「広告業界で働こうと考えているが、どのような求人があるか知りたい」
「広告業界に転職してキャリアアップしたいと考えているが、転職エージェントを使うべきか、どこを選べばいいの?」と迷っていませんか?
広告業界は華々しいイメージがあり、転職希望者が多い業界です。しかしながら労働条件がきつい傾向にあるため、入社した後すぐに辞めてしまうという人もいます。
急募の求人やピンポイント採用の求人など優良企業の求人は一部の転職エージェントに集中しています。
上手く転職エージェントを活用すれば、新卒の就職活動では入社できなかったような大手企業の求人も上手く情報収集し、キャリアアップを実現することもあります。
現役の転職エージェントとしての経験をもとに転職エージェントを活用して、転職の成功させるためのポイントをまとめました。
このページを読めば、転職エージェントの活用方法が分かり、広告業界への転職を成功させることができるでしょう。
1.広告業界へ転職で転職エージェントをおすすめする理由
理由1.広告業界の非公開求人とピンポイント採用の求人情報を入手するため
人を採用したいと考えている企業の中には、非公開として求人活動を行う企業がいます。
採用活動していることを知られたくないという場合や求人票を一般公開して大量の応募が来た場合に対応できないので、一部のエージェントに依頼する場合があります。
そのため転職エージェントに依頼をかける求人は、求人サイトなどでは見つけられません。
一部のポジションで採用するピンポイント求人については、タイミングが全てなので、登録しておいて、希望条件に合った求人が出た時に興味があるかどうか、確認してくれますので転職市場の情報収集になります。
理由2.業界情報、企業の選考情報を入手できる
転職エージェントから受けられるサービスの中で、応募したい企業の選考対策に必要な情報を受けられることが転職エージェントを活用する一番のメリットと言ってよいのではないでしょうか。
例えば、企業の面接の時に質問されるであろう、質問集を事前に教えてくれます。面接の場で話していいのかどうか迷った場合には、事前に転職エージェントに話す内容を確認しておけば問題ないでしょう。
大手広告代理店などは正社員の中途採用は人気が高く、倍率が高いため事前の準備を入念に進めておきましょう。
転職エージェントのメリットとデメリットについてはこちらのページで詳しく解説しています。
2.広告業界への転職でおすすめの転職エージェント7選
広告業界の求人を扱う転職エージェントは数十社とありますので、広告業界の転職に強い転職エージェントを職種別に特徴をまとめました。
ています。
エージェント名 | 営業系 | プランナー系 プロデューサー系 |
デザイナー系 | Web系 | 映像系 | インハウス |
リクルートエージェント | ◎ | △ | △ | ◎ | ◎ | |
doda | ◯ | ◯ | △ | ◎ | ◯ | ◎ |
パソナキャリア | △ | △ | ◎ | ◯ | ||
マイナビエージェント | △ | ◯ | ◎ | |||
マスメディアン | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ◯ |
広告転職.com | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ | △ |
クリーク・アンド・リバー社 | ◯ | ◯ | △ | △ | ||
Symphoneed | △ |
営業系:主に広告会社が提供する企画・サービスをディレクション、営業。その他広告媒体会社との調整、枠の確保などを行う。その他各メディアとの調整などフロント業務。
職種:アカウントプランナー、プロデューサー、ディレクター、媒体担当、イベントプロデューサーなど
プランナー系:マーケティングの戦略にもとづき広告プランの企画作成を担当
職種:メディアプランナー、マーケティングプランナー、Webプランナー、リサーチャーなど
デザイナー系:コピー、ビジュアル、空間、Webなどのデザイン・クリエイティブ業務
職種:アートディレクター、アートデザイナー、パッケージデザイナー、グラフィックデザイナー、Webデザイナーなど
Web系:WebサイトやWeb広告を中心に広告活動を行う業務
職種:プロモーションプロデューサー、Webプランナー、Webデザイナー、ライター、Webエンジニアなど
映像系:CMなど動画広告を扱う業務
職種:CMディレクター、CMプランナー、編集など
