飲食業界に転職を考えているけれど、業界に詳しい転職エージェントをお探しではありませんか？

飲食業界は好立地店舗やリノベーションした店舗など洗練されたイメージがある一方、働き方については長時間労働など仕事にきついイメージを持っている業界と言われています。

昨今では長時間労働を是正する動きが強くなっており、通常の会社と変わらないような会社も増えてきています。しかしながら、人材不足の影響からまだまだ長時間労働や休みがとりにくいような職場も多いです。

お客として店舗に行った時の華やかなイメージのまま転職すると、意外にバックオフィス業務が多い、残業が多いなどと当初思っていた仕事と違うと後悔してしまうケースもあります。

飲食業界で転職を成功させるためには、店舗情報、求人情報に加えて専門家のアドバイスをもらい、業界情報や仕事情報の詳細を知っておくことが大切です。

こちらページでは飲食業界で転職を成功させるための転職エージェント選びを以下のポイントから解説します。

１．飲食業界で転職エージェントを使う理由

飲食業界で転職エージェントを使うべき理由は３つあります。

理由１．求人の質と量を確保するため

ハローワークなどの求人は労働条件が整っていない、残業など細かく決められていない求人が多々見受けられます。転職サイトも同様でとにかく大量に採用したいと考えている求人が多く見受けられ、いわゆるブラック企業に近いような求人が多い現状があります。

飲食業界で良い人を取りたいと考える企業の中には、非公開として求人活動を行う動きが出てきています。店長候補・管理職候補として店舗スタッフを集める求人以外にも店舗開発やエリアマネージャー、メニュー開発など要職を外部から積極的に採用しようとする会社が増えてきています。

転職エージェントは、採用企業から内々で求人依頼を受けて、求人活動をするケースがあります。いわゆる『独占案件』と呼ばれる求人で、転職サイトや他の転職エージェントが知りえない求人情報です。転職エージェントが企業と強いコネクションを持っている、過去の実績がある場合に独占案件として企業から依頼を受けます。

転職エージェント各社は必ずこの独占案件を保有しています。各社の独占案件を獲得するためには、複数の転職エージェントを活用して、独占案件を網羅しておくことが一番近道です。

また、転職エージェント経由で人を採用する場合、1人当たり100万以上かかりますが、それでも良いと考えています。転職エージェント経由で紹介される求人企業は、それだけ採用経費にかけられる程度の財務状況が安定している企業であるという安心感があることもメリットです。

理由２．業界情報、企業の選考情報を入手して選考対策を強化するため

応募したい企業の選考対策に必要な情報を受けられることもメリットです。

転職エージェントは求人会社が求める人物像や採用される人の傾向など選考情報を把握しています。履歴書や職務経歴書の書き方、自己PRのポイントなどアドバイスしてくれます。また、面接対策として面接担当の情報、想定質問集など面接対策に必要な情報を教えてくれます。転職サイトではこれらを全て自分で行わなければなりませんので、選考対策を転職エージェントを活用すると手間が省けます。

理由３．企業へあなたの魅力をPRしてもらい、通過率を上げる

転職サイトの場合、自己応募となりますが、転職エージェント経由で応募する場合、応募書類に加えて「推薦状」を添付してくれます。書類上では伝わりにくい、あなたのヒューマンスキルなどあなたに代わって魅力をPRしてくれます。

求人企業とのコネクションが強いエージェントの場合、書類選考を通してくれる営業をかけてくれますので、心強いです。

２．転職エージェントの選び方

飲食業界の求人を扱っている転職エージェントは数百社と存在します。その中でも「大手総合型エージェント」と「飲食業界専門エージェント」の2つに分けられます。

大手総合型の転職エージェント

大手総合型の転職エージェントとは、リクルートやdodaなどの大手人材会社が運営する転職エージェントです。飲食業界に関わらずあらゆる業界、職種の転職支援を行っています。幅広い転職支援実績と転職ノウハウを有しています。転職希望者が多い業界や職種の場合、専門のキャリアアドバイザーがいたり、部署として独立している会社も多いです。

