「転職エージェントとの電話面談は何をするの？」

「そもそも電話で面談というの？」

「直接会って面談する場合と違いがあるの？サービスの質は落ちないのか？」

転職エージェントとの電話面談について、良くある疑問点、電話面談のメリット・デメリット、注意点、転職エージェントの裏事情をについてそれぞれ解説していきます。

まず転職エージェントの「面談」とは、転職サービスを開始するためのファーストコンタクトを言います。

転職エージェントに登録する時の情報を詳しく聞く場を「面談」と表現しています。その方法はオフィスやカフェなどで直接会って面談する場合と電話で面談する場合と二通りあります。

しかし面談のやり方次第では、直接会って面談したほうがサービスを上手に受けられる人が多いことも事実です。現在転職エージェントとして活動している経験から、転職エージェントのサービスを上手に受けられる方法を紹介していきます。

こちらを読めば、転職エージェントとの電話面談に関する情報が分かり、電話面談を成功させることができるでしょう。

１．電話面談ですること

１－１．電話面談前日までにやること

履歴書と職務経歴書の準備、送付

履歴書と職務経歴書を事前に送っておくと、面談までに目を通してくれるので、電話面談がスムーズに話が進みます。職務経歴書など作成に時間がかかるような書類は下書き程度でも問題ありません。

面談のときに、エージェント担当者から経歴のヒアリングを受けるときに書類のアドバイスをもらえますので、その内容をもとに完成させていくこともエージェントの活用方法の一つですので、これで大丈夫かな？と不安に思う人も事前にその旨を伝えておけば大丈夫です。

１－２．電話面談当日

電話面談の内容は、通常直接会って話す内容とほぼ変わりません。転職活動の希望条件など、諸条件を確認していきます。

以下のような項目を聞かれますので、事前にある程度決めておくと良いでしょう。

面談での質問内容

・現在の転職活動状況について

・転職の意思

・現在の仕事内容

・希望年収、職種、条件

・転職理由

・今後の流れ

これらの諸条件をもとに、紹介すべき求人を選定していますので、出来るだけ具体的に回答しておくようにしましょう。

転職エージェントの面談内容についてこちらのページで詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

転職エージェントとの面談は何をするの？服装は？疑問を徹底解説！

２．転職エージェントから電話面談を依頼されたときのエージェントの思惑

転職エージェントに登録すると、大半の場合オフィスで面談する流れが一般的です。

しかし、転職エージェントに登録した情報をもとに、面談への流れを決めてきますが、転職エージェント側の都合で、電話面談を依頼する時は以下のような場合が考えられます。

登録情報から、紹介できる求人が少なそう、もしくは転職支援が難しいと判断した場合には効率よく登録面談を済ませようと電話で行いたいと考えている場合があります。

そのような場合は、転職エージェントにとって、「優先順位が低い登録者」と扱われ、紹介してくれる求人数が少ない、レスポンスが悪い、求人票を紹介してくれないという事態になってしまいます。

しかしながら、全ての転職エージェントがそう考えているわけではなく、基本的に電話面談から転職支援サービスを開始する会社もあります。

また、転職エージェントの中にはほぼ個人で活動しているようなオフィスフリーのエージェントも活動しているため、面談する場所がない、もしくは全てリモートで行う人もいます。

転職エージェントの諸々の事情について、こちらのページで詳しく解説しています。

転職エージェントの裏事情を現役社員が明かす！押さえるべきポイント５つ

３．電話面談をするメリット

登録を電話面談で行ったとしても、その他の転職エージェントのサービスである「非公開求人を含む求人の紹介」「企業の選考情報を教えてくれる」「面接など企業との調整」「給与交渉」など有益なサービスを受けることができます。

また、転職エージェントの良し悪しを把握するうえで、直接オフィスに訪問する必要がありませんので、転職者としても効率的に選ぶことができます。

非公開求人をたくさん紹介してもらいたい、自分の希望条件合う求人をたくさん紹介してくれる転職エージェントを探しているという理由であれば、最初から電話面談希望と伝えておいても良いでしょう。

４．電話面談したときのデメリット

転職エージェントが電話面談でなく、直接オフィスで面談する目的は、「転職者の人柄を知るため」です。

電話面談ではあなたの人柄が伝わりにくく、電話越しの印象で人柄を判断されることになります。「電話では印象が悪かったけれども、会ってみると感じの良い人でした、」というような話が良くあるように、直接会わないと分からない空気感が人それぞれあります。

そのような良い部分が伝わらないことはデメリットのうちの一つです。

また、企業の選考の都合上や転職エージェント側の思惑で直接面談をするときがあります。

それは、直接会わないと分からない登録者の人間力や英会話力などのコミュニケーションスキルを評価するためです。このように企業の選考上、必要な情報が電話面談で得られない場合は直接会って、再度面談となります。

また転職エージェントの思惑の一つに、登録者（転職者）を他の転職エージェントや企業に逃したくないという理由からも、直接会ってPRしたい事情があります。

このような場合、「守秘義務の都合上、直接お会いしたい。」というような口実で、アポを取る形となります。

再度面談を行うような場合は、選考に関係する理由である場合がありますので面談する経緯などを確認しておくようにしましょう。

５．転職エージェントとの電話面談を成功させる３つのコツ

電話面談の前に履歴書・職務経歴書、希望諸条件をメールで送っておく

こちらは直接オフィスで面談する時にも共通することですが、転職エージェントと面談する前に経歴書、その他諸条件を送っておくことで、面談の時の確認作業が省けるため、今後のキャリアの方向性などサービスの質を上げるための時間に使うことが出来ます。

