ADHDの転職~成功する人と失敗する人の違いとは~転職術を解説!

・今の職場で上手く馴染めず、転職を考えている

・ADHDの人でも支援してくれる転職サービスを探している

・仕事のミスが多く、今の仕事が自分に合っていないのではと感じている

などとADHDについて仕事上の悩みを持っていませんでしょうか。

 

ADHDとは「自覚されない発達障害」と言われており、克服できず、症状に苦しむ人は多いです。

大人になってから診断される人も多く、自分の症状を理解しきれずにいるどうすればいいか分からくなってしまいます。

ADHDの人は一見普通に見えることもあり、就職先が見つかることもありますが、症状を克服せずに働いたとしても「仕事でミスが多い人」「思ったことをすぐに言葉する人」「仕事ができない人」などマイナスの評価を受けてしまい、仕事が長続きしないこともあります。

これはあなたが悪いわけではなく、脳神経の障がいであり、脳が人それぞれ違うように症状も人によって違います。

自分ではコントロールが難しく、仕事選びに悩む人が多いです。

 

こちらのページでは、仕事選びについてADHDで悩む人への解決方法として転職エージェントの活用をおすすめしています。

転職エージェントは、あなた専属の担当者がついて転職のサポートをしてくれます。

「採用企業が、どのような障がい内容の人であれば採用したいと考えているのか。」といった企業の採用目的を深く理解している求人を紹介してくれます。

あなたの症状や傾向に適した職場を紹介してくれるので、ミスマッチが少ないです。

更に転職活動が進むと、転職のアドバイス、面接対策、応募・面接・入社までの一連のやり取りを代行してくれます。

求人サイトで転職するときに面倒なことを代わりにやってくれるだけでなく、転職のプロのアドバイスを受けることができるサービスです。

転職エージェントを上手く使いながら、自分に合った仕事選びのコツを紹介していきます。

 

1.まずADHDの人にありがちなこととは?

ADHDは、以下のような症状があります。

・気が散りやすく、集中できない

・物忘れが多く、仕事の抜けがでる

・理解したはずなのに、仕事に移ることができない

・同じことを何度も聞いてしまう、同じミスを繰り返してしまう

・スケジュール管理ができず、いつもギリギリ、もしくは期限を守れない

・仕事の途中で別のことをやりだしてしまう

・思ったことを口に出してしまう

・静かな場所でもつい大きな声で話してしまう

会議の時間を忘れてしまう、机の鍵を無くしてしまうなど仕事上のミスが多発してしまいます。

脳神経の障がいのため、自分ではコントロールできないことが多いです。つい声や行動に出てしまい周囲を驚かせてしまうことがあります。

このようなことが連続してしまうと会社から契約を解除される、解雇されるということになりかねません。

実のところでは、自分でも失敗しないように心がけていますで、ついやってしまったと悩む人は多いのではないでしょうか。

 

しかし、決してネガティブになりすぎることはなく脳に障がいがあるだけであって、決して能力が低いわけではありません。

学校の成績も悪くなかったり、人並み以上の集中力を持っていたり、いい意味に自分に正直であるとも言えます。

これまでは症状について知識があっても、活かすための知識が無かっただけで、自分の短所が目立たない、逆に症状があっても問題ない方法を押さえておけば状況は改善します。

 

ADHDの人の特徴

ADHDの人の特徴は「好奇心が旺盛」「感受性が強い」「一つのことに没頭できる」「想像力があり、独創的」と言えるのではないでしょうか。

一般の人であれば、決められた通りに仕事を進めるところを、ADHDの人の場合、自分なりのスタイルでやろうとしている面があります。

卓越した集中力を持っているなど、高い能力を活かして活躍できる場所を見つければまっすぐに突き進むことができます。

 

逆に、ADHDの特性上以下のような業務は不向きとされています。

・管理業務が多い職種・・・・・・・・・・公務員、弁護士、会計士など

・コミュニケーションが必要とする職種・・保育士、コールセンター、接客など

・細かな業務がある職種・・・・・・・・・事務、受付、金融など

・安全にかかわる職種・・・・・・・・・・ドライバー、パイロット、看護師など

自分に合った仕事が分からず、求人が多い事務職などに転職すると、仕事のミスが続いてしまい、悩んでしまうのではないでしょうか。

 

2.ADHDの人に向いている仕事の選び方とは

ADHDの人でも特定の分野が活躍している人は多いです。

ADHDをもつ有名人

・深瀬慧 (SEKAI NO OWARI ボーカル)

・勝間勝代(経済評論家)

