「履歴書にスポーツ経験を書いてもいいの?」
「実務経験があまりないので、スポーツ経験をPRしてもいいの?」
などと履歴書の書き方について、困っていませんか?
履歴書は、氏名、住所、生年月日以外にも趣味・特技、健康状態などを書く項目があります。履歴書は、『あなたがどのような人物なのかを伝えるための書類』です。
そのため実務経験以外のスポーツ経験などを書いていくことで、採用担当者があなたの人間性をより理解しやすくなります。
しかしながら、ただ単純に「スポーツ観戦」とだけ記載しても全く興味を持たれません。そのため履歴書を通じてあなたの魅力をPRするためのポイントについて、スポーツ経験を書く方法とポイントをご紹介します。
1.履歴書にスポーツ経験を書くメリット・デメリット
まずはじめに履歴書にスポーツ経験を書くメリットとデメリットを解説します。
メリット | デメリット |
|
|
履歴書にスポーツを書くメリット
- 人間性の幅をPRすることができる
- スポーツで培ったヒューマンスキルをPRできる
- 面接の時の会話のネタになる
履歴書にスポーツ経験を書くメリットは、仕事の実務経験以外であなたの人間性を採用担当者に伝えることができることです。
スポーツの種類や経験年数、学生時代の部活動の経験などあなたらしいエピソードを伝えることで採用担当者の印象に残りやすくなります。
また採用担当者や面接官が同じスポーツ経験者であれば共通の話題として、興味を持ってもらうことがあり、話が弾み面接が上手くいくこともありますので、メリットがあります。
履歴書にスポーツを書くデメリット
スポーツ経験を書くことについて、以下のようなデメリットも考えられます。
- スポーツ経験以外にPRすることが無いのかと思われる
- マイナースポーツの場合、伝わらないこともある
履歴書に書いてあるスポーツに関する記載が、次の仕事で関連が無いと「これまでの業務経験にPRすることが無いのか?」とマイナスの評価を受けることがあります。
また、あまり一般的に知られていないスポーツの場合、採用担当者や面接官の興味を引くことができず、PRにならないことがあります。
PRするとしてもマイナースポーツの場合、ルールなど一から説明しなければなりませんので、説明能力が必要になるなど少し手間がかかります。卓越した実績を持っている場合は、マイナースポーツであっても興味をもたれることがありますので記載しても良いでしょう。(例:フィンスイミング世界大会入賞など)
2.履歴書にスポーツ経験の書き方・アピールポイント
履歴書にスポーツ経験を書く時は、『趣味・特技欄』、『自己PR欄』のどちらかになります。それぞれの項目で書くべきポイントを変えておくと効果的です。
書き分けるポイント | アピールポイント |
趣味・特技欄 | 人間性の幅をPR
|
自己PR欄 | スポーツで培ったヒューマンスキルをPR
|
『趣味・特技欄』は、仕事の経歴以外で人柄を伝える役割があります。どのような活動を習慣的に行っているのか?どのような分野に興味や知識があるのか?といったことを採用担当者が見ることで、あなたの人柄を評価します。
『自己PR欄』は、次の職場で活かせるスキルや素養を持っていることを伝える役割があります。スポーツを通じて培った経験の中で、周囲との関係構築のためのコミュニケーションスキルや複数のメンバーをまとめた経験などビジネスの現場でも活かせるポイントを評価してもらうことができます。
2-1.履歴書『趣味・特技』欄に書くときのポイント
履歴書の『趣味・特技』欄にスポーツ経験を書くことにより、人間性の幅をPRすることができます。
- 好奇心、嗜好、好み
- 社交性、人的ネットワーク
- 業界知識
趣味・特技の書くポイントは、『キーワード + 一言コメント』を書くようにすると採用担当者の印象に残りやすくなります。
記入例:
・マラソン 健康管理のため平日2回5km程度マラソンしています
・水泳 健康管理のため平日2回程度朝30分程度泳いでいます
・野球 子供と一緒にはじめて、今では少年野球の監督をつとめています
履歴書の『趣味・特技』欄の書き方について、こちらのページでも詳しく解説しています。
・履歴書の『趣味・特技』の書き方で失敗しない事例20!ポイントを解説