飲食業界専門の転職エージェント

飲食業界専門の転職エージェントは、飲食業界に特化していることで、他の転職エージェントとの差別化を図っています。求人数は大手総合型の転職エージェントと比較して劣りますが、業界情報に詳しいエージェントが多いことが特徴です。

転職エージェントの使い方

こちらで紹介した転職エージェントの活用方法として、以下の選び方をおすすめしています。

• 大手総合型転職エージェントを3社登録する（求人数を確保するため）
• 飲食業界専門の転職エージェントを1～2社登録する（業界専門情報を入手するため）
• 登録した転職エージェントの中から2社に絞る（あなたとの相性で選ぶ）

転職エージェント各社独占求人と呼ばれる、企業から独自に人材確保を依頼される求人を保有していますので、複数の転職エージェントに登録しておくようにしましょう。

３．大手総合型の転職エージェントおすすめ3社

リクルートエージェント｜業界No１．転職ノウハウが充実

おすすめ度 

【公式サイト】https://www.r-agent.com/

『リクルートエージェント』は、業界No１の転職エージェントです。飲食業界に特化していることではありませんが、飲食業界の求人を大量に扱っています。スタッフクラスからマネージャー、事業責任者クラスのハイクラスポジションも網羅しています。飲食業界の求人情報はトップクラスですので登録する価値ありの転職エージェントです。

登録後は、業界情報や企業情報など選考ノウハウがまとまった『AGENT Report』を閲覧できますのでおすすめです。

dodaエージェントサービス｜キャリアアドバイザーの質が高い。経歴書の添削も◎

おすすめ度 

【公式サイト】https://doda.jp/consultant/

『dodaエージェントサービス』は、業界No２の転職エージェントです。求人数はリクルートエージェントに劣らず豊富に保有しています。すすめしたい点はキャリアアドバイザーの質が高いことです。キャリア相談や履歴書や応募書類の添削など丁寧に対応してくれますのでおすすめです。

転職サイト『doda』との違いですが、転職サイト『doda』は店舗スタッフ系の求人が多めです。転職エージェントの『dodaエージェントサービス』は、店舗スタッフ以外にもバックオフィス、店舗開発、、M&A、マネージャーなど幅広いポジションの求人を紹介してくれます。

パソナキャリア｜初めての転職、女性の転職に強い。丁寧なサポートが好評

おすすめ度 

【公式サイト】https://www.pasonacareer.jp/

『パソナキャリア』は、大手転職エージェントの中でも、丁寧なキャリアコンサルティングが評判で、幅広い相談を受け付けており、初めての転職活動を行う方にぴったりです。ほぼすべての都道府県に面談拠点を持っているためサポートが手厚いため、これから転職活動を考えている人にはおすすめです。

面談に訪問したときに全員に配布される『転職必勝ガイド』に非常に有益な内容が書いてあります。職務経歴書の書き方や、面接質問集など転職活動の全体を理解するうえで非常に評判の良いものです。このためだけに面談するのでも充分に価値があるものと言えます。

４．飲食業界専門の転職エージェントおすすめ2社

itk｜飲食業界No１の転職実績。20～50代まで選ばれているエージェント

おすすめ度 

【公式サイト】https://i-t-k.co.jp/

『itk』は、飲食業界に特化した転職エージェントとして業界No１です。業界出身者がキャリアアドバイザーにつき、求人情報以外の細かな情報を教えてくれます。

大手企業から人気繁盛店、ホテルチェーンまで幅広く求人を保有していますので、業態別に細かく希望条件を伝えることができ、スムーズに転職支援を受けることができます。

飲食業界の転職支援として実績も多く、幹部クラスのヘッドハンティング・スカウトを行っており、企業とのコネクションも強いです。飲食業界での転職でまずは登録すべき転職エージェントです。

フーズラボ｜従業員のインタビューレポートなど独自情報多め

おすすめ度 

【公式サイト】https://foods-labo.com/

『フーズラボ』は、飲食業界の転職に特化して転職エージェントです。2017年に設立した新しい会社ですが、関東圏内の飲食業界の求人を豊富に扱っています。40代までの若手層転職に強いです。