・栗原類(モデル・タレント)

海外の俳優にも数多くの人が活躍しています。

これはADHDの特性や傾向があるからこそ、活躍できていることがあります。

これから仕事を探すときのキーワードは、「自分の興味がある分野」「モノづくりに携わる分野」「1つ専門領域に特化した分野」をもとに考えていくと良いです。

 

自分の興味がある分野

  • ジャーナリスト
  • 記者
  • カメラマン

会社に勤務していることになりますが、自分の興味のある話や情報に対して自ら積極的に動くことができます。職種上、フリーや業務委託契約で働くこともできる職種です。

 

モノづくりに携わる分野

  • デザイナー
  • プログラマー
  • 画家
  • 建築士
  • 料理家

自分なりのこだわりを持って、独創的な視点やセンスを持ってモノづくりに携わることができます。

あなたという人間やプロセスではなく、作った料理や作品に対して評価される職種です。少しのミスや抜け漏れがあったとしても、関係ないとみられることで、自分の感性を自由に表現できる分野です。

 

1つ専門領域に特化した分野

  • 技師
  • 研究員
  • 学者

学校の講師や教授に変わった人が多い理由はADHDの傾向にあるからかもしれません。

また、製造工場などは、全部の作業はできなくとも、一つの作業に特化した熟練の技術者がいます。ある種、日本の職人に近いかもしれません。

 

ADHDの人にあった仕事の探し方

ADHDの人が活躍できる分野や職種に絞って仕事を見つけることが大切です。

自分の症状や傾向を知り、自分の進むべき分野を絞るために、幅広い視野を持って適性を見極めていくために、メンター(指導してくれる人)やカウンセリングなどアドバイスしてくれる人をもつことが重要です。

大人のADHDについて、  自分の興味のある分野や集中しやすい環境はどのような職場があるかを見つけることが大切です。

職場選びが見つかったあとは、ADHDの症状を理解していて、積極的に採用している会社を探すことです。

転職エージェントに依頼しておくと、キャリア相談と合わせて、あなたに合った求人を紹介してくれるので、仕事が見つかりやすくなります。

転職エージェント選びのポイントは3つです。

  • 障がい特性に合わせたサポート体制があるか?
  • ADHDの人を採用してくれる求人を持っているか?
  • 転職支援実績があるか?

転職エージェントは数多くありますので、選び方について紹介していきます。

 

選ぶポイント①障がい特性に合わせたサポート体制があるか?

ADHDの人の人におすすめしていることは、サポート体制が充実しているエージェントを選ぶことが大切です。

 

ADHDの人の特徴として、物事を順序立てて進めることが苦手な傾向にあります。

作業に移ることができなかったり、取り組んでいても、別のことが気になったりして、中途半端に終わってしまって中々前に進まないということも少なくありません。

転職活動では、

①複数のサイトから求人を探す

②履歴書と職務経歴書を作る

③面接日時の調整をやり取りする

④面接対策する、面接に行く

などと、限られた期間の中でやらなければいけないことが山ほどあります。複数の会社に応募すれば、更にやることが増えます、

ADHDの人が転職活動が進まない理由として、上手くいかず挫折したり、やる気がなくなってしまう自分になったりと様々です。

転職エージェントはADHDの人が上手く転職活動を進められるように、面倒なことを代わりにやってくれます。

サポート体制

・今ある求人の中からあなたに合った求人を紹介してくれる

・履歴書と職務経歴書のフォーマットをくれて、作成アドバイスしてくれる

・会社への応募、面接日時の調整してくれる

・伝えきれないあなたの魅力をプッシュしてくれる

あなたがやりきれない転職活動の面倒をサポートしてくれるので、転職活動を前に進めてくれます。

 

選ぶポイント②ADHDの人を採用してくれる求人を持っているか?

「自分の興味がある分野」「モノづくりに携わる分野」「1つ専門領域に特化した分野」からあなたにマッチする分野と職種を選んでいきます。

これらの職種は、未経験から転職する場合、応募が殺到してしまい中々選考が通らないことがあります。

転職エージェントであれば、非公開求人を多数抱えており、周囲に知られず求人を紹介しくてくれるので競争が少なくて済みます。

 

選ぶポイント③転職実績があるか?

