人事責任者が徹底解説!職務経歴書の作成マニュアル・見本付き

職務経歴書に必要なことは、しっかりとした自己分析のもと、

分かりやすく伝えられるように書くことです。

職務経歴書は、企業の書類選考から始める選考資料として、最も重要な資料といっても過言ではありません。選考突破に向けて必要な情報を分かりやすくまとめていく必要があります。

職務経歴、自己PR、志望動機など決められた項目をそれぞれ書き方のコツがあります。それぞれの項目について、現在、人事責任者としての経験から採用担当者としても視点と、前職において、数百名の方へ転職支援をしてきた経験から職務経歴書の書き方や選考での使われ方など、今すぐ使えるノウハウ・ドキュメント知識を紹介していきます。

「基礎知識」「自己分析」「フォーマット」「書き方」「封筒・添え状」まで書き方から提出までの全ての工程を説明していきます。それぞれの項目を全て読むことで、「ビジネス文書である職務経歴書」のマナー、書き方など必要な知識を全て知ることができ、選考を突破する職務経歴書を作成することができるでしょう。

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職務経歴書は企業の選考のために使用します。履歴書は、入社後、必要な人事情報を漏れなく書くことに対し、「選考を突破するために必要な情報を絞り、」「あなたに合ったフォーマットを選ぶ」ことが必要となる書類です。

書類選考だけでなく、最終選考まで使われる書類であることを踏まえながら、あなたのPRポイントを絞って書いていきます。職務経歴書は転職書類であり、ビジネス文書であることから一般的なルールに沿って作成していきます。セオリーとして「PCで作成」し、2枚におさめる」ことが重要です。

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転職活動を考え始めてからすぐに職務経歴書をいきなり書くことは、あまりおすすめしていません。これまでキャリアを振り返り、これまで経験してきた中であなたが「どのような状況で何を経験したときにモチベーションが上がるのか?」そして、あなたが考える進みたい方向性が何かを掘り下げていくことが、転職のミスマッチを減らすために非常に有効です。

丁寧に自己分析を行うことで、職務経歴書に書く自己PRの具体的かつ相手に刺さる内容に仕上げることができます。

こちらで紹介する『自己分析4Stepシート』は、4つの構成に沿って書き進めていくことで完了します。

Step1.キャリアの振り返り|振り返り表でキャリアの棚卸し

Step2.Will 自分がどうしたいのか|モチベーションの源を探る

Step3.Can 自分の武器は何か|他で活かせるスキルを選ぶ

Step4.Must 自分が何を求められているか|企業のニーズを探る

+α番外編:あなたのMustも|あなたの転職条件は?

 

あなたのやりたい方向性(=Will)を過去の経験から導き、その方向性に合ったあなたの武器(=Can)を見つけます。この作業を進めることにより、職務経歴書の経歴欄を埋める作業と自己PRのネタとなる経験を見つけることができます。あなたの経験を求めている企業はどのような企業であるか(=Must)を予想します。

結果的にこのひと手間を加えることが、キャリアの方向性を明確することができ、職務経歴書の作成を効率化させることに繋がります。

転職に軸を作る|自己分析4Step【シート付・完全解説付き】

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職務経歴書を作成に取り掛かる前に、あなたに合った『フォーマット』を選びましょう。

職種、経験、雇用形態、希望する業態などそれぞれ書き方をアレンジしていくことで、他の転職者との差別化を図ることができます。一から書き進めることはせず、こちらで紹介する職種、タイプ別のサンプルを参考にしながら、職務経歴書の完成をイメージしてから書き始めることをおすすめしています。

『編年体式』

年代の順を追って事実の発生と経過を記述するフォーマット

『キャリア式』

これまでの経験を職種別もしくは業界別にまとめて書くフォーマット

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職務経歴書は大きく分けて『要約』、『会社概要』、『経歴』、『自己PR』、『志望動機』、の5つの項目を作成していきます。それぞれの項目において、役割や書くべき項目を1項目1メッセージとシンプルに考えて、作成していくことが分かりやすい職務経歴書の作成に重要です。