フーズラボならではの転職支援サービスとして、求人企業の従業員のインタビューをまとめた『独自レポート』や、店舗見学など情報が充実しています。

履歴書の添削や面接対策など選考段階で好評価を獲得できるようにフォローしてくれます。年収交渉や条件交渉など代行してくれますので、飲食業界で年収アップ、キャリアアップしたい人におすすめです。

５．転職エージェントのサービスの流れ

①登録する

PCやスマートフォンで2分~5分程度で登録が可能です。

名前、住所、年齢、電話番号、メールアドレス、会社名、資格など決められた項目に沿って入力していきます。

②連絡がくる

登録が完了すると転職エージェント担当者から電話もしくはメールで面談日時の連絡がきます。面談の場所はエージェントのオフィスで行います。現在働かれている方は勤務の後の19時以降や土日など面談可能な候補日をいくつか準備しておくと良いでしょう。

③個別面談に行く

面談は直接対面もしくは電話面談を行います。面談の際は履歴書と職務経歴書を持参します。事前にメールなどでデータを送っておけば不要です。面談時には、経験のヒアリングや転職理由、次の仕事の希望条件を確認されます。資格取得後のキャリア相談など幅広い相談に対応しています。

④求人紹介を受ける

面談で聞き取りが終わると、面談の最中もしくは終了後に求人を紹介してもらえます。2~20件程度紹介してくれる場合が多いです。

気になる所について、転職エージェントでも分からなければ、担当者経由で求人企業へ確認してくれますので、十分理解した上で応募意思を固めることができます。

⑤職務経歴書の添削

こちらは必要に応じて行います。修正すべき個所を教えてくれます。提出する書類に不安のある人はぜひアドバイスを受けるようにしましょう。

⑥応募する

企業への応募は転職エージェント経由で応募します。

その場合、応募書類はエージェントとの面談時に提出した書類を企業に提出するため、応募時には改めて書類を作成する必要はありません。

応募の都度、写真の準備や経歴書を準備するのは大変ですので非常に助かるサービスです。

人によってまちまちかもしれませんが、書類選考通過率はかなり高いと思います。これまで転職サイトなどを利用していた時と比べると格段に確率は上がると思います。

⑦面接対策

企業の書類選考が通過し、面接が決定した場合、事前に面接に向けて準備しておくべきポイントを教えてくれます。例えば過去に質問されたリストや知っておくべき業界知識やニューストピックなど様々です。

その他、選考の流れをも事前に教えてくれます。1次面接は現場担当者、2次面接は人事責任者といったように事前に会う人を教えてくれるだけでも心の準備ができるので、安心できることでしょう。

⑧採用企業との面接

面接の結果は転職エージェント経由で連絡がきます。

面接で上手く説明できなかった、PR出来なかった場合には転職エージェントから追加であなたの魅力を採用企業へプッシュしてもらうことが出来ます。

⑨内定、給与交渉

内定後の入社までの調整もすべて転職エージェントが行ってくれます。面接段階で質問されない限り希望給与など転職エージェント経由で交渉してもらうことをおすすめしています。

６．転職サイトとの違い

転職エージェントと転職サイトの違いは「担当者がつくかどうか」です。その担当者を介して転職活動を進めていきますので、サービスの流れと進め方についてそれぞれ違いがありますので、分かりやすくイラスト、表でまとめてみましたので参考にしてみてください。

サービスの流れの違い

転職エージェントと転職サイトのサービスの流れを図にまとめるとこのような違いがあります。

転職エージェントを利用する場合は、採用企業との間に転職エージェントが入り、連絡および調整を行います。その他応募に向けた業界情報の提供、面接対策、経歴書の添削など転職エージェントのサービスを提供します。

転職サイトは求人サイトを経由して求人票を閲覧し、応募後は直接企業とやり取りしながら、選考を進めていきます。

転職活動の進め方の違い

それぞれ転職活動の進め方について、以下の通りです。転職エージェントは求人票の調査から面接日時の調整まで転職活動の作業を代行してくれます。

その他業界情報や企業情報、選考対策に必要な情報について、転職エージェントが保有している選考ノウハウを教えてくれるため、調査する手間を削減してくれます。

転職サイトを利用する場合は全て自分で行わなければなりません。

７．転職エージェントを使いこなすテクニック

１．すぐに転職すると伝える

転職エージェント担当者から必ず質問を受ける一つに、転職時期を確認されます。

大半が、「良いところがあればすぐに」、「1か月以内」、「3か月以内」、「時期は決まっていないが転職を考えている」といった具合です。その場合は、「良いところがあればすぐに」と回答しましょう。