最後に選ぶべきは、転職支援実績があるエージェントを選ぶことが大切です。

過去の実績から、企業ごとに採用される傾向や入社した人の活躍を知っていますので、たくさんの情報を持っています。

実績を持っていると、面接対策も充実していますので安心して選考に望むことができます。

 

3.ADHDに悩む人は相談できる専門の転職エージェント

ADHDに悩んでいて、まずは自分に合った分野を見つけたいという人は、障がいのある人を専門に転職支援している転職エージェントを利用することをおすすめします。

atGP転職

公式サイト : https://www.atgp.jp

 

atGP転職』は、障がい者向けの転職支援に特化したエージェントで業界No1です。

サービスを運営しています。聴覚障害や精神障害専門のサービスなど細かにサービスを提供し、一人ひとりに合わせた転職支援を行っています。

精神障害専門の就労支援を運営しており、日々の悩みごとなども丁寧に聞いてくれて、サポートしてくれます。

障がいのある方が転職を考えた時に始めに相談に行くべきエージェントです。

 

AgentSana(エージェントサーナ)

公式サイト : https://www.agent-sana.com

 

AgentSana(エージェントサーナ)』は、障がい者の転職支援に26年の実績を持つ老舗の転職エージェントです。

関東関西のエリアの強く、保有している求人のうち8割以上が非公開求人です。

求人の閲覧について「過去に採用された障がい内容」や「通院配慮」してくれる企業など気になるポイントが分かりやすくなっています。

実績として、登録者は面談から2か月内に60%の人が内定をもらっています。しっかり適性を見極めてサポートしてくれる信頼できるエージェントです。

 

4.ADHDの人におすすめの転職エージェント

ADHDの傾向を理解して、活躍できる業界を幅広く探したいという人は、こちらの2社がおすすめです。障がい専門のエージェントより幅広い業界に対応しているため、色々な求人を紹介してくれます。

dodaエージェントサービス

公式サイト : https://doda.jp

 

dodaエージェントサービス』は、全ての業界に対応している業界No2の転職エージェントです。

おすすめしたい点はキャリアアドバイザーの質が高いことです。キャリア相談や履歴書や応募書類の添削など丁寧に対応してくれるのでおすすめです。

面談についてじっくり時間をとって話を聞いてくれるので、安心感があります。

面談の後も幅広い業界の求人を紹介してくれるので、その中から興味のある求人を選んで応募することができます。

 

リクルートエージェント

公式サイト : https://www.r-agent.com

 

リクルートエージェント』は、転職実績、求人数ともに業界No1の転職エージェントです。ほとんどの転職者が登録している実績のあるエージェントです。

面談に行くと適性や希望条件に近い求人を数十社紹介してくれます。自分では知り得ないような会社の求人や仕事を教えてくれるので、新たな発見や気付きがあると思います。

企業側に対しても、しっかりと営業してくれるので、書類選考や年収交渉が強いです。

 

5.転職エージェントのサービスの流れ

①登録する

PCやスマートフォンで2分~5分程度で登録が可能です。

名前、住所、年齢、電話番号、メールアドレス、会社名、障がい内容など決められた項目に沿って入力していきます。

 

②連絡がくる

登録が完了すると転職エージェント担当者から電話もしくはメールで面談日時の連絡がきます。

面談の場所はエージェントのオフィスで行います。現在働かれている方は勤務の後の19時以降や土日など面談可能な候補日をいくつか準備しておくと良いでしょう。

 

③個別面談に行く

面談は直接対面を行います。

その時に、履歴書と職務経歴書を持参します。事前にメールなどでデータを送っておけば不要です。

面談時には、経験のヒアリングや転職理由、次の仕事の希望条件を確認されます。

その他、障がい内容について詳しく質問されます。通院状況、服用している薬、就業にあたり配慮すべきポイントなど細かく聞かれます。

 

④求人紹介を受ける

面談で聞き取りが終わると、面談の最中もしくは終了後に求人を紹介してもらえます。2~20件程度紹介してくれる場合が多いです。

紹介される時に、求人票に記載されている情報以外にも、「応募する職場には障がいのある人はいるのか」、「過去に在籍したことがあるのか」など気になるような所も教えてくれます。

気になる所について、転職エージェントでも分からなければ、担当者経由で求人企業へ確認してくれますので、十分理解した上で応募意思を固めることができます。

 

⑤職務経歴書の添削

こちらは必要に応じて行います。修正すべき個所を教えてくれます。提出する書類に不安のある人はぜひアドバイスを受けるようにしましょう。

 

⑥応募する

企業への応募は転職エージェント経由で応募します。

その場合、応募書類はエージェントとの面談時に提出した書類を企業に提出するため、応募時には改めて書類を作成する必要はありません。

応募の都度、写真の準備や経歴書を準備するのは大変ですので非常に助かるサービスです。

人によってまちまちかもしれませんが、書類選考通過率はかなり高いと思います。これまで転職サイトなどを利用していた時と比べると格段に確率は上がると思います。

 

