転職フェアに行くべき?メリットと最大活用するテクニックを解説!

「どこの転職フェアがおすすめなの?」

「転職フェアのメリットや注意点を知っておきたい」

転職フェアについて、参加して情報収集をしようかとお考えではないでしょうか?

大手人材会社が開催する転職フェアは近年参加者が増え続け、開催頻度も多くなってきています。分野に特化したものから大規模な転職フェアまで幅広く開催されていますが、参加しようとすると半日近い労力をかけて足を運ばなければなりませんので、十分調査の上、行くべき転職フェアを選んでいく必要があります。

こちらのページでは、転職フェアに関する基礎知識、メリット、おすすめの転職フェアの特徴、有効活用するテクニックについて紹介していきます。

 

こちらを読めば、あなたが参加すべき転職フェアが分かり、転職活動の情報収集に大きく役立つことでしょう。

 

1.転職フェアとは?

1-1.転職フェアとは大手人材会社が運営する転職イベント

リクルートやdodaなど転職メディアを運営する大手人材会社が開催するイベントで、企業が参加する企業説明会、採用担当者との面談、各種転職に役立つセミナー、転職相談など複数のイベントが同時開催されているものです。

大規模な会場で開催するものからオフィスビルの1ホールで行う一部の業界に特化したものまで大小様々あります。参加企業は数十社から数百社参加するものまであります。

どの転職フェアにも日本を代表する大手企業から中小規模の企業まで様々です。国内の主要都市で開催するものが多く、年に数回程度土日に開催されます。

全て共通する特徴として以下の通りです。

  • 入場料無料
  • 入場、退場はいつでも可能
  • 予約は不要
  • 採用担当者と直接話すことができる
  • 履歴書職務経歴書不要

会場はブースに区切られており、それぞれ希望する企業のブースに直接訪問し、採用担当者と話すことが可能です。この時は選考ではありませんので、相手からの質問が来るというよりは、業界や企業説明、来訪者からの質問を受け付ける時間を確保してくれます。

1-2.ジャンル問わない大規模フェアから業界・職種を特化したフェアもある

希望する業界が決まっている場合は、大規模な転職フェアと併用、もしくは業界や分野に特化した転職フェアにいくこともおすすめです。

各イベントでそのテーマに沿った講義、座談会、相談会を実施していますのでよい効率的に情報収集を行うことができます。

  • IT業界向け
  • 医療業界向け
  • 女性向け
  • 第二新卒・既卒・フリーター向け
  • 障がい者向け

 

1-3.転職フェアで開催されるイベント

企業の採用担当者と直接面談できるだけでなく、開催日に同時開催している各種イベントが充実しています。大規模な転職フェアとなると有名企業の社長など著名人が講演するところもあり、有料級の座談会のイベントとなっています。

・企業CEOなどを招聘した講演・座談会

・転職に役立つセミナー

・個別相談ブースの設置

・適性診断テストの実施

・履歴書用の無料写真撮影コーナー

その他にも転職エージェントのキャリアアドバイザーが転職相談に乗ってくれるブースも設置されており、転職フェアに関する相談から企業へのアテンドまで行ってくれるところもあります。

 

2.転職フェアに参加する4つのメリット

転職フェアに参加するとなると、半日がかりになる場合もあり非常に労力のかかるイベントではありますが、それ以上のメリットがあります。

転職フェアの目的は「転職活動のリアルな情報収集」にあります。インターネット上の企業HPや求人票などでは知りえない、実際に働いている人や社風、生の声を聴く事ができるため非常に有効です。

転職フェアに参加するメリット

  • 応募意思に関係なく企業の採用担当者と直接話せること
  • これまで知らなかった優良企業と出会うことができる
  • 面接対策やキャリア相談など転職エージェントのサービスも利用できる
  • 履歴書写真撮影コーナーなど損が無いサービスを使える

その他にもQUOカードをプレゼントしてくれるなど、細かなプレゼントや贈呈があります。

応募意思に関係なく企業の採用担当者と直接話せること

転職フェアの最大のメリットは、選考とは別に複数の企業の採用担当者と直接話すことができることです。企業の出展ブースには人事担当者、現場で活躍する社員が参加している場合が多いです。

特に現場の社員の人が来れば実務について直接聞くことができ、仕事のやりがいや難しさなど仕事の本音部分を選考とは別に聞くことができます。

在籍する社員の話を直接聞くことができ、自分のやりたい方向性を決める情報になります。そのため多様な業界の企業が参加するイベントに参加して、自分の進みたい業界を決めていく人もいます。

 

これまで知らなかった優良企業と出会うことができる

これまで馴染みのない業界やBtoBを中心に事業を展開する企業など優良企業であっても、一般的に広く知られていない企業が数多くあります。

例えばリクナビの転職フェアに参加していた東京エレクトロン社など半導体製造装置では世界3位のポジションで国内シェアトップに位置している優良企業が出展していました。

企業の出展エリアを歩くだけでも数多くの優良企業が参加していますので、気軽に訪問することができます。

 