インハウス:企業の広報などの部署で、企業の広告活動を担当
職種:IR、広報、販促など
こちらで紹介した転職エージェントの活用方法として、以下の選び方をおすすめしています。
- 大手総合型転職エージェントを2~3社登録する(求人数を確保するため)
- 業界特化型転職エージェントを1~2社登録する(業界専門情報を入手するため)
- 登録した転職エージェントの中から1~2社に絞る(あなたとの相性で選ぶ)
転職エージェント各社独占求人と呼ばれる、企業から独自に人材確保を依頼される求人を保有していますので、複数の転職エージェントに登録しておくようにしましょう。
2-1.大手総合型転職エージェント
リクルートエージェント|営業系・Web系・企業広報関連の求人数断トツ
『リクルートエージェント』は、求人件数、転職決定数など業界No1の転職エージェントです。
ほぼすべての業界に対応しており、総合型転職エージェントです。こちらは他のエージェントと比較しても圧倒的な数の求人件数を保有しています。メディア運営、企業への高い営業力とコネクションにより、業界最大手に位置しています。
実際に登録をして、求人の紹介を受けると大手と呼ばれる企業の求人がずらりと並びます。
選考に進むとなると『AGENT Report』と呼ばれるレポートで、採用企業ごとに業界分析、選考ポイント、入社事例などをまとめた資料を求人票とは別にもらうことができます。
採用企業の立場から見ても、リクルートエージェントの圧倒的な人材データベースがあるため、求人依頼をするときには必ず依頼をしておきます。
もちろん他のエージェント経由で採用する時もありますが、やはり登録人材が多いことと求人件数が多いことで、マッチング頻度は高いと言えます。
dodaエージェントサービス|Web系求人強く、サポートが丁寧
『dodaエージェントサービス』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の総合転職エージェントです。
こちらも大手企業を中心に非公開含む豊富な求人を保有しています。あまり知られていませんが、dodaはWeb系・IT関連職種の転職に強く、豊富な実績を持っています。
おすすめしたい点はキャリアコンサルタントの質の高さです。転職者の希望するキャリアを理解して、マッチング率も高いと評判です。
また、職務経歴書の添削など丁寧な転職サポートを提供しているため、満足度が高いと評判です。
パソナキャリア | 初めての転職、女性の転職に強い
『パソナキャリア』は、大手転職エージェントの中でも、丁寧なキャリアコンサルティングが評判で、幅広い相談を受け付けており、初めての転職活動を行う方にぴったりです。ほぼすべての都道府県に面談拠点を持っているためサポートが手厚いため、これから転職活動を考えている人にはおすすめです。
また、女性に転職に強いことも特徴です。パソナキャリアの母体であるパソナは、1976年創業で、『育児を終えてもう一度働きたい女性へ向けて、能力や技術を活かすことのできる適切な仕事の場をつくりたい』という想いから派遣業を開始し、現在業界第2位のポジションにいる大手企業です。
面談に訪問したときに全員に配布される『転職必勝ガイド』に非常に有益な内容が書いてあります。職務経歴書の書き方や、面接質問集など転職活動の全体を理解するうえで非常に評判の良いものです。このためだけに面談するのでも充分に価値があるものと言えます。
マイナビエージェント|新卒メディアの知名度No1.中小規模企業の求人が豊富
『マイナビエージェント』は、新卒No.1メディア「マイナビ」を運営する総合転職エージェントです。
大学の就活生の大多数が利用していることから知名度もあります。マイナビエージェントを利用する企業はそのようなターゲットに向けて求人をだす会社が多く、その中には大手企業も数多くいます。
また、中途採用市場においては、中小規模の企業の求人の強みを持っており、他の転職エージェントと比較して独占求人を扱っていることが多くあり、求人の内容は申し分ありません。
リクルート、dodaの求人数と比較すると見劣りしますが、中小規模の企業で幅広い業務を手掛けていきたいという人にはおすすめです。
2-2.業界専門型転職エージェント
マスメディアン|Web・広告・マスコミ業界No1。4万人の転職実績
『マスメディアン』は、広告業界に特化した転職エージェントでNo1に位置しています。クリエイティブ・マーケティング専門誌を発行する宣伝会議のグループ会社です。