⑦面接対策

企業の書類選考が通過し、面接が決定した場合、事前に面接に向けて準備しておくべきポイントを教えてくれます。例えば過去に質問されたリストや知っておくべき業界知識やニューストピックなど様々です。

その他、選考の流れをも事前に教えてくれます。1次面接は現場担当者、2次面接は人事責任者といったように事前に会う人を教えてくれるだけでも心の準備ができるので、安心できることでしょう。

 

⑧採用企業との面接

面接の結果は転職エージェント経由で連絡がきます。

面接で上手く説明できなかった、PR出来なかった場合には転職エージェントから追加であなたの魅力を採用企業へプッシュしてもらうことが出来ます。

 

6.転職エージェントを活用するときのコツ

嘘をつかない

履歴書や職務経歴書の記載内容に、事実と違うことを書いてしまうことです。

意外にも、事実と違うと発覚するケースは多いです。

そうなると、虚偽の報告をする方だと、要注意人物と見なされ、求人の紹介を受けにくくなってしまいます。

転職エージェントとの面談のときに、就業上の注意すべきところをはっきり伝えておくようにしましょう。

例えば、通院の頻度や通勤に関することや、作業教育をするときや業務指示をするとき、会社側が注意しておいてほしいポイントを先に伝えておくと、採用のミスマッチが減ります。

「これを言ったら受からないだろうな、、」と思って、伝えるべき事柄を伝えないでおくと入社後、後から発覚したときに面接時の受け答えに詐称があったと、懲戒処分を受けてしまうこともあります。

 

複数のエージェントに登録する

こちらの記事で紹介した転職エージェントは扱っている求人や転職支援するスタイルが違います。

転職エージェントを複数登録することで、自分に合った転職エージェントと担当者を見つけることができます。

転職エージェントにも相性の良し悪しがありますので、合わないと感じた場合は利用を控えても問題ありません。

2~3社登録してか自分に合った転職エージェントを見つけると良いでしょう。

 

入社後のサポートも是非受けるようにしましょう

転職エージェントから、転職活動のサポートに加えて定着に向けて入社後のサポートも受けることができます。

入社後、生活面の変化に伴うストレスや仕事や人間関係構築の悩みなど困ったことがあれば相談できます。

 

過去に入社後に相談があった事例

29歳、男性、契約社員 軽度発達障害

「現在働き始めて4日目になります。会社案内や業務の説明を受けているのですが、覚えることが増えてきて、教育に追い付かなくなってきたと思っています。少しだけ教育のペースを落としてもらえるか、こちらから確認する時間を取ってもらえるよう頼んでみたいと思っていますが、言いにくくてどうしようか迷っています」

という内容でした。当時企業担当者にこの旨をエージェント経由で伝え、教育ペースを変えることにしました。具体的にはメモを取る時間を設けて、後から見直せるようにしました。

また、教育担当者から大丈夫かどうかを小まめに確認してもらうようにしたことにより、お互いの理解度が深まり、教育は無事に終了しました。

 

このように、入社後の小さな悩みも解決することができ安心して働くことができます。

仕事をする上でお互い伝え合うことが大事ですが、最初は中々難しいのでエージェントのサポートがあると非常に心強く、安定して働くことができるでしょう。

 

7.まとめ

ADHDの転職について、転職エージェントの利用をご紹介しました。

 

ADHDの人の転職で大事なことは、自分に合った仕事選びは周りの人の意見やアドバイスを聞いてみることです。

仕事のミスが続いてしまって、「自分は仕事ができない」と思い悩んでいるときに、親身になってくれる相談相手がいると、心が安定します。

転職活動していくと、あらゆるところでストレスを感じます。書類選考に落ち続けていると自分は社会に必要とされてないのではないかと思ってしまうかもしれません。

最悪の場合、別の症状も発症することにもなりかねません。

転職活動のアドバイスだけでなく、心の面でもケアしてくれる転職エージェントは心強い味方になります。

 

筆者が障がい者採用を行っているときの経験で、

「これまで15社落ち続けてきました」という方を採用したことがあります。それは自社が偶然にも同じような障がいのある方を雇っていた経験があり、障がい内容を良く理解していたからです。

誰しもが人生の中で転職を何回も経験することではありません。面接のために移動するだけでも非常に苦労することかもしれません。しかし諦めずにあなたに合った会社を見つけていただきたいと切に思います。

 

こちらがあなたの転職のお役に立てれば幸いです。