• 膨大な事務作業に追われてスキルが身につかない
• 違う分野や事業規模の大きい取引先を担当したい
• スタートアップに興味があるけれども、将来性が不安だ
• 会計士の資格を活かして転職を考えているけれど、評判の良い転職エージェントを知りたい

など会計士としてのキャリアについてお悩みではありませんか？

公認会計士やUSCPAの資格を取得して、複数の会社を経てキャリアを積み上げていくケースが増えてきています。会計士としてのキャリアは、次の転職先だけでなく2社、3社先の就職先も見据えた会社選びも大切です。

自分だけでキャリアを考えても中々イメージがしにくいという声も多く、特定の人をロールモデルに考えたり、実際の事例を踏まえると分かりやすくなります。キャリアプランや転職先を探す上で、転職エージェントの利用をおすすめしています。

転職エージェントは数百社と存在し、ホームページに会計士に強い転職エージェントと書かれていても、実際に担当者と会ってみると業務知識がないなどと、サービスを上手く受けられないことになってしまいます。こちらのページで貼会計士としての転職に評判の良い転職エージェントをご紹介します。

１．会計士の転職について

１－１．会計士の転職

会計士としてのキャリアは所属する組織によってポジション、業務、身につけられるスキルが変わります。大きく分けると事業会社、監査法人・コンサルティング、独立の３つですが、近年のキャリアの多くはこちらの5つが主流です。

人によっては、監査法人を経て、コンサルティング会社へ転職、コンサルティング会社から事業会社経営企画室へ転職するなど様々な事例があります。

大手監査法人やスタートアップ企業など人気の求人は、転職サイトに出回ることはなく非公開求人として扱われ、知人からの紹介や転職エージェント経由で採用が決定していきます。

会計士の転職で成功するために、転職エージェントの活用をおすすめしています。

１－２．転職エージェントのサービス

転職エージェントが提供してくれるサービスはこちらです。

転職エージェントは非公開求人を紹介してくれるだけでなく、未経験からの転職に不安がある場合はキャリア相談に乗ってくれます。同じような経歴の転職事例などを教えてくれます。

またコンサルティングファームなど独特の選考スタイルを持つ企業など面接対策をしっかり対応してくれます。過去の面接での質問事例集など有効です。

企業とのコネクションの強い転職エージェントであれば年収交渉など強めに交渉してくれますので、選考に集中することができます。

２．会計士の転職におすすめの転職エージェント7社

リクルートエージェント｜業界No１。大手からベンチャーまで網羅

『リクルートエージェント』は、公開求人数が少なく、非公開求人を多く保有しています。登録しておくと希望条件に近い求人を大量に紹介してくれます。公認会計士・USCPA合格者、経験者のほとんどは登録している、登録必須の転職エージェントです。

大量の求人を見ていくうちに採用トレンドが分かるようになりますので、情報収集としても有効です。

dodaエージェントサービス｜業界No２。キャリアコンサルタントの質が高い。

『dodaエージェントサービス』は、パーソルキャリア（旧インテリジェンス）が運営する転職エージェントです。求人数はリクルートエージェントに劣らず、保有しています。

おすすめしたい点はキャリアコンサルタントの質が高いことです。キャリア相談や履歴書や応募書類の添削など丁寧に対応してくれます。

大手の中でもIT・WEB系の企業に強いことが特徴です。事業会社への転職を検討している人は、成長産業に身を置くことで創業時の成長期、IPO準備などの拡大期、安定期など様々なステージを経験できるメリットがあります。

JACリクルートメント｜外資、ハイクラス求人を中心に扱っている

『JACリクルートメント』は、業界No３の外資系転職エージェントです。外資系企業ですがサービスは他の国内転職エージェントと変わりません。外資系やコンサル、BIG4など高年収のポジションを中心に扱っています。高年収の転職者を対象にしているため、年収が500万を下回ると求人を紹介されにくくなる傾向にあります。年収を上げたい、マネジメントポジション・専門性を上げたいという人におすすめです。

