「クレームが嫌で辞める」という退職理由はアリ?ナシ?|人事が解説!

クレームが嫌で今の仕事辞めようかと考えていませんか?

 

いつクレームが来るか分からないような気持ちで仕事を続けるのは不安ですよね。

クレームはいきなり連絡が来ますし、クレーム対応するだけで一日のほとんどの労力を使います。クレームに慣れている人ならあまり問題ないかもしれませんが、普通の人がレームを受けると精神的にキツイです。

こちらのページでは、クレームばかりの仕事を辞めたいと思っているけれど、クレームを受けたことを転職理由として伝えていいの?という疑問にお答えしていきます。

クレームが原因で転職を考えている方に向けて、クレームに悩まない仕事の探し方や転職のコツを紹介します。

 

1.クレーム対応について人事担当者が見ているポイントとは?

まず結論として、転職理由として「クレームが嫌だから転職したい」と応募先企業に伝えるのはNGです。

クレームだけでなく、仕事で嫌なことがあったり、ストレスを感じて辞めたいと考えているネガティブな転職理由はマイナスの評価になります。

無事に転職できたとして、新しい会社に入社した後にクレームではなくとも嫌なことがあった場合に耐えられず辞めてしまうのでは?と思われてしまいます。

転職理由は基本的に前向きな姿勢で伝えることが大切です。

仕事上クレーム対応をするような仕事をしている人の場合、人事担当者は選考するときには以下のようなポイントを見ます。

  • 応募者自身の役割(クレーム窓口か、クレーム対応したか、など)
  • クレーム内容、クレーム発生した時の流れ
  • クレームを受けた時にどう感じたか?(ストレス耐性など)
  • クレームそのものに対してどのように考えているか?(ネガティブな感情がないか)

実際にクレームがあった場合のあなた自身の立場でどのような業務があるか、実際にクレームを受けてみてどのように感じているかストレス耐性をチェックしています。

 

2.クレームが嫌だと感じる理由について自己分析しておこう

「クレーム対応が嫌だ」という転職理由は転職活動では使えませんが、転職で失敗しないためにも、転職先のミスマッチを防ぐためにもクレーム対応の経験について自己分析しておくと良いです。

クレーム対応の経験を通じて、

  • 自分は何を感じたのか?
  • 何が自分に向いていて、何が向いていないのか?
  • 次の仕事に何が活かせるのか?

について、深く考えておくと自分なりの言葉で話すことができるので志望理由に説得力が増して面接対策にもつながりますので、この機会に見つめ直してみることをおすすめします。

 

「自分に関係のない」ことのクレームを受けるのが嫌

お客様窓口やカスタマーサポートなどでクレームを受け付ける仕事では、自分がやった仕事ではないのにクレーム対応しなければいけません。

自分がやっていないのに、謝らなければならない理不尽さと相手の怒りを落ち着かせるためにひたすら話を聞き続けなければいけないのでストレスが溜まります。

 

このような仕事への不満を感じている人は、お客との関係性を一から築きながら、自分自身が仕事を担当して完結できるような仕事に変えることも良いでしょう。

「個人向け営業職」「販売」など第一線の現場でお客様とコミュニケーションを取るような仕事の方が向いているかもしれません。

自分の担当する仕事は最後までやり切りたいと主体性、自主性を持って仕事に取り組む姿勢をPRしていくこと良いでしょう。

 

「顔の見えない相手」からクレームを言われるのが嫌

会社によって、クレーム対応方法が違います。

・電話でクレームを受け付ける

・メールや手紙など文書でクレームを受け付ける

・ネット上の口コミや掲示板、SNSでのクレームをリサーチ・対応する

などと顔の見えない人からクレームを受けなければいけないので、気持ちが悪いと感じる人も少なくないようです。

見ず知らずの人からクレームを入れられて、どんな人柄なのかも分からないと困惑することもあるでしょう。相手の情報が少なすぎてどう対応すればいいのかも難しい状況も考えられます。

電話やメール、ネット経由でコミュニケーションを取るのが苦手という人は、対面でコミュニケーションを取るスタイルの方が向いているのかもしれません。

「対面での相談窓口」「販売」「接客」などの対面型のサービス業の仕事の方が、あなたの仕事のスタイルにマッチしているかもしれません。

 

