「面接場所に何時に到着するのが正解なのか?」
面接の到着時間や手続きについて、どのようにすればよいかお悩みではありませんか?
面接時間に早く着きすぎると、マイナスの評価になってしまいます。
時間より早く到着する場合はどれぐらいの時間であれば失礼に当たらないのかを現役の人事担当者としての経験から、面接でオフィスに訪問するときの訪問マナーや万が一遅刻した時の連絡方法の事例付きで紹介します。
1. 面接会場には10分前に到着すべき3つの理由
面接会場である会社のオフィスには、10分前に到着して受付手続きをしても問題ないとされています。
営業訪問の場合は、時間丁度に着いた方が良いとされていることがありますが、面接の訪問に関しては、時間丁度に着くより、少し前に到着しておいた方が印象は良いです。面接時間の10分前に到着しておくべき理由が3つあります。
理由1.受付してから面接ブースまでに時間がかかる
オフィスに到着後、受付係もしくは内線電話で受け付け手続きをします。その後面接ブールまで以下のような流れが一般的です。
- 受付の人に取り次ぎ
- 面接ブースへ案内、移動
- お茶出し
- 書類の記入(個人情報の取扱い同意書、守秘義務誓約書、事前アンケートなど)
これらを一通り済ませるのに5~10分程度はかかります。そのため、面接官が時間を確保している時間に合わせて開始できるように時間より早く到着しておいても問題ありません。
理由2.面接前に対策を振り返る時間を作るため
移動してすぐに面接を開始となると心に余裕が無くなってしまいます。オフィスの前に一呼吸置く、深呼吸するなど落ち着いてからオフィスに入ると精神的にも安定します。
面接官によっては、面接開始まで面接ブースに入室しない人もいますので、待ち時間があるときに、頭の中でシミュレーションを行うなど対策を練っておくと良いでしょう。
理由3.早く到着しすぎるのはNG!15分以上前に到着すると印象が悪い
面接会場に早く到着しすぎるのは印象が良くありません。面接場所を前の時間に確保しておらず待合場所のスペースがなかったり、前の時間に予定が入っており対応できないということもありますので、対応に困ってしまいます。
2.家を出る前にチェックしておくポイント
家を出る前にチェックしておくポイントが3つあります。
2-1.面接の持ち物リストの確認
履歴書や職務経歴書など面接で必要な持ち物はもちろんのこと、身分証明書や訪問先の担当者名や内線番号など控えておくべき持ちものがあります。
家を出る前に確認しておくことで、移動中や面接の直前になって忘れ物がないかどうか不安にならずにすみます。
十分な準備をしておくことで、精神的にも安定して面接に臨むことができますので、チェックしておきましょう。こちらのページで面接の企業訪問で持っていくべき必須アイテム、あったら役立つアイテムを紹介していますので、参考にしてみてください。
・転職面接「必須」「あったら役立つ」持ち物23選(チェックリスト付き)
2-2.天気予報のチェック
天気予報のチェックは欠かさず行っておきましょう。企業のオフィスまでの移動時間の余裕を持っておくことだけでなく、折り畳み傘や濡れてしまった時にさっとふけるようにハンカチをもっておくなど、準備するために念を入れておきましょう。
2-3.身だしなみのチェック
身だしなみをチェックするタイミングは最低2回チェックしておきましょう
- 家を出る前
- 面接の直前。オフィス近くもしくはオフィス到着後
面接官の第一印象を左右する清潔感が伝わるよう、服装、髪型を整えて面接に臨むようにしましょう。
3.面接場所に到着するまでのポイント
3-1.面接するオフィスに「30分前」に到着を予定して移動する
訪問する時は10分前に到着する予定で行動せず、30分前程度を予定しておくと良いでしょう。
降り慣れない駅の出口の場所やオフィスまでの経路が分からず、最短経路で行くことが出来ない、迷うなどあった場合のことを考えて、時間に余裕を持っておきましょう
※オフィスが高層ビルの場合、上層階に上がるまで時間がかかる!