マイナビ会計士｜30代前半など若手の会計士の転職に強い

『マイナビ会計士』は、大手マイナビが運営する会計士に特化した転職エージェントです。若手の転職に強く、30代前半までの転職者が多く活用しています。

特に監査法人出身者が事業会社などのキャリアチェンジに選ばれているエージェントです。カウンセリングを丁寧に対応して、希望条件をすり合わせして求人票には無い、配属先の内部情報など細かな情報を教えてくれますので満足度は高いです。

ジャスネットキャリア｜財務・経理分野専門。派遣も対応

『ジャスネットキャリア』は財務・経理分野に特化した転職エージェントです。正社員の転職だけでなく、派遣求人も扱っています。派遣期間を経て正社員登用される転職スタイルで、会社の雰囲気などを見てから決めたいという人がこちらのサービスを活用しています。

その他こちらのコーポレートページでは『Career　Matrix』では、コネクションのある事業会社や監査法人で会計士として従事する社員のインタビューが掲載されており、キャリアの選択肢を考えるうえで参考になります。

MS-Japan｜管理部門の転職No１。事業会社への転職におすすめ

『MS-Japan』は、管理部門に特化した転職エージェントとして、管理分野において業界No１です。公認会計士の資格を活かしたポジションにアシスタント・スタッフクラス～マネージャークラスまで求人を保有しており、レイヤーごとにしっかりと年収イメージができる形で求人を紹介してくれます。

高年収のポジションも多くCFO、経理部長などの管理職の求人を扱っていますので、事業会社勤務に興味を持っている人は登録しておくべき転職エージェントです。

レックスアドバイザーズ｜会計士・税理士専門。会計事務所の転職に強い

『レックスアドバイザーズ』は、公認会計士、税理士の転職専門の転職エージェントです。

ある程度の業界知識や転職事情を分かっている専門の担当者がつくため、はずれが少ないです。税理士法人、会計事務所とのコネクションが強く、事業会社やコンサルファームはやや弱めです。

３．転職エージェントを最大活用するためのコツ

求人企業の採用目的や求める人物像を確認しておく

転職エージェントは求人企業から人材確保の依頼を受けて募集を行っています。求人企業の採用背景をエージェントに確認しておきましょう。

「即戦力を求めているのか？」、「欠員補充なのか？」、「未経験からでも教育していく姿勢で素直な人を求めているのか」など求める人物像によってPRポイントを変えておくと良いです。

エージェントから過去に採用された人の傾向や選考対策を教えてもらうことで、選考通過率を上げることができます。

面接対策は転職エージェントを利用して万全にする

転職活動で避けて通れない面接を突破するために転職エージェントを上手く利用して、面接対策を万全にしていきましょう。転職エージェントが面接対策をしてくれることは以下の３つです。

• 過去に行った面接の質問事例、評価ポイントを教えてくれる
• 採用活動の経緯や採用したい人物像を教えてくれる
• 模擬面接をしてくれる

求人企業と面接でぶっつけ本番で臨んでしまうと、面接の独特の雰囲気や質問の数々で緊張して上手く話せないということは良くある話です。事前の情報をもとに頭の中でシミュレーションを立てる、想定質問集に対して、回答例を準備しておくなどの準備をするだけでも面接の出来栄えは違います。

また、転職エージェントが行ってくれる模擬面接も有効です。本番同様の面接の流れを再現し、想定される質問を行います。志望動機など説明していくうちにスラスラと話せるようになりますので、繰返し練習しておくと面接力アップにつながります。

履歴書・職務経歴書は転職エージェントに添削を依頼する

職務経歴書の作成で悩む人が多く、「資格を取りたてて、これまでの業務経験で活かせるものがない」、「志望動機をどのように書けばいいか分からない」など人それぞれ困るポイントが異なります。そのような時に転職エージェントに経歴書の作成指導や添削を依頼することで悩みが解決します。

職務経歴書の添削

• 誤字脱字がないか、レイアウトは見やすいか
• 書いてある内容は分かりやすいか
• 自分のPRポイントや業務経験を書くポイントを考えてくれる
• 企業が評価するであろうポイントを織り交ぜて、修正してくれる