1.要約:採用担当者の興味を引く

 

職務経歴書の一番初めに書く項目として非常に重要な項目です。採用担当者は5秒程度で目を通してあなたの経歴を想像します。「あなたの経歴を分かりやすく、コンパクトにまとめているか」を確認しています。内容がぼやけていたり、的外れな内容になっているとマイナスの評価につながります。「職務経歴の要約を上手くまとめられる人は、ビジネススキルが高い印象を持つ」と評価されるほどです。

ポイントは、企業との接点を持つために「企業が求める人物像や求めているスキルを身につけている実績などのキーワードを盛り込んでおく」と興味を引きやすくなります。

“採用担当の興味を引く“職務経歴書の要約の書き方と職種別事例

 

会社概要:採用担当者に経験した会社の規模や事業内容をイメージさせる

 

職務経歴書に会社概要を書く理由は、「採用担当者にあなたの会社の規模や事業内容を伝えるため」です。会社名、事業内容を書くだけでは不十分で、従業員人数や売上、設立年なども、採用担当者があなたの経歴を深く理解するために重要な要素となります。

それらの項目の書き方は「会社名は退職した時の情報を書く」、「売上は退職する前年の売上を書く」、「従業員人数は契約社員・パートも入れる」などそれぞれ職務経歴書の書き方のマナーが決まっています。それらのマナーを押さえながら、ベンチャー企業に応募するならば設立年を記載し、ベンチャー企業での就業経験をPRするなど会社概要の使い方次第で、書類の分かりやすさに差が出る項目です。

職務経歴書の会社概要は必要?採用担当者が見るポイントを徹底解説!

 

3.経歴:採用担当者に次の会社で活かせる経験を分かりやすく書く

 

書類選考を突破するために、最も重要な項目です。これまでの経歴を時系列でまとめていくのではなく、次の会社で活かせる経験を伝えるための項目です。『自己分析4Step 企業のMust』である企業が求めている人物像に適応した経験に絞って書いていきます。

  • 応募企業が決まっていれば必ずチェックしておくべき項目
  • 求人票(求める人物像、必須資格・経験)
  • 企業のホームページ(経営理念、組織体制、人事体制・教育制度、製品・サービス、取引先、沿革)
  • 更に情報を深めるための項目
  • 新聞、ニュース、情報サイトでのトピックスや技術動向
  • 転職エージェントからの内部情報、企業情報

これらの項目からあなたのこれまでの業務経験、キャリアの方向性について、求人企業との接点を見つけ出す作業を行います。

そのうえで、職種ごとに『押さえておくべきポイント(必須項目)』と『あなたらしい強みをPRするポイント(差別化する)』をかき分けておくことで、あなたらしい職務経歴書が完成します。

 

職務経歴書の書き方をプロが解説!【職種別タイプ別・見本付き】

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派遣の職務経歴書の書きかたは?基礎知識と注意点を解説【サンプル付】

 

4.自己PR:採用担当者の欲しい人物像の的を射る

 

自己PRで他の選考者に差をつけるために、あなたを採用すべき人材であるという説明に説得力を持って伝える必要があります。説得力を出すためには以下の要素が盛り込まれていることが必要です。

・数値や表彰、周囲の評価など客観的な根拠があること(客観性)

・これまでの成果や実績が次に仕事で活かせること(再現性)

・自らの言葉で説明できていること(具体性)

・伝えたいことがシンプルであること(明瞭性)

・相手に合わせた自己PRネタを複数持っていること(親和性)

それらの要素を満たす自己PRを作成するために、『STARフレームワーク』の4つのステップに沿って書き進めていくことで完成します。

Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)Result(結果)の4つの頭文字をとっています。このフレームワークを利用する良い点は、「企業の採用担当者が評価するポイントを網羅している」ことと、「面接の時にも使えるストーリー構成になっている」になっていることです。

