現役エージェントが解説!転職エージェントとの良質な関係作りの方法

「転職エージェントとの良い関係作りの方法を知りたい」

「転職エージェントからサポートを受けるために評価を上げるコツを知りたい」

と転職エージェントとの付き合い方について、お調べではありませんか?

こちらのページでは、現役の転職エージェントとして、数百名の人への転職支援をしてきた経験から「転職エージェントが支援したくなる」人の特徴やエージェントと転職者の関係づくりの方法をご紹介します

転職エージェントは完全無料で転職サポートを提供してくれる心強い担当者です。転職者の支援をすることでビジネスが成り立っているので、転職する人は「お客様」にあたります。

その一方で採用企業も営業先として「お客様」にあたりますので、双方のメリットや立場を踏まえながら転職・採用支援を進めていきます。

転職エージェントとして、この人は企業に推薦すべきと思わせることが、質の高い転職サポートを受けるための方法です。

今回は、こちらの4つのポイントから転職エージェントとの関係づくりの方法を紹介していきます。

 

1.転職エージェントとの上手に付き合って転職を成功させる人の特徴

転職エージェントが積極的にサポートしたいと考えている人は以下のような特徴があります。

  • ビジネスマナーが出来ていて信頼できる
  • 転職意欲が高い
  • 面談の印象が良い

これらの特徴がある人は、転職エージェントが自ら積極的に転職サポートをしたいと考えます。

経歴やスキル、実績が豊富な人が転職エージェントに優遇されると思われがちですが、これらの要件があれば優先的に転職サポートを受けることが出来ます。

 

2.転職エージェントと信頼関係を作るビジネスマナーとは

書類の作成期日などの約束を守る

転職エージェントとやり取りを進めていく中で、履歴書や職務経歴書など企業へ提出するような書類や、転職希望などのヒアリングのために質問など期日が決まっていることを守れないような転職者は転職エージェントとしても企業に推薦しにくくなります。

また、期日が守られないことのデメリットもあります。転職はタイミングが全てと言ってもよく、他の転職者とのスピード勝負です。

なるべく早く書類の準備を終わらせておく必要があります。あと一日応募が早ければ採用される可能性があったのに、ということはよくある話です。

 

細かな連絡や返信をすぐに行う

転職活動に希望条件に変更があった場合や紹介された求人への応募意思の回答など細かな連絡を入れてくれる転職者は優遇されます。

初回面談日時の調整や、企業面接の日時の調整などテンポよく進めたい時にレスポンスが早い転職者はエージェントの評価が高いです。

連絡のレスポンスが早い人は、総じてビジネススキルが高い人が多いと転職エージェントは経験値から知っているため、優先的に対応してくれます。

 

嘘をつかずオープンな情報共有を徹底する

他社の選考状況や転職エージェントの利用状況については、素直に伝えておきましょう

他の転職エージェントを利用していることは良くある話です。他を利用しているから転職サポートの質が下がるということはありません。

転職エージェントの利用状況を確認する理由は大きく分けて2つあります。

  • 紹介する求人の重複を避けるため
  • 競合がいた場合、優先順位を上げる必要があるため

複数の転職エージェントを利用している場合は、伝えておくと良いでしょう。複数転職エージェントを利用しておくメリットなどはこちらのページで詳しく説明していいますので参考にしてみてください。

転職エージェントを利用するなら複数登録しておくべき7つの理由

また、転職エージェントが他社の選考状況を把握するのは、「○○さんは、他社の選考結果が××までに出ますので、両社の結果を踏まえて2営業日以内に回答したいと言っています。そのため××まで合否結果を連絡ください」というように求人企業に対して他の選考との兼ね合いで合否決定する期間を定めるときに必要な情報のため確認しています。

 

3.転職エージェントを動かすために転職意思を示すポイント

転職時期は「なるべく早い時期を希望」していることを伝える

転職可能時期は「なるべく早く」、「いいところがあればすぐに」と伝えておきましょう。

転職エージェント担当者から必ず質問を受ける一つに、転職時期を確認されます。大半が、「良いところがあればすぐに」、「1か月以内」、「3か月以内」、「時期は決まっていないが転職を考えている」とように質問されます。

その場合は、「良いところがあればすぐに」と回答しましょう。

そうすることにより、転職エージェントの優先度が上がります。求人を紹介してもらえないと、転職活動の第一歩にならないので、「良いところがあればすぐに」と回答することで、より早く情報を提供してもらえるようにしましょう。

 

転職熱意を示す

転職への強い意志、覚悟を伝えることは重要なことです。

熱意が感じられず、転職理由が曖昧な人や理不尽な理由の場合は選考途中に辞退する人が一部いるためです。

今の自分の叶えたい事を実現するためには、転職することが最善であり必ずやらなければいけないという積極的な熱意を伝えることが重要です。

間違っても、現職に残る可能性を伝えてしまうと転職エージェントの意欲が下がってしまいますので伝えないようにしましょう。

 

4.面談の印象を上げるコツ

4-1.転職エージェントの面談までにやっておくこと

・履歴書と職務経歴書

・希望条件

この2つを準備しておくと、初回の面談からスムーズに話が進みます。職務経歴書など作成に時間がかかるような書類は下書き程度でも問題ありません。

面談のときに、エージェント担当者から経歴のヒアリングを受けるときに書類のアドバイスをもらえますので、その内容をもとに完成させていくこともエージェントの活用方法の一つですので、これで大丈夫かな?と不安に思う人も事前にその旨を伝えておけば大丈夫です