職務経歴書の添削やキャリア相談など転職エージェントのサービスも利用できる

転職エージェントとの登録面談で行ってくれる転職エージェントのサービスを受けることができます。

転職フェアの場合は事前の予約登録が必要ありませんので当日持参した場合には、キャリア相談など受け付けてくれます。

簡単な質問などもしっかり対応してくれますので、転職活動に関して不安のある人や始めたての人など相談してみてもよいでしょう。

 

履歴書写真撮影コーナーなど併設サービスを使える

プロカメラマンが常駐しており、すぐにでも使える履歴書の写真撮影コーナーが設置されています。こちらのサービスは意外に利用者が多いです。

写真撮影コーナーを利用しようと考えている人はスーツ着用で訪問しておきましょう。

 

3.おすすめの5つの転職フェア

おすすめの転職フェアの特徴をまとめました。

興味のあるイベントについては、それぞれの転職サイトに登録しておくことで、次回のイベント告知が配信され、スムーズに参加手続きを取ることができます。

doda|doda転職フェア

名称 doda転職フェア
dodaエンジニア転職フェア
時期・頻度(実績) ほぼ毎月
参加企業数 doda転職フェア 100~300社
doda転職フェア セレクト 20社程度
場所 東京・名古屋・大阪・福岡・札幌
セミナー 出展企業、参加者同士の懇親会
特別ブース 訪問企業ガイドコーナー
キャリア相談コーナー
その他 企業からのスカウトメールが届くサービスあり

 

doda転職フェア』は大きく分けて二つの種類があります。

doda転職フェア

転職フェアの中で最も大規模な転職フェアです。転職フェアに初めて参加する人にはおすすめです。主要都市で開催されています。

doda転職フェア セレクト

業界や職種に絞って開催されています。こちらの通常の転職フェアと同様参加無料、服装自由などの諸条件となっています。参加企業もその分野で積極採用している企業が参加します。参加人数は20名~数十名程度で、自社オフィスセミナールームなどの小規模開催となります。

希望する業界が決まっている人は、doda転職フェア セレクトに参加すると良いでしょう。

過去の参加企業例

オリエンタルランド、ユニリーバ、みずほ、Microsoft、NEXCO東日本、SMBC信託銀行、デンソー、YKK、Twitter、ヤンマーなど

 

リクナビ|はじめての転職フェア

名称 はじめての転職フェア
時期・頻度(実績) 7月
その他追加開催あり
参加企業数 100社程度
場所 関東・関西・東海
セミナー 転職力向上セミナーを開催
「会ってみたい」を引き出す職務経歴書の書き方
「一緒に働きたい」を引き出す面接テクニック
特別ブース キャリア相談コーナー
海外転職コーナー
履歴書用写真撮影コーナー
その他 QUOカード¥1,000円分プレゼント
ダイソンなど豪華プレゼントがあたるシールラリー開催
タクシー無料チケット(東京会場のみ)
面接エチケットグッズプレゼント

はじめての転職フェア』は、リクルートが開催する転職フェアの一つで、参加特典が充実しています。リクルートの高い営業力もあり大手企業も参加しており、幅広い業界の企業が参加します。

転職活動に役立つセミナーが充実していて、幅広く情報収集できる構成となっています。こちらは“はじめての転職“フェアと書いてありますが、既に転職している人も参加可能です。

過去の参加企業例

ヤフー、武田薬品工業、日清食品ホールディングス、旭化成、星野リゾート、オムロン、村田製作所、ソフトバンク、セールスフォース・ドットコムなど

 

マイナビ|マイナビ転職セミナー

名称 マイナビ転職EXPO
時期・頻度(実績) ほぼ毎月
参加企業数 100社程度
場所 北海道・東北・関東・東海・関西・中国・九州
セミナー 転職活動に役立つセミナーを開催
採用される履歴書・職務経歴書の書き方
すぐに役立つ面接対策講座
特別ブース スカウトカフェコーナー
キャリア相談コーナー
職務要約・自己PR添削コーナー
履歴書用写真撮影コーナー
スタイリング・メイク相談コーナー
その他 QUOカード¥500円分をプレゼント
企業からのスカウトメールが届くサービスあり

マイナビ転職セミナー』は、大手人材人材会社マイナビが開催するセミナーです。マイナビ転職セミナーの良い点は全国各地で頻度高く開催されていることです。

地方在住者の方は、タイミングを見て近隣の開催日に合わせて参加することもおすすめです。どれも100社近い企業が参加するため、幅広い業界の企業担当者の話を聞けるため非常に有効です

過去の参加企業例

ジョンソン・エンド・ジョンソン、アフラック保険サービス、コナミデジタルエンタテイメント、日本銀行、ニトリ、ニコン、三菱電機など

 