2-2.履歴書『自己PR』欄に書くときのポイント
履歴書の『自己PR』欄にスポーツ経験を書くことにより、スポーツで培ったヒューマンスキルをPRすることができます。
- 企画力、行動力
- 協調性、コミュニケーション能力
- 柔軟性、ストレス耐性
- 体力
スポーツ経験を通じて身につけたチームワークや協調性、リーダーシップなどほぼ全ての業界で活かすことができます。
また、スポーツ業界やスポーツジムなどのサービス業などは業界知識や用具に関する知識を活かせるメリットもあります。
※注意 スポーツ経験をPRして評価されるのは、第二新卒まで
スポーツ経験を書くデメリットとして「スポーツ経験以外にPRすることが無いのかと思われる」が挙げられます。
30代、40代の人など社会人としての経験を積んでいる人が実務経験以外のスポーツ経験をPRすることは印象が悪くなる可能性がありますので控えておきましょう。
※注意 スポーツでの実績を書いても意味がない
部活動などで大会に参加したときの成績を伝えても、企業の採用選考の自己PRとしての効果はありません。それまでの努力や自分なりに工夫してきたこと、培ってきた考え方が次の仕事においても活かせるかどうかを評価されます。
3.スポーツで培った経験を活かして転職するためには
スポーツ経験を活かして転職する方法は二つあります。
- 業界知識や競技知識を活かしてスポーツ業界に転職
- スポーツで培ったヒューマンスキルを評価してくれる職種につく
スポーツジムやスポーツ用品販売などスポーツ経験が直結しますので、スムーズに仕事を覚えることができるため、転職先の候補として挙がりやすい業界です。
また、スポーツ経験を通じて培ったチームワークや協調性、リーダーシップなどを活かせる職場は多く、幅広く検討することができます。職種別に評価されるポイントが違いますので、企業研究や自己分析をしっかりと準備してから転職活動をすすめていくと良いでしょう。
・営業職:チームワーク、ストレス耐性、目標へのこだわり、体力など
・企画職:問題解決能力、チームワーク、協調性など
・事務職:サポート、協調性など
ビジネスの現場で活躍している人の中にはスポーツ経験者も多く、採用担当者もスポーツ経験を評価します。体育会系出身者は職場の企業風土との相性など総合的に評価されていきます。
転職先を探す方法として以下のような方法があります
- ハローワークに紹介依頼を行う
- 転職サイトに登録する
- 知人に紹介してもらう
- 企業ホームページに直接応募する
- 転職エージェントに企業を紹介してもらう
あなたのスポーツ経験を評価してくれる企業を効率よく探すためには転職エージェントを活用することをおすすめしています。
企業から人材確保の依頼を受けていますので、採用する職場の人員構成や風土などを把握していますので、スポーツ経験者、体育会系出身者が活躍できる職場を紹介してもらうことができます。
転職エージェントのサービスはこちらです。
- 公開・非公開求人の紹介(※)
- 企業の評価ポイントに合わせた履歴書、職務経歴書の添削
- 企業の選考対策、想定質問集の配布
- 過去に採用された人物の傾向
- 転職相談など
※公開求人とはハローワークや転職サイトには掲載されず、一般的に出回らない求人です。
おすすめの転職エージェントについてはこちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。
・スポーツ/体育会系の人の転職におすすめの転職エージェント5選
4.まとめ
履歴書にスポーツ経験を書くと「人間性の幅をPRできる」、「スポーツで培ったヒューマンスキルをPRできる」というメリットがあります。
そのため、ビジネスに直結しなくともスポーツ経験を評価してくれる企業はたくさんあります。そのためにも企業が採用を決めるうえで評価しているポイントを見極めて、選考突破できるように準備していきましょう。
履歴書の書き方についてこちらの記事で詳しく解説しています。
・あなたに合った【履歴書のテンプレート6種類】無料ダウンロード
・履歴書は手書きとPCどちらで作成すべき?メリット・デメリットを解説!
・履歴書【志望動機の書き方3STEP】職種別の事例集・NG事例を解説!
こちらの記事が皆様の転職活動のお役に立てれば幸いです。