転職エージェントへの添削依頼は完成していない状態であっても、「作成途中でどのように書けばいいか相談したい」ということも相談できます。遠慮することなくアドバイスをもらいながら経歴書を完成させていく方が効率的です。

嘘をつかない

履歴書や職務経歴書や面接での応答で事実と違うことを伝えることはNGです。業務内容や勤務歴など経歴を良く見せようとしたい気持ちが出るのは自然のことですが、あなたの経歴で採用する企業は見つかりますので、経歴について嘘をつくことはデメリットが大きすぎるため、控えましょう。

複数の転職エージェントに登録する

こちらの記事で紹介した転職エージェントは扱っている求人や転職支援するスタイルが違います。転職エージェントを複数登録することで、自分に合った転職エージェントのスタイルや担当者を見つけることができます。転職エージェントも相性の良し悪しがありますので、あわないと感じた場合は利用を控えても問題ありません。２～３社登録してか自分に合った転職エージェントを見つけると良いでしょう。

４．会計業務未経験の場合は？

資格取得後の実務経験が無いと書類選考に通らなかったり、どのような業界を選べばよいのか分からないという方は転職エージェントの中でも、資格学校が運営する転職エージェントの登録をおすすめしています。

業務未経験でも丁寧に転職支援を対応してくれます。また、年齢などを理由に他の転職エージェントで転職支援を断られた人もサービスを受ける事例もあり、これまで紹介した転職エージェントで上手くサービスを受けられなかったときに登録しておくと良いでしょう。こちらは、それぞれの資格学校に在籍していなくとも利用可能です。

TACキャリアエージェント｜資格学校大手TACの転職エージェント。求人豊富

『TACキャリアエージェント』は、資格学校のTACの子会社が運営する転職エージェントです。会計業務未経験でも採用を考えている企業の経理ポジションや会計事務所など求人もありますので、チャレンジしてみると良いでしょう。電話相談や個別相談会を実施していますので、相談だけでもおすすめです。

アビタス｜国際資格の学校。コネクションのある企業へ逆指名提案してくれる

『アビタス』は、USCPAやCIA/公認内部監査人などの国際資格の専門学校です。会計スクールを母体に転職支援を行っています。企業へ財務経理部への法人研修や人材育成のプログラムを行っており、独自のコネクションを持っています。IFRSコンソーシアムの運営を行っており、伊藤忠や帝人などの大手企業が参加しています。独自の提案としてこれらのメンバー企業へ個別にアプローチしてくれる「企業逆指名サービス」を行っています。

５．まとめ

いかがでしたでしょうか。

会計士としてのキャリアは資格はさることながら、希望する分野の経験を積むことが大切です。それぞれの転職エージェントには得意とする領域が違いますので、自分に合った転職エージェントを選んでいきましょう。扱っている求人も変わってきますので、複数の転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。

おすすめ転職エージェントまとめ

大手総合転職エージェント｜求人数が多く大手からベンチャーまで網羅

・リクルートエージェント｜業界No１。大手からベンチャーまで網羅

・dodaエージェントサービス｜業界No２。キャリアコンサルタントの質が高い。ITテック強い

・JACリクルートメント｜外資、ハイクラス求人を中心に扱っている

・マイナビ会計士｜30代前半など若手の会計士の転職に強い

会計分野に特化した転職エージェント｜業界・業務経験者が担当してくれることも

・ジャスネットキャリア｜財務・経理分野専門。派遣も対応

・MS-Japan｜管理部門の転職No１。事業会社への転職におすすめ

・レックスアドバイザーズ｜会計士・税理士専門。会計事務所の転職に強い

資格学校系の転職エージェント｜経験が浅くとも対応してくれる

・TACキャリアエージェント｜資格学校大手TACの転職エージェント。求人豊富

・アビタス｜国際資格の学校。コネクションのある企業へ逆指名提案してくれる

こちらの記事が皆様の転職のお役に立てれば幸いです。