電話面談≒0次面接だということを忘れない

電話面談であっても、直接オフィスで会う場合であっても、転職エージェントとの面談は、企業の選考が始まっていると考えておくようにしましょう。

面談→求人紹介のサービスの流れになる理由として、面談の時の質問内容でスキルチェック、希望条件を確認し、紹介すべき求人を選定しているからです。

あなたの強みを説明しきれなかったり、希望条件を曖昧に伝えてしまうとミスマッチが起こる可能性もあります。

そのため和やかな雰囲気であったとしても、企業との面接を想定してやり取りするようにしましょう。

感情を出す、相槌をする、転職意欲を伝える

電話でやり取りする以上、相手の表情や仕草が分からず、転職エージェントもあなたの感情や意欲をくみ取り切れない場合があります。

それは電話でやり取りしている以上、伝わりにくい部分です。特にあなたのやりたいことや希望条件、転職の経緯などあなたの熱意の部分が伝わりにくいです。

電話面談においては、言葉の抑揚で意欲を伝えるだけでなく、「言葉にして伝える」ことが重要です。「〇〇が希望条件で、△△が最低条件です。」など明確に伝えるようにしておきましょう。

６．転職エージェントとの電話面談の４つの注意点

転職エージェントと電話面談する場合は、遠方の方や勤務中の方など様々です。電話する環境を整えておくことが電話面談を失敗しないためのコツです。

以下のようなポイントを必ず押さえておくようにしましょう。

・電波環境の良い場所を確保する

携帯電話で電話する人がほとんどだと思います。電波が悪く会話が途切れてしまうようになってしまうと肝心の部分が聞き取れないというケースがあります。スムーズな面談を進めるためにも、電話環境は電話面談の前に、自分が電話する場所を決めておきましょう。

・静かな場所を探しておく

オフィス近くのカフェ、喫茶店で電話面談する場合が多いかもしれません。しかしながら店員や周りのお客の声が大きく、上手く聞こえないというケースがあります。

日中は静かなお店であっても、就業後の時間帯は混んでいるというカフェも多いので、事前に込み具合をチェックしておきましょう。

・事前に提出した書類を手元で確認できるようにしておく

電話面談の時には、転職エージェントから事前に経歴書を提出しておいた場合、経験など細かく確認されます。

そのため、お互い共通の資料を見ながら説明していった方が効率的です。プリントアウトもしくは、ノートPCで開いておくなど電話面談の前に準備しておきましょう。

・メモを準備しておく

電話面談の時に忘れがちになるのが、メモの準備です。今後の選考など重要事項は、面談の後にメールで確認通知が来る場合が多いですが、無い転職エージェントもいます。

また、選考以外にも業界情報や企業情報、過去の選考情報など有益な情報を聞ける場合がありますので、すぐに控えられるようにしておきましょう。

７．転職エージェントの電話面談を利用すべき人、すべきでない人

電話面談にメリットとデメリットがあることをご説明してきましたが、上手く転職エージェントを活用していけば、全く問題ありません。

電話面談を利用しても問題ない人

・転職活動に転職エージェントを使い慣れている人

・現職が多忙で時間の調整が難しい人

・遠方から転職を考えている人

引越しなど事情があって直接面談が難しい人は電話面談でも問題ありません。遠方の方で遠隔でサービスを受けることが心配な方は、地元の転職エージェントに一度相談してみて、サービスの流れについて説明を受けてから活用することもおすすめです。

『パソナキャリア』であれば、ほぼ全ての都道府県にオフィスを構えている転職エージェントです。転職支援も丁寧です。そのまま遠隔のエリアの求人を紹介してもらうことも可能ですのでおすすめです。

これまでの転職で転職エージェントを使って転職をした経験がある人にとっては、面談から選考の流れを把握していますので、電話面談を活用して問題ないでしょう。

このような人は電話面談をしないほうが良い

・初めて転職エージェントを利用する人

・転職相談も兼ねて面談しようと考えている人

・転職しようか漠然と考えていて、希望諸条件が定まっていない人

転職エージェントを初めて利用する、もしくはサービスの内容がよく分からないという人は直接会って面談し、サービスの流れについてしっかりと把握しておきましょう。

また、業界情報や転職市場の動向について知りたいなど情報収集を兼ねている人や、今後のキャリアについて相談したいという人は直接会って面談することをおすすめします。

８．電話面談可能な転職エージェント

筆者が転職エージェント各社を利用してみて、電話面談が可能であった転職エージェントはこちらです。

・マイナビエージェント

・＠type転職エージェント

＠type転職エージェントなどは電話面談を基本としています。

その他リクルートエージェント、dodaエージェントサービス、パソナキャリア、JACリクルートメントはオフィスでの面談を薦められました。

諸条件により電話面談が可能かもしれませんが、dodaエージェントサービスはオフィスでの面談を必須としていました。

９．まとめ

転職エージェントとの面談について、転職エージェントを使い慣れている人以外は、直接会って面談することをおすすめしています。

しかしながら、就業中の方など事情により直接面談が難しい場合も多いため、活用方法をご説明しました。転職エージェントの使い方、選び方次第で非常に心強い味方となります。

その他、以下のページでも関連情報を紹介していますので、参考にしてみてください。

関連記事

転職エージェントとは？｜一から分かる！基礎知識と活用方法を解説！

転職エージェントの選び方｜賢い活用方法とチェックポイントを解説！

職務経歴書の添削サポートに丁寧なおすすめ転職エージェント3選

こちらの記事が皆様の転職活動のお役に立てれば幸いです。