@type|@typeエンジニア転職フェア

名称 @typeエンジニア転職フェア
時期・頻度(実績) 1月、4月、7月、10月
参加企業数 doda転職フェア 100~300社
doda転職フェア セレクト 20社程度
場所 東京・大阪
セミナー 転職活動セミナーやIT業界著名人の講演あり
若手向け「未経験→エンジニア」座談会
キャリア採用での面接対策セミナー
特別ブース 転職相談コーナー
市場価値診断テストコーナー
企業資料&フリートークコーナー
その他 QUOカード最大¥2,000分プレゼント
豪華景品があたる抽選会
企業からのスカウトメールが届くサービスあり

@typeエンジニア転職フェア』はI、T業界で老舗のキャリアデザインセンターが開催しており、IT業界で永年転職フェアを実施してきています。

技術職の経験者採用など求人が多数掲載され、未経験からITエンジニアを目指す人向けのセミナーや求人があります。

過去の参加企業例

NTTデータ、Canon、楽天、キャノン、富士通、Apple、マネックス証券、日本電産、セイコーエプソン、NTTコムウェア、フューチャーアーキテクトなど

 

はたらいく|はたらいく就転職フェア

 

名称 はたらいく就転職フェア
時期・頻度(実績) 3か月に1回程度
参加企業数 15~20社
場所 関東・関西・東海
セミナー 専門講師のセミナーの選考突破セミナーを開催
自己PRお役立ちセミナー
特別ブース キャリアアドバイザー相談コーナー
履歴書写真撮影コーナー
その他 はたらいく「レジュメ登録」コーナー

はたらいく』は、リクルートジョブズが運営する中小規模の企業に強い転職サイト「はたらいく」の転職フェアです。

他の転職フェアと大きく違うところは、大手企業の出展が目玉となるような出展ではなく、中小規模の企業が出展することが大きな特徴の一つです。

出展するとなると数十万以上する出展費用を出して、参加するため採用意欲に積極的であることと、財務的にも悪くない企業が参加します。

未経験歓迎の求人が多いことも特徴の一つのため、近隣で仕事を探している人にはおすすめです。

過去の参加企業例

開催地の地元企業が参加する転職フェア。

 

4.転職フェアを有効活用する6つのテクニック

1.事前登録しておく

事前登録しておくメリットは3つあります。

  • 会場に到着後スムーズに入場できる
  • 登録すると参加企業から面談のスカウトメールが届く
  • QUOカードをもらえるなど参加特典がある

会場についてからエントリーシートを書く手間を考えると事前に登録しておいた方が楽です。エントリーシートを企業に提出するため、仮に応募しようとするとエントリーシートもしっかりと書かなければなりませんので、時間がかかる作業です。当日あまり労力を使わないように事前登録しておくことをおすすめしています。

 

2.参加企業をチェックし、優先順位をつけておく

インターネット上で事前に参加企業は告知されています。複数の日程で開催されている場合、いずれかの1日だけの出展する企業が多く企業がある日に参加しましょう。

当日は、ある程度訪問する企業を決めておくと、歩いて探す労力を削減できます。効率よく回るためにはある程度行きたい企業の目星をつけてから参加すると良いでしょう。

 

3.服装自由の転職フェアですが、応募前提に参加する場合はスーツ着用が必須

ほとんどの転職フェアでは、服装自由と明記されていますが、参加者の7割近くはスーツ着用で参加しています。

どちらでも問題ありませんが、転職フェアで訪問する企業に応募する可能性がある場合はスーツ着用で清潔感のあるスタイルで訪問しましょう。

こちらは企業側の話ですが、転職フェアの参加者のデータは残しています。転職フェアでの第一印象でマイナスにイメージにならないようにしておきましょう。

 

4.聞きたい内容をまとめておく

企業との面談で聞きたい質問を3~5個程度は事前に考えておきましょう。転職フェアの目的である情報収集を行うために質問項目をまとめておきましょう。

 

5.就職活動証明書

失業中の方で雇用保険の失業給付を受けるために、「求職活動の証明」となる就職活動証明書の発行を転職フェアの一部のブースで行っています。

発行するにあたり、企業との面談が必要となる場合があるため当日、担当の人に確認しておくと良いでしょう。

 

6.当日持参する持ち物リスト

当日持参しておくべきものは以下の3つです。

  • A4サイズの資料や書類が入るカバン
  • メモ
  • 筆記用具(ボールペン)

参加すると会社案内のパンフレットや求人票、セミナーの講演資料など配布資料がA4サイズの資料となっています。

それらを収納できるバックを持っていくと良いでしょう。また、アンケート用紙や記入用紙などをある場合があります。筆記用具は持参しておくと便利です。

 

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

転職活動において、業界情報を集める、企業の雰囲気を知るなど幅広く情報収集を行うために転職フェアの参加するメリットをご紹介してきました。

転職活動中の多忙の時期に転職フェアに参加する以上、最大限有効活用していただきたいと思っています。

そのためには参加する転職フェアの登録、参加企業の調査など事前準備を十分行っていただき、直接企業担当者と話すことで肌感覚でも充分感じ取れる情報があり、転職活動に活かせることでしょう。

 

こちらの記事が、転職フェアを参加すべきか迷っている方のお役に立てれば幸いです。