「クレーム自体が多い」仕事が嫌

クレームがあること自体ストレスの原因になります。実はクレームが発生する仕事はほんの一握りしかありません。

一般的に個人向けの営業・販売・接客する仕事にクレームが多いと言われています。飲食、販売、通信販売のコールセンターはクレームが多いです。

同じコールセンターの仕事でも、法人向けサービスを提供している会社のコールセンターではクレームの電話は月に1件あるか無いかです。

全く違う業界への転職に不安がある人は、同じ業界職種でクレームそのものが無い職場へ転職してしまうこともおすすめです。

業界知識や商品知識がそのまま活かせるケースも多いので、転職しやすいですし、入社後もストレスなく働くことができるでしょう。

 

「クレームの対応が悪い」上司や会社が嫌

仮にクレームが来てしまったとしても、丁寧に対応すればクレーム自体は全く問題になりません。しかし、

・上司がクレーム対応してくれない

・クレームの原因や責任を押し付けてくる

・クレームありきで仕事を進めている

・クレームが起こっても放置することがある

・職場では、クレームを申し入れてきたお客の悪口が絶えない

などと、会社側のクレーム対応に問題あると感じているような場合です。企業がサービスを提供している以上、不具合や不備があるのは当然で、誠実に対応する必要があります。

このように考える人は「誠実さ」「理性」「協調性」を持っている人ですので、クレーム対応に疑問を持ちながら仕事を続けることは、仕事への意欲も湧きにくいですし、長く働き続けることは難しいかもしれません。

お客様への誠実さや対応、組織力があるような会社に移ってしまった方が気持ちよく働くことができるでしょう。

転職活動においては、在籍している会社の対応について愚痴を伝えてしまっては評価が下がります。転職活動においてクレーム対応について振り返ってみて「クレーム対応で気を付けたこと」「クレーム対応に気を付けたこと」など取り組み姿勢をPRしていくと良いでしょう。

 

「クレームを出してしまう自分」が嫌

クレームを出してしまう自分が嫌と感じる人もいらっしゃるかもしれません。

クレームの原因は人それぞれで、

・社会人経験が浅く、対応に不備があった

・忙しい状況になるとお客様対応がおろそかになってしまう

・今の仕事が向いていないので、ミスしてしまう

などと、自分の仕事に不安があるような場合です。誰しもが仕事を覚えるまでに経験を積むために時間が必要です。今の職場のベテランの人も最初は仕事のミスをした経験はあるでしょう。

しかし、いつまでの同じようなミスを続けたり、クレームを受けていながら自分を否定したり、自己嫌悪しながら仕事を続けることがあなたのためにも良くありません。

クレームを出してしまう自分が嫌だと思うような方は「責任感が強く、真面目な方」だと思います。

しかしストレスを感じ続けながら、向いているかどうか分からない仕事を続けて、体を壊してしまっては意味がありませんので、仕事そのものを変えてしまった方が良いかもしれません。

 

3.クレームを受けた経験を転職に活かすこともできる

クレームを受けてしまったとしても、その経験を転職活動や今後のキャリアに活かすこともできます。

クレームを受けた直後は、仕事へのモチベーションが下がりますし、クレームしたお客のことを考えてばかりいて、キャリアのことや転職のことまで考えられないかもしれません。

しかし、クレームを受けた時は「気にしすぎないこと、考えすぎないこと」が何よりも大切です。

>> 接客業はツラい!名指しのクレームを受けた時の「たった一つの対処法」

 

クレームを受けたことをきっかけに、「仕事の向き不向き」「仕事を通じてモチベーションがあがること」「自分が本当にやりたいこと」を見つめなおす機会になるとも言えるのではないでしょうか。

見つめ直す方法として、自己分析というと堅苦しく、ハードルが高いように感じるかもしれませんが、こちらで紹介する『自己分析4stepシート』を利用すれば、過去の経験から自分のモチベーションのアップ・ダウンを見つけ出し、転職のミスマッチを防ぐことができます。

 