採用担当者に印象付けるために、自己PRを効果的に作成するためにも以下のページで自己PRの書き方について解説しています。

【採用担当に刺さる】職務経歴書の自己PRの書き方4ステップ

 

5.志望動機:採用担当者に希望する必然性をPRする

 

志望動機は、採用担当が知りたい応募の経緯である「なぜこの業界なのか?」「業界の数ある企業の中で、なぜウチなのか?」、「なぜこのポジションを希望しているのか?」、「なぜ今の会社をやめなければならないのか」という問いに答えるためです。書類選考においても、面接においても、この問いに対して明確に回答できなければ、採用されることはありません。志望動機の内容を伝えて、「なるほど、だからウチを希望しているのか」と理解させることが重要です。その後に「ではどのような経験をしてきて、ウチに合いそうなのか知りたい」という流れになるので、志望動機は「選考の第一関門のような位置づけ」です。

そのためには、「これまでのキャリアと転職理由、志望動機が一貫している」、「求人企業が欲しい人物像とフィットしているか」などのポイントを押さえておきながら志望動機を作成していきます。

これらの項目を200~300文字程度のストーリー調にまとめていきます。その書き方には以下の要素の順に書き進めていけば、採用担当者も納得する志望動機が完成します。

・求人企業に興味を持った理由

・職種、ポジションに興味を持った理由

・貢献できる経験スキル

志望動機に応募する必然性を盛り込み、「なるほど、だからウチを希望しているのか」というように採用担当者に受け入れてもらう文章を書いていきます。

職務経歴書の志望動機の書き方の3STEPと5つのポイント

 

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履歴書と職務経歴書を送るときに使う『添え状』、『封筒』は、ビジネスマナーをしっかり押さえたものを作成しておくことが重要です。それぞれの役割、書き方を押さえておくことで、ビジネスマナーが身についていることをPRできます。

 

     

 

封筒の作成方法だけでも、11個のビジネスマナーがあります。添え状は、業務で使わなければ馴染みのない頭語・結語、時候の言葉など使い方を間違えれば、マイナスのイメージになってしまいます。営業職や事務職など契約書類などを取り扱う職種においては、最低限の基礎知識として扱われており、ミスの出来ない資料となりますので、こちらのページでサンプル付きで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

ここで差がつく職務経歴書の封筒の書き方・入れ方・渡し方の全知識

履歴書・職務経歴書の添え状(送付状)の書き方|テンプレート付き

 

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職務経歴書が完成、もしくは作成途中の人で職務経歴書の内容に不安のある人は、転職エージェントの添削サービスを利用することをおすすめしています。

 

転職エージェントの添削サービスを使うべき人

✔ 初めて職務経歴書を書く人

 書類選考に落ち続けている人

 自分ひとりで作ったけれども、自分では良いのか悪いのか分からなくなってきた人

 経験豊富だからゆえに、書く内容が絞り切れない人

 異業種へ転職を考えている人

 何をかけば良いか悩んでいる人

 

転職エージェントに依頼することで以下のようなポイントをチェックしてくれて、これら全てを無料で行ってくれます。

・誤字脱字がないか
・レイアウトが崩れていないか、文字切れがないか
・書いてある内容が分かりやすいか
・企業の評価するポイントが盛り込まれているか
・伝えるべきポイントの抜け漏れが無いかどうか
・論理構成、強調すべきポイントが伝わっているか

数百社と存在する転職エージェトの中からあなたに合った会社の選び方と活用法用を詳しく解説しています。職務経歴書の完成度を上げて転職の成功につなげていきましょう。

 

職務経歴書の添削サポートに丁寧なおすすめ転職エージェント3選

 

職務経歴書を完成させ、転職活動に役立つ武器となるよう、仕上げていきましょう。