高層ビルに面接を予定している場合は、要注意です。セキュリティが厳しいオフィスの場合、1階のエントランスで受付を行い、身分証の確認、訪問先のオフィスへの取次、長いエレベーター待ちがあると10分近くかかる場合があります。
面接日時や場所の案内メールに書かれている手続き内容について、オフィスに到着後の手続きもしっかりと確認しておきましょう。
3-2.面接場所に早く到着した場合
30分以上前に面接場所のオフィス近隣に到着した場合、オフィスの入り口を確認した後の待機方法について紹介します。
近くのカフェで待機しておく
理想的な面接時間までの待ち方は、徒歩圏内のカフェで時間をつぶすことでしょう。良い点は以下のような点あります。
- 面接の時には緊張でのどが渇くこともありますので、コンディションを整えておける
- オフィス訪問に行きの目印として、事前に調べやすい
- お手洗いで最後の身だしなみチェックができる
- 求人票の確認など面接のシミュレーションができる
相手のオフィスの場所を確認しておくついでに、カフェの場所も調べておくと良いでしょう。
※喫茶店やカフェで休憩するときは、タバコのにおいに注意しておくこと
喫煙者の方は、タバコのにおいに気を使いましょう。電子タバコなどにおいの出にくいタバコを吸っていても周囲のにおいが服についてしまい、面接官の心証を損なう可能性があります。
オフィスの入り口、目の前で待機するのはNG
オフィスの前や入り口で待機する人は意外に多いです。面接官が入口を通るときに、面接で待機していそうな人をチェックしています。その時に仕草などを見て人間性をチェックしています。
3-3.駅から面接場所までのルートを確認しておく
面接の到着時間を守るために、駅からオフィスまでのルートは必ず確認しておきましょう。駅直結のオフィスであっても、改札出口を間違えては遠回りになる場合もありますので油断せず調べておきましょう。
駅の出口、改札口など経路の目印を確認しておく
駅の改札や出口の名前を控えておきましょう。そのうえで経路を確認するときに地図のルートだけでなく、目立つ建物やお店、道路名、信号のある交差点の名前を確認しておきましょう。
そうすることで、駅を出た時も方向感覚に頼らず、オフィスまでの経路を確認することができるでしょう。
地図アプリは『Google MAP』がおすすめ
PCなどでオフィスまでの経路をプリントアウトできない場合は、スマートフォンの地図アプリを活用しましょう。
駅からオフィスまでの徒歩ルートを教えてくれます。事前にオフィスの住所を控えておけば問題ないでしょう。
事前に下見しておくこともおすすめ
時間に余裕があれば、オフィスやオフィスまでの経路を確認するもの良いでしょう。面接の雑談の中で「オフィスがすぐに分かりましたか?」という質問に対して、「事前準備のため、試しに来てみました」という人もいます。
面接官次第ですが、「事前に時間をかけて当社のために、準備をしてくれた」と評価してくれる場合もあります。
4.到着した時の手続き
オフィスに到着した時に受付の手続きを済ませるときに受付係がいる場合と、いない場合で手続きの手順が違います。スムーズに受付を済ませて、面接に臨めるように各種手続きについて紹介します。
受付係がいる場合
受付の係に以下のように伝えれば、取次してくれます。
「本日〇〇時に〇〇部〇〇様宛に中途採用の面接でお伺いしました△△です」
と伝えれば、大丈夫です。その場合、「少しお待ちください」と確認するため待ち時間がありますが、立っていても大丈夫ですし、「そちらでお座りになってお待ちください」と促された場合は、座って待っていても失礼にはあたりません。
その後受付係、もしくは面接担当者が面接ブースまで案内してくれます。
受付係がおらず、内線電話をする場合
受付係を設置がなく、訪問者が自ら、訪問先部署に直接内線電話で連絡する場合があります。多くの企業が、この手続きの流れとなります。
事前に面接会場の案内メールや通知に書かれている手順を確認の上内線電話を取り次ぎましょう。電話での伝え方は、前述の受付係に伝える方法と同様で問題ありません。
部署名が不明で分からない場合は、代表番号、もしくは人事部、総務部へ連絡しておきましょう。
5.遅刻した場合の対処法
面接開始時間に間に合わなかった場合の対処方法について、ご紹介します。
間に合わないと分かった時点で「電話」で連絡を入れる
到着時間に間に合うように出発、移動していたとしても、電車などの交通トラブルなどにより、遅刻することもあります。
遅刻の連絡は、発覚した時点で必ず電話で連絡を入れるようにしましょう。
遅刻連絡は「謝罪」「理由」「到着予定時間」の3つを説明する
遅刻の連絡方法は謝罪、理由、到着予定時間の3つを必ず伝えておきましょう。
まずは、誠実な姿勢を伝えるように「申し訳ございません」という謝罪から入りましょう。そのうえで理由を伝えておくことが重要です。
嘘の理由を伝えることはNGです。交通トラブルなど少し調べられると発覚してしまい、印象を悪くしますのでやめましょう。
理由を伝えた後は、大まかでかまいませんので到着時間の目安を伝えておきましょう。そうすることで、会議室や面接ブースの確保など面接担当が対応しやすくなりますので、伝えておきましょう。
連絡方法のサンプル
「本日〇〇時に面接のお時間をいただいております〇〇と申します。大変申し訳ございません、現在JR〇〇線の人身事故により遅延しており、到着が遅れる見込みでございます。到着は〇〇時30分頃到着できるかと思いますが、お時間の調整は可能でしょうか?お時間をいただいたにも関わらず大変申し訳ございません。」
6.まとめ
面接の到着時間はオフィスの前に10分前に到着することが望ましいです。
面接の前は時間に余裕を持って移動、到着することが精神的にも安定して臨むことができ、面接の成功につながります。
面接会場に10分前に到着するためのポイントまとめ
面接会場には10分前に到着すべき3つの理由
- 理由1.受付してから面接ブースまでに時間がかかる
- 理由2.面接前に対策を振り返る時間を作るため
- 理由3.早く到着しすぎるのはNG!15分以上前に到着すると印象が悪い
2.家を出る前にチェックしておくポイント
- 面接の持ち物リストの確認
- 天気予報のチェック
- 身だしなみのチェック
3.面接場所に到着するまでのポイント
- 面接するオフィスに「30分前」に到着を予定して移動する
- 面接場所に早く到着した場合
- 駅から面接場所までのルートを確認しておく
- 事前に下見しておくこともおすすめ
4.到着した時の手続き
- 「本日〇〇時に〇〇部〇〇様宛に中途採用の面接でお伺いしました△△です」
5.遅刻した場合の対処法
- 間に合わないと分かった時点で「電話」で連絡を入れる
- 遅刻連絡は「謝罪」「理由」「到着予定時間」の3つを説明する
こちらの記事が皆様の転職活動のお役に立てれば幸いです。