そうすることにより、転職エージェントの優先度が上がります。求人を紹介してもらえないと、転職活動の第一歩にならないので、「良いところがあればすぐに」と回答することで、より早く情報を提供してもらえるようにしましょう。

２．求人企業の採用目的や求める人物像を確認しておく

転職エージェントは求人企業から人材確保の依頼を受けて募集を行っています。「エリアマネージャーで即戦力を求めているのか？」、「欠員補充なのか？」、「未経験からでも教育していく姿勢で素直な人を求めているのか」など求める人物像によって選考段階でのPRポイントが変えると効果的ですので、必ず確認しておきましょう。

３．複数の転職エージェントに登録する

こちらの記事で紹介した転職エージェントは扱っている求人や転職支援するスタイルが違います。転職エージェントを複数登録することで、自分に合った転職エージェントのスタイルや担当者を見つけることができます。転職エージェントも相性の良し悪しがありますので、あわないと感じた場合は利用を控えても問題ありません。２～３社登録してか自分に合った転職エージェントを見つけると良いでしょう。

４．複数の転職エージェント経由で同じ企業に応募しない

複数の転職エージェントに登録していても、同じ採用企業に応募しないようにしましょう。転職サイト経由の場合でも同様です。同タイミングで応募した場合、採用企業としてもどちらの転職エージェントと対応して良いか困惑してしまいます。

５．定期的に連絡を取っておく

キャリアアドバイザーから定期的に「転職活動のご状況は？」、「紹介した求人案件への興味は？」、「希望条件に変わりはないか？」というように連絡が来ます。

転職エージェント側のシステム・データベースで、転職者一人ひとりの履歴が保存されています。こちら側の状況を伝えておくと、その内容と最終連絡日の履歴が残ります。そうするとエージェントとしては、「まだ転職活動見込みがありそうだ」ということになり、新しく求人が発生した場合など、優先的に紹介してくれる確率が上がります。

メールや電話でなくとも転職エージェントの登録者が利用するシステムへのログイン日も一つの基準になります。定期的にログインしておくなどしておくとおすすめです。

８．まとめ

いかがでしたでしょうか。

飲食業界の職種は企業ごとに担当する業態、異動、昇給、昇進などポジションの将来性理解しておくことが重要です。飲食業界の中で着実にキャリアを歩まれる方を見ると、共通して『複数回転職している』ことです。

転職回数を重ねると、「転職活動の時に悪い印象を与えてしまうのでは？」と意外だと思われるかもしれません。それらの人たちは、キャリアを積み重ねるために、それぞれのステージごとにやりたいこと、身に着けるべきことを決めて就職し、次のステージに行くために転職しています。

飲食業界での転職はどの業界ではたらいていたのか？、人気繁盛店の店舗拡大を経験しているか？、店舗オペレーションが分かるか？など転職しても他の会社の経験を評価してくれます。それぞれの会社のノウハウを知っていることがPRポイントになります。あなたのキャリアや進みたい方向性を理解し、マッチした求人を紹介してもらう転職エージェント選びが大切です。

飲食業界では採用活動を転職サイトから転職エージェントに切り替える会社も増えてきています。非公開求人含む求人を多数保有している転職エージェントを上手く活用しながら転職活動をすすめていくことが他の転職者との差別化につながります。

以下の転職エージェントが実績を持っていますので複数登録し、自分に合ったエージェントを活用していきましょう。

おすすめ転職エージェントまとめ

・リクルートエージェント｜業界No１．転職ノウハウが充実

・dodaエージェントサービス｜キャリアアドバイザーの質が高い。経歴書の添削も◎

・パソナキャリア｜初めての転職、女性の転職に強い。丁寧なサポートが好評

・itk｜飲食業界No１の転職実績。20～50代まで選ばれているエージェント

・フーズラボ｜従業員のインタビューレポートなど独自情報多め

こちらの記事が皆様の転職活動のお役に立てれば幸いです。