その他希望条件についても転職エージェントとの面談を効率的に行うためにはできるだけ面談前に情報を提供しておくことが重要です。

希望条件について、事前に以下のような項目を送っておくと、条件に合致した求人票を面談の時に準備してくれます。

希望条件の項目について

  • 希望年収
  • 希望職種・業界
  • 希望勤務地
  • 希望転職時期

この4つの条件を事前に送っておくとよいでしょう。事前に送っておいても確認のため面談の時に聞かれます。それぞれの項目の理由や事情など詳しく伝えておきましょう。

 

4-2.面談当日の準備を整えておく

面談当日は希望条件の他に詳しく経歴や実績について確認をされます。そのような時に当時の業務内容を応えられない、実績数値が答えられないだと面談の効果が半減します。

経歴について詳しく説明できないデメリットは3つあります。

  • 転職エージェントが紹介すべき求人の選別の質が悪くなる
  • あなたのPRポイントを伝えておかなければ、企業への推薦する材料が少なくなり、提案力が下がる
  • 面談を通じて、企業との面接の練習にならない

転職エージェントとの面談については、キャリア相談を兼ねて面談したいという人以外は、企業面接と同様の準備をしていくことをおすすめしています。

 

4-3.清潔感、第一印象を良くするように心がける

転職エージェントとの面談は、服装は自由とされています。基本的はスーツですが、進みたい業界に合った服装であればカジュアルでも問題ありません。

IT業界に進みたい人などカジュアルな服装で面談する人も多いです。スーツ着用の職場を希望する場合はスーツが基本です。

また、髪型、服のシワ、汚れ、ヒゲなど清潔感は保っておきましょう。転職エージェントは面談当日の清潔感を大事に人柄を提案していきます。中には身だしなみなど指導される人もいますので、面談の時の印象を上げるように気を使っておきましょう。

 

4-4.言葉遣いや謙虚な姿勢を貫く

転職エージェントとの面談の時は丁寧かつ謙虚な姿勢で臨むようにしましょう。

横柄な態度や高圧的な態度を取る人がたまにいますが、そのような人は入社した後に同じような態度をとり失礼にあたる可能性がある判断され、企業へ紹介してもらえません。

面談の時の態度ややり取りなども踏まえて企業へ紹介すべきか判断していますので、手稲な対応を心がけましょう。

 

4-5.キャリア相談について本音の話をする

転職エージェントとの面談の時は、希望年収や希望職種、転職時期など遠慮せず本音で話しておくことが重要です。

中には、進みたい業界やポジションに対して、これまでの経験では難しいのでは?身の丈に合っていないのでは?というようなへりくだった考えで、あまり本心を話さない人がいます。

転職エージェントが、あなたがこれまで経験し、感じてきたこと、希望していることを伝えておくことであなたの人柄や希望を正確に理解することができます。

そうすることでキャリアの方向性を共有して、次の転職先を探すサポートの質が上がります。

本音で話す人に対して、誠実に対応しようと考えるエージェントが多く、相談できる担当者が見つかった時は本音で話すようにしましょう。

退職理由などネガティブな内容は本音で話す必要はありません。ネガティブな転職者はサポートが敬遠されることが多いため控えておきましょう。

 

4-6.面接当日は現職の名刺を渡さない

転職エージェントとの面談の時に名刺交換をする人がいます。転職エージェントから挨拶として名刺を渡されるため、転職もあいさつ代わりとして渡す、もしくは肩書の証明として渡す目的で名刺交換していますが、NGです。

会社から支給されている備品を業務外で使用していると判断され、コンプライアンス意識や業務上の判断において分別を持たない人だと評価されてしまいます。

近年ではフリーランスや副業として活動されている人で、自分で発行している名刺であれば全く問題ありません。経歴書に特記して、活動内容をPRするときなどは渡しておいても良いでしょう。

 

5.まとめ

転職エージェントからサービスをしっかり受けるためには担当者との良質な関係作りのポイントを紹介してきました。

以下のようなポイントを押さえながら転職エージェントとの連絡や面談を通じて、あなたの評価を上げておくことで、転職エージェントとの関係を良好になり、転職エージェントから積極的なサポートを受けることができるでしょう。

 

転職エージェントと信頼関係を作るビジネスマナー

  • 書類の作成期日などの約束を守る
  • 細かな連絡や返信をすぐに行う
  • 嘘をつかずオープンな情報共有を徹底する

 

転職エージェントを動かすために転職意思を示すポイント

  • 転職可能時期は「なるべく早く」、「いいところがあればすぐに」と伝えておく
  • 転職熱意を示す

 

面談の印象を上げるコツ

  • 転職エージェントの面談までに履歴書と職務経歴書、希望条件を送付しておく
  • 面談当日の説明できるように準備を整えておく
  • 清潔感、第一印象を良くするように心がける
  • 言葉遣いや謙虚な姿勢を貫く
  • キャリア相談について本音の話をする
  • 面接当日は現職の名刺を渡さない

 

転職エージェントの担当者からしっかりと転職サポートを受けるための関係づくりのポイントをご紹介しました。

転職エージェントのサービスをもっと使い倒したいという人は、こちらのページで転職エージェントを使って面接対策のやり方や年収交渉の進め方について解説しています。

現役エージェントが解説!転職エージェントを最大限活かす使い方

 

こちらの記事が、皆さまの転職エージェントとの関係構築の参考になれば幸いです。