが多く、中には一社たけに依頼するといった『独占案件』を保有しているエージェントを多くあります。

そのため、それらの独占求人を幅広く紹介してもらうためにも、複数の転職エージェントに登録しておくことが有効です。

そのうえで、各社から紹介される求人案件の内容を精査し、自分に合った転職エージェントを絞って活用することをおすすめしています。

 

レジュメの作成に関するアドバイス

転職に力をいれなければいけないのが提出書類の作りこみです。

前述のとおり管理部門の求人の希望者は多く、採用担当者は、日々何十名と応募書類を見て、面接者を絞っています。その書類選考を突破する確率を上げるためも、自身のキャリアを分かりやすく、会ってみたいと思わせるようなPRした書類が必要です。

ポイントは以下の通りです。

  • 業務改善や業務成果を数値などの客観的指標にする
  • 応募企業の業務範囲を具体的に把握し、これまでの経験から絞り込む
  • コミュニケーション力をアピールする事例を盛り込む
  • 現職(前職)の社内用語など相手に伝わりにくい言葉を排除する

一人で書類を作成すると一つ目のポイントにある客観性が無くなってしまいます。第三者の目線から客観性がある表現化どうかを見てもらう必要があります。

エージェント各社、業界専門コンサルタントを配置しています。大手転職エージェントも専門の部署を設置していますので、高いレベルのフィードバックをうけることができます。

転職エージェントの中には、過去に書類選考通過した事例とノウハウも持っており、高い書類選考突破率を持っています。採用企業の求める人物像を理解しているため、評価されるポイントを盛り込んでいるかといった視点からも、アドバイスをもらうことができます。

大半の人は2、3日程度では完成しないため、エージェントとやり取りをしながら完成させていきます。転職活動の序盤で、書類作成のサポートが丁寧なエージェントを選ぶことで、後々の転職活動が非常に楽になります。

 

各社の選考対策

業界や規模は様々で、選考するポジションや職種により選考を担当する職位が違います。職位ごとに質問される内容が違います。面接の出来は想定している質問への準備で決まります。

会社規模によって最終面接官の職位は異なります。人数の少ないベンチャー企業であれば社長が担当しますし、大手企業の担当者クラスの求人であれば人事部長などの役員が最終面接官であることが多いです。

担当者によって、評価しているポイントは違いますので、質問の内容も違ってきます。もちろん選考ごとに同じ質問に対する回答を変える必要はありません。想定される質問への準備をしておくことが重要です。

選考フローと担当者を事前に知っておき、十分に準備しておくことで他の転職者より優位に立つことができます。

 

これらの情報をつかむには、ネット上の情報だけでは不十分で、これまれの選考者の情報をもつエージェントから聞き出すことが一番の近道になります。

採用企業への個別の対策を立てるために、転職エージェントの選択が効果的です。

 

4.転職エージェントを120%活用する方法術

複数の転職エージェントに登録する・絞り込む

複数の転職エージェントを利用することのデメリットとして、転職エージェントに登録し、直接会ったり、電話で面談したりしなければならず、手間がかかります。しかし、それ以上に得られるメリットがあります。

複数のエージェントに登録する大きなメリットは下記の2点です。

  • 各会社の非公開求人の紹介を受けることで、網羅できる。
  • 自分にあったエージェント担当者に出会う確率が上がる。

まず転職活動を開始した場合、レジュメを準備し、その後エージェントの選定を行う作業を行います。書類添削に強いエージェントを活用したい場合は、サポートが丁寧な会社を選ぶなど目的ごとに、使い分けると有効です。

良い転職エージェント担当者に出会うことが、転職を成功させる大きな要因の一つになります。エージェント選びは、やはり自分に合うか合わないかといった基準で選ぶことが重要です。

 

嘘をつかない

履歴書や職務経歴書の記載内容に、事実と違うことを書いてしまうことです。

意外にも、事実と違うと発覚するケースは多いです。例えば、転職エージェントに登録した時に、数年前の登録情報と違う?といったケースもよくあります。

そうなると、虚偽の報告をする方だと、要注意人物と見なされ、求人の紹介を受けにくくなってしまいます。

 

転職エージェントの薦める求人を見定める

転職エージェントに登録し、面談の時に職種などの希望条件を伝えると、5件から50件程度求人の紹介を受けます。それらを一つ一つに目を通して、応募するかしないかを自分で決めていきます。

エージェント担当者から全ての採用企業に関する説明を受けることはありませんが、紹介する求人の数が少なければ簡単なコメントを教えてくれることがあります。そのコメントにはその業界の最新情報や企業のホームページに知らない情報があります。しかし、中には転職エージェント側の都合で、転職エージェントが早く内定者を出したいという思惑で応募をうながすように情報操作している場合があります。

それは、採用企業側から強いプレッシャーを転職エージェントにかけられている場合や、転職エージェントも営業活動を行っていますので、目標数値(応募数や採用決定数)を迫られているからです。

転職エージェントの都合の良い表現をする場合は、採用企業の社風や給料相場などです。情報の裏取りとして、紹介を受けた企業やポジションについて、他の転職エージェントに質問することにより、また違ったコメントをもらえる場合があります。「こちらの企業は、業績が悪くてあまり昇給事例がないと聞いていますよ。」というように、転職エージェントごとに持っている情報に差がありますで、怪しいと思ったときには、いろいろな方面から情報をとって判断していきましょう。

 

すぐに転職すると伝える

転職エージェント担当者から必ず質問を受ける一つに、転職時期を確認されます。

大半が、「良いところがあればすぐに」、「1か月以内」、「3か月以内」、「時期は決まっていないが転職を考えている」といった具合です。その場合は、「良いところがあればすぐに」と回答しましょう。

そうすることにより、転職エージェントの優先度が上がります。就業中の方の本音は「現職のことを考えると3か月以内は時間が欲しい」と思うのが大半です。

しかし、転職エージェントとしては、採用企業が3か月先の入社する方に内定を出す、すなわち内定を出してから入社まで待つ、ということはあまりないことを知っています。

そのため、転職エージェントからすると、求人を紹介する優先度が下がってしまい、あまり求人を紹介してもらえない可能性があります。求人を紹介してもらえないと、転職活動の第一歩にならないので、「良いところがあればすぐに」と回答することで、より早く情報を提供してもらえるようにしましょう。

 

複数のエージェントから同じ企業に応募しない

複数の転職エージェントに登録していても、同じ採用企業に応募しないようにしましょう。転職サイト経由の場合でも同様です。同タイミングで応募した場合、採用企業としてもどちらの転職エージェントと対応して良いか困惑してしまいます。

その場合、必ず採用企業側から両方の転職エージェントに連絡がいきますので、結果的に採用企業と転職エージェントの双方に、情報管理ができない転職者という見られ方をされ、応募が出来なくなったり、転職エージェントからサービスが受けられなくなることもありますので、注意しましょう。

また、採用企業の中には過去1年以内に応募した転職者は選考対象外にする会社もあるため、仮に過去に応募したことのある場合は、転職エージェントに確認しておくとよいでしょう。

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。管理部門で転職するときに活用すべき転職エージェントとその活用方法をまとめました。

エージェントの良し悪しは、あなたとの相性とも言えますので転職を成功させるパートナーを見つけ賢く活用して、転職に役立ててください。

管理部門への転職におすすめの転職エージェント まとめ

エージェント名 専門性 ハイキャリア
管理職
サポート
MS-Japan
リクルートエージェント
JACリクルートメント
doda
Spring転職エージェント