キャリアの振り返りをしながら、自分がどうしたいのか、自分の活かせるスキルは何かを見つけることができます。

※参考「自己分析4stepシートStep.1キャリアの振り返り」サンプル

  • Will = やりたいこと(ビジョン、やりがい、実現したいことなど)
  • Can = できること(経験、資格、スキル、人的ネットワークなど)
  • Must = 求められていること(期待される役割、機能、求める人物像など)

の3つの要素からキャリアの軸を見つけ出し、転職にミスマッチを防ぐことが出来るでしょう。シートのダウンロード、使い方はサンプル付きでこちらのページで詳しく解説していますので参考にしてみてください。

>> 転職に軸を作る|自己分析4Step【シート付・完全解説付き】

 

5.転職が不安なら転職エージェントがおすすめ

クレームが嫌で転職を考えている人の中で、転職理由をどう伝えればいいのか、本当のことを伝えるべき?などと悩んでいませんでしょうか。

退職・転職理由の伝え方など転職活動に関わる悩みは、転職のプロである「転職エージェントでキャリアアドバイザーに相談すると悩みが解決します。

転職エージェントは、転職活動に不安なところ相談を受けつけています。キャリア相談の一環として今のキャリアから希望条件に合致した企業を紹介してくれます。転職サイトには出回らない優良企業の非公開求人を保有しています。

クレームが少ないところの職場を探している、クレーム対応が無い職場の求人など膨大な求人の中からあなたの希望条件に合致した求人をピンポイントで紹介してくれます。

それぞれの求人企業の採用された人の特徴や傾向を把握していますので、選考が進んだときの面接対策をしっかり対応してくれます。

「クレーム対応がキツくて転職活動しています」とそのまま志望動機にするのはNGで不採用になりかねませんので、志望理由の作りこみも手伝ってくれます。

面接に不安がある人は「模擬」面接をキャリアアドバイザーが本番さながらの緊張感で、想定される質疑応答で訓練してくれます。

その他の転職エージェントのサービス概要はこちらです。

  • ブラック企業や怪しい会社を排除して、求人を紹介してくれる
  • 業界情報や採用情報など求人票以外の情報を教えてくれる
  • 履歴書・職務経歴書を添削、面接対策をしてくれる
  • 希望条件に合った求人検索、応募、面接日時の調整を代行してくれる
  • 求人企業との年収交渉を代行してくれる
  • 今の仕事が忙しい人は電話とメールで転職サポートしてくれる

これらのを全て無料でコンサルしてくれます。転職のプロが転職活動において、無料で家庭教師としてついてくれるようなものです。

志望動機が定まらず困っているときや、自己PRで何を伝えればいいか分からないと転職活動に不安要素があるならば、一度相談してみることをおすすめします。

もちろん、転職エージェントに登録したからといって、必ず応募、転職しなけばいけないということはありませんし、転職活動を終えたり途中で転職を辞めても退会するのもキャリアアドバイザーにメール一つでサービスを停止できます。

登録は5分程度で完了しますので、この機会に登録してみましょう。

 

転職エージェントについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

 

6.ストレスの少ない仕事探しにおすすめのツール

仕事でクレームが少ないところがいい、ストレスが低い方が良いと考える人も多いと思います。社内の雰囲気や社風など求人票や会社のホームページから自分で調べることができないですが、口コミサイトから情報を集めることができます。

ストレスが少ない職場や企業のホワイト度を調べたいときは『キャリコネ』がおすすめです。口コミサイトはいくつかありますが、就業環境や給料を中心に投稿されていて、就業環境の実情が見えてきます。無料で閲覧できるので転職活動の情報収集に役立ちます。

→ 100万件の口コミ投稿を見る|キャリコネ

 

7.まとめ

クレームが嫌で仕事を辞めることは問題ないと思います。しかしクレームを受けた経験を見つめ直し、クレームを通じて学んだこと、身につけたことを自分なりに考えておくと今後のキャリアに繋がります。

クレームを受けて、ネガティブになりがちなときでも『自己分析4stepシート』を使いながらキャリアに軸を持って転職活動を進めていくとミスマッチを防ぐことができるでしょう。

転職先選びや転職活動の進め方に不安がある人は、転職エージェントを利用すると解決できます。

 

こちらの記事がクレームに悩むあなたのお役に立てれば幸いです。