プランナー系、デザイナー系の職種では、圧倒的な求人件数を保有しています。業界専門のキャリアコンサルタントが担当するため、作品集、ポートフォリオの作成に関するアドバイスなど細かに対応してくれます。
大手広告代理店とのパイプも強く、キャリアアップを考えている人や広告業界でのキャリアについて相談したい人は登録必須のエージェントと言えます。
広告転職.com|広告代理店・Web系の求人が豊富
『広告転職.com』は、大手広告代理店から専門広告代理店まで数多くの求人を保有しています。サイトの構成として、登録後自己応募できる求人サイトの機能もあります。「広告代理店特集」など情報収集に役立つコンテンツもありますので、活用してみて損のないサイトです。
更に求人を紹介してほしいという人は転職支援サービスを活用することをおすすめします。
クリーク・アンド・リバー社|クリエイター専門の転職エージェント
『クリーク・アンド・リバー社』は、広告、Web、映像系のクリエイティブ職専門の転職エージェントです。様々なジャンルのクリエイターの求人を扱っています。特徴として、正社員以外にも契約社員、派遣社員の求人も多く扱っています。
「CREATIVE VILLAGE」という総合情報サイトを運営しており、コンテンツ、コラムなど広告業界未経験の人には分かりやすい情報を提供しています。
まずは、広告業界で働いてみたいという人は登録しておいて、情報収集する活用方法も良いでしょう。
Symphoneed|広告・Webに特化
『Symphoneed』は、後発の転職エージェントであり、求人数は他の転職エージェントと比較して、圧倒的に少ないです。
他の転職エージェントとの差別化として、転職者のキャリア形成に軸を置き、中小企業の求人の紹介であっても、「魅力的な社長がいる会社」、「ユニークなビジネスモデル」、「今後期待できる技術を持っている企業」など独自の情報から企業を紹介してくれます。
他の転職エージェントで会わなかった人であれば登録してみるといいでしょう。
3.広告業界への転職を成功させるコツ
3-1.広告業界未経験であれば、営業職がおすすめ
広告業界未経験者で、転職しやすい職種は営業職といえます。中途採用者は不動産、金融、商社など様々な業界から転職する人が多いです。
自らがてがけるプロモーションやCMが世の中に出ていくやりがいは他の業界には無い仕事ですので、希望する人は多いです。
転職する場合は、業界研究や自己分析、なぜ広告業界でなければいけないのかという志望動機の作りこみなど準備をしておくようにしましょう。
3-2.Web系スキルを持っている人は人気が高い!
Webサイト、Web広告、SNS関連の仕事が増えてきており、Web系の求人が近年増え続けています。技術習得とトレンドを掴みながら、最先端のプロモーションを手掛けていけるため、スキルアップにつながります。
フリーランスやライターなど自ら手掛けたWebサイトやブログ、作品を持っている人はPR材料を整理して、転職準備しておくと良いでしょう。
3-3.雇用形態にとらわれ過ぎない!
広告業界の求人には、正社員以外にも契約社員、派遣社員の求人を多く出回っています。仕事にこだわりはなく、広告業界で働きたいという人は多いてですが、経験がものを言う業界のためハードワーク、年功序列などの風土になじめず退職してしまう人も多いです。
残業時間など労働条件を細かく確認しておき、業務内容もきちんと把握しておきましょう。広告代理店などは契約社員であっても、高い給与設定となっています。
4.転職エージェントを最大活用する7つのポイント
4-1.定期的に連絡を取っておく
キャリアコンサルタントから定期的に「転職活動のご状況は?」、「紹介した求人案件への興味は?」、「希望条件に変わりはないか?」というように連絡が来ます。
転職エージェント側のシステム・データベースで、転職者一人ひとりの履歴が保存されています。こちら側の状況を伝えておくと、その内容と最終連絡日の履歴が残ります。そうするとエージェントとしては、「まだ転職活動見込みがありそうだ」ということになり、新しく求人が発生した場合など、優先的に紹介してくれる確率が上がります。
また、メールや電話でなくとも転職エージェントの登録者が利用するシステムへのログイン日も一つの基準になります。定期的にログインしておくなどしておくとおすすめです。
4-2.嘘をつかない
履歴書や職務経歴書の記載内容に、事実と違うことを書いてしまうことです。
意外にも、事実と違うと発覚するケースは多いです。例えば、転職エージェントに登録した時に、数年前の登録情報と違う?といったケースもよくあります。
そうなると、虚偽の報告をする方だと、要注意人物と見なされ、求人の紹介を受けにくくなってしまいます。
4-3.転職エージェントの勧める求人を見定める
転職エージェントに登録し、面談の時に職種などの希望条件を伝えると、5件から50件程度求人の紹介を受けます。それらを一つ一つに目を通して、応募するかしないかを自分で決めていきます。
「ここが希望と違った、ここが希望に近いので応募したい」などと条件とのマッチングをしていくと紹介してくれる求人の質が上がっていきます。
4-4.複数の転職エージェントに登録する・絞り込む
複数の転職エージェントを利用することのデメリットは、転職エージェントに登録し、直接あったり、電話で面談したりしなければならず、手間がかかりますが、それ以上に得られるメリットがあります。
複数のエージェントに登録する大きなメリットは下記の2点です。
・各会社の非公開求人の紹介を受けることで、網羅できる。
・自分にあったエージェント担当者に出会う確率が上がる。
その他にも細かな理由がありますが、上記が大きな理由です。
良い転職エージェント担当者に出会うことが、転職を成功させる大きな要因の一つになります。エージェント選びは、やはり自分に合うか合わないかといった基準で選ぶことが重要です。
4-5.すぐに転職すると伝える
転職エージェント担当者から必ず質問を受ける一つに、転職時期を確認されます。
大半が、「良いところがあればすぐに」、「1か月以内」、「3か月以内」、「時期は決まっていないが転職を考えている」といった具合です。
その場合は、「良いところがあればすぐに」と回答しましょう。
そうすることにより、転職エージェントの優先度が上がります。求人を紹介してもらえないと、転職活動の第一歩にならないので、「良いところがあればすぐに」と回答することで、より早く情報を提供してもらえるようにしましょう。
4-6.転職理由を明確にする
自分が今回の転職で何を実現したいのか、何を期待しているかを明確にしておきましょう。当たり前のように感じるかと思いますが、非常に重要です。
「給与アップ」、「大手企業に転職したい」、「引っ越し先から通勤できる勤務先を探している」、「残業時間が少ないところが良い」といったように、それぞれの優先順位を自分の中でつけておくと転職活動の効率が上がります。
4-7.複数のエージェントから同じ企業に応募しない
複数の転職エージェントに登録していても、同じ採用企業に応募しないようにしましょう。転職サイト経由の場合でも同様です。同タイミングで応募した場合、採用企業としてもどちらの転職エージェントと対応して良いか困惑してしまいます。
その場合、必ず採用企業側から両方の転職エージェントに連絡がいきますので、結果的に採用企業と転職エージェントの双方に、情報管理ができない転職者という見られ方をされ、応募が出来なくなったり、転職エージェントからサービスが受けられなくなることもありますので、注意しましょう。
また、採用企業の中には過去1年以内に応募した転職者は選考対象外にする会社もあるため、仮に過去に応募したことのある場合は、転職エージェントに確認しておくとよいでしょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
広告業界は業界イメージが非常に良く、希望者も多い業界です。しかしながら労働条件がきつくなりがちの業界である一面もあるため、まずは、業界情報の収集をおすすめしています。
それぞれの企業によってもかなり社風が違いますので、個別の情報収集については企業から人材確保の依頼を直接受けている転職エージェントから収集することをおすすめしています。
転職はタイミングが重要ですので、転職エージェントを上手く活用しながら、広告業界への転職に役立ててください。
おすすめ転職エージェントまとめ
大手総合型転職エージェント
・リクルートエージェント|営業系・Web系・企業広報関連の求人数断トツ
・dodaエージェントサービス|Web系求人強く、サポートが丁寧
・パソナキャリア|初めての転職、女性の転職に強い
・マイナビエージェント|新卒メディアの知名度No1.中小規模企業の求人が豊富
業界専門型転職エージェント
・マスメディアン|Web・広告・マスコミ業界No1。4万人の転職実績
・広告転職.com|広告代理店・Web系の求人が豊富
・クリーク・アンド・リバー社|クリエイター専門の転職エージェント
・Symphoneed|広告・Webに特化
こちらの記事が皆様の転職活動のお役に